国鉄〜ＪＲ相模線各駅の入場券を展示しております。
宮山・倉見・門沢橋・社家・入谷の各駅は昭和３７年に無人化されているため硬券入場券の入手は困難です。（その後宮山・倉見・社家は再び有人化、門沢橋は委託駅化して現在に至ります）
また、西寒川は終始無人、厚木は出札業務を小田急に移管しているため、入場券は小田急の券しか存在しません。

こちらは新字体が使われた赤線１０円券。印刷がだいぶ改善されている。
「橋本」が「（横）橋本」となっているのは、「（横）＝横浜線」の意であり、和歌山線の「橋本」と区別するためである。 日付を見れば解るが、前述の旧字体の券より古い日付の券がある。これは入場券の需要に差があることを如実に表している。

・赤線廃止後の入場券

昭和４１年に料金が２０円に上がった際、赤線の印刷は廃止された。
また昭和４４年に小児料金が設定されたため、小児断線も入るようになった。

昭和５３年以降駅名表示が大きくなり「普通入場券」の表示がアンダーラインの下に移動した。
「茅ヶ崎」の券は地平駅舎最終日の券。この翌日から橋上駅舎となった。

「香川」発行の乗車券代用入場券。香川駅では昭和４０年代後半頃から入場券の設備はなく、最低運賃の乗車券に「入場券」のゴム印を押して代用していた。
ながらくこの「代用」が続けられていたが、国鉄末期頃には入場券の設備が復活していたようである。

「寒川」の入場券を流用した「西寒川」の入場券。
幾ら記念的なものとは言え、駅名を横線で抹消してゴム印を押しただけというのはなんとも豪快である。

・券売機等の入場券

国鉄時代の券売機入場券。茅ヶ崎駅に券売機が設置された初日（橋上駅舎化初日）の物だが、印刷が劣化して殆ど判別不能である。

ＪＲ化後の券。相模線各駅にも券売機が進出し、長らく無人駅だった「宮山」でも入場券が再び買えるようになった。
厚木にもＪＲ用の券売機が一台だけ有るが、券売機に入場券の設定はない。

「北茅ヶ崎」の券はＰＯＳで発行された券。「茅ヶ崎」の券はマルスで発行された券。
駅名の大きさに違いがある。券紙の地紋色が違うのは発行した時代の違いである。
券売機券と異なり印刷の劣化が無いため、こちらの方が収集に適している。