中伊豆下白岩 白岩化石
白岩で発掘された、絶滅したレピドシクリナ(大型有孔虫化石)は熱帯や亜熱帯の浅海域の単
細胞生物。日本列島も1600万年以前は熱帯,亜熱帯気候であった事は確かで、この年代の
地層からは日本各地で見つかっている。寒冷化した1100万年以降の地層からは完全に消え
ている。ところが、寒冷化が進み既に絶滅していた筈の1100万年〜500万年前の地層か
ら発見された地がある。それがここ伊豆、白岩。これが"不思議発見"で、この不思議の答えは
1100万年以降に伊豆は海底ごと遥か南からやって来た〉で、南から来た島・伊豆半
島説のほぼ始まりと言って過言ではない。もちろん、1910年代に提唱されたウェナーの大陸
移動説はあったが、このプレートテクトニクス論は概して説得力を得ていなかった様でその後
も大方、荒唐無稽な話とされていた。この意味でも、白岩の発見は極めて重要なもので、伊豆
6カ所から発見されたレピドシクリナ化石の代表的な地が下白岩。この発見が伊豆南洋生まれ
説に説得力を持たせ、今日では定説となっている。今日、日ごと関心の高まっている伊豆ジオ
パークの出発点とも言える。