*印刷ブレ・印刷ズレ*

一見して印刷ミスと解る、もっとも豪快なミス券です。
検査で発見しやすい上に、使用すると業務に支障を来すので、なかなかお目にかかれません。


*印刷ブレ
印刷がブレてしまっている通称「タタキミス」と呼ばれるミス券です。
後述の「印刷ズレ」に比べれば、まだ何とか使用できる部類でしょう。「ブレ」の具合も様々です。

左は京王帝都電鉄(現、京王電鉄)の券、中央は帝都高速度交通営団の券、右は北海道拓殖バスの券。
京王の券が最も大きいブレ方をしているが、見づらさでは拓殖バスの方が上かもしれない。

→拡大図
こちらはブレの中でも程度の小さいもの。これくらいになると「ミス」とは言いにくいか?


*印刷ズレ
券面のズレは、どう考えても業務に支障が出そうなミス券です。実際に使われてしまったのが不思議です。



左の東京モノレール往復券は復路片が消えている、実際に使用し往路片を回収すると、駅にはのっぺらぼうな地紋のみ、乗客には回収されたはずの往路片が残る。
右の国鉄→東急連絡乗車券は「東急線70円区間」以外、発駅も乗換駅も解らない。


二枚連続のミス券で印刷ズレが発生した瞬間がよく解る大変珍しい例。
連続印刷時に券の送り量が足りなかったため、左の券は二重印刷(タタキミスに近い状態)となり、右の券は典型的な印刷ズレミス券となっている。


こちらの羽後交通の乗車券は、影文字が縦にずれている。
ただ偏っているだけならミスとは言えないが、この券は下の券印刷がずれ込んで、「小」の上部が僅かに見えている。


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