着駅の「北進」が「共進」となっている。隣の「下北進」は合っているだけに奇妙である。
真相は「北」と「共」を間違えた誤植が、偶々当時実在する駅名になった、といったところだろう。
白糠線「北進」、名寄本線「共進」共に廃止された今となっては、ただの誤植に過ぎないのだが…
着駅の「(奥)大沢」が「(上)大沢」となっている。奥羽本線と上越線を間違えてしまったようだ。
・何故間違えたのか…?
「旭川から 札幌 旭川間ゆき」と不可能な着駅区間になっている。何故間違えたのかは全く解らない。
水郡線一駅区間のみの乗車券に「新幹線経由」と表示がある。
無理矢理新幹線に乗ろうと思えば乗れなくも無いが…(但し、当時はまだ東北新幹線がない)
→拡大図
盲腸線の終点、三保から分岐駅の清水までの乗車券に「千種経由」と表示がある。
千種を経由するには清水を通過しなければならないので、有効区間外まで飛び出さねばならない。
*文面の間違い
券面の注意書き・駅名や様式が、規則や事実とそぐわなくなっているミス券です。
ミス券としてはあまり面白くないものが殆どですが、運賃表記ミスは笑い事では済まされません。
最下段の着駅「下関」が「下ノ関」となっている。
経由の「熊谷」が「熊ヶ谷」となっている。
富山地方鉄道と加越能鉄道で何れも同じミスがあるのは同じ印刷所で刷っているからである。
着駅羽後交通「西馬音内」の前に無意味な黒い四角が印刷されている。
活字を組む際のスペーサーの役目をする無地の活字が誤って印刷されたものであろう。
(活字組みだった頃の新聞によく見られた印刷ミスである。)
・注意書きの誤り
「発売当日 時 分から」となるところが、左は「発売日共 時 分から」、右は「利用当日 時 分から」になっている。
何れも正しいように見えるが、「発売日共」では有効日数が数日間有るように取れる。また「利用当日」では発行日以降もその時刻ならいつでも使えることになってしまう。
・運賃の誤り
→拡大図
本来「170円」の所が「1700円」となっている。正規運賃の十倍も請求されてはかなわない。
本来「90円」の所が「190円」となっている。本来は180円の半額で90円なので、大人運賃より高い小児券ということになる。
・様式の誤り
定山渓鉄道の小児常備準常備券だが、「小児断線」が印刷されている。小児常備券なら小児片の控えは必要ないはずである。
発駅名の両側に必要以上の矢印が印刷されている。着駅一つに対し矢印一つが正しい姿。