美帆シボより ≪お知らせ≫
フランス初の「サダコと折り鶴」展
2005年の2月15日から一ヶ月間、パリ郊外のマラコフ市図書館ホールにて、広島平和記念資料館が制作した「サダコと折り鶴ポスター」26枚をもとに、「サダコと折鶴」展が開催されました。このイベントは世界平和市長会議(広島・長崎両市が会長)の理事都市の一つであるマラコフ市が、この一年間の平和活動の一つとして行ったものです。
マラコフの後、セーヌ・サン・ドニ県の県議会が、続いてパリ9区の区役所が展示をするほか、フランス各地で行う予定です。
この展示ではサダコを原爆で亡くなった多くの子ども達の象徴とし、当時の生活状況、 原爆、そして「原爆の子の像」の建立や世界での平和活動の広がりについてわかりやすく説明しています。サダコポスターは日本でも貸し出しを行っています。
案内は、以下のページでご覧いただけます。
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/virtual/VirtualMuseum_j/tour/tour_std.html
「原爆展・平和学習用資料の貸出」の資料リストの中に含まれています。見本を直接みたい方は下記をクリックしてください。
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/virtual/VirtualMuseum_j/tour/std_poster.html
なお、展示中に授業の一環として見学した生徒たちの質問や意見には、ガイドをしたフランス平和自治体協会の私たちが感心し、また考えさせられるような内容がたくさんありました。いずれ何らかの形で報告したいと思います。
まずは、マラコフでの「サダコと折り鶴」展の写真と解説をご覧ください。
「サダコと折り鶴」展の写真と解説
(最寄の写真をクリックしてください、拡大します。)
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1. マラコフ市図書館ホールです。「サダコと折り鶴」展のポスターも折鶴で飾りました。 |
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今日は小学生が見学の日。まず一クラス全員に「サダコ」と「折り鶴」の簡単な説明。 |
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一クラスを二つに分けて、一グループに展示の説明。二つめのグループは折鶴教室に。 |
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会場には展示パネルだけでなく、五万羽を越す折鶴や鶴の刺繍の花嫁衣裳など展示。 |
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このケースの展示物は富士山と舞鶴の写真、折り鶴、銅版で折った鶴、サダコちゃんと同室だった大倉記代さん制作の仏語メッセージの栞、子ども用「ぞうり」です。 |
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雪の原に舞う鶴の写真の前で、鶴の生態と千羽鶴の意味を説明します。 |
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7. 鶴の写真の両側には在仏日本人会の書道クラブの方達が折った鶴。広島や長崎の被爆者を家族に持つ人達もいました。折り鶴の飾り方はフランス人の思いつきです。 |
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8. 全部で32回のガイドをしました。フランス平和自治体協会の事務局に勤めるカミーユもよく勉強して素晴らしいガイドをしました。 |
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子ども達が熱心に見ているのは、原爆の犠牲になった子どものお弁当箱、三輪車、ボロボロになった服の写真。 |
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10. カミーユの後ろの花嫁衣裳は広島で買ってきたもの。鶴が日本人にとってどんな意味をもつかを知ってもらうためです。展示場に輝きを与えてくれます。 |
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11. サダコの友人たちが中心になって作った「原爆の子の像」の説明。この話は小説、歌、アニメ、映画、ミュージカル、お能によって世界に伝わっています。 |
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12. 真剣にパネルを見る子ども達にはアジア、アフリカ、ヨーロッパの様々な国から来た移民の子もいます。フランスは多民族国家です。 |
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13. 平和自治体協会で働くメラニーが説明しているのは、サダコちゃんと同室だった記代さんのこと。現在、記代さんは幅広い平和活動をなさっています。 |
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14. 着物の隣のパネルには亡くなったサダコちゃんの写真があります。 |
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15. さて、折鶴教室にはパリの日仏文化交流センター「エスパス・ジャポン」から佐藤さんが折り紙の指導に来てくださいました。 |
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16. いきなり難しい鶴を折らせるのは大変ですが、作り終わった子は嬉しそう。 |
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17. 展示見学と折鶴教室のあと、子ども達にメラニーとカミーユが作った手引きをあげました。ガイドの要約が書いてあります。そして、手引きの内側は・・・・。 |
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18. サダコ、原爆、日本に関する質問に答えるようになっています。それから、「日本、 平和、サダコ、つる」の文字(漢字・ひらがな・カタカナ)を真似して書くところも。 |
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19. 最後は「サダコからあなたに」というパネル。平和のために何ができるか考えましょうと呼びかけます。大人向けに広島市長のアピールや賛同署名用紙を置きました。 |
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20.展示会場を立ち去る前に、クラス全員がそろって折り鶴を見せてくれました。「友達や家族に今日聞いた話をするよ、メルシー」と一人一人あいさつして帰ってゆきました。 |