今日の短歌NO.3
 わたしの歌歴(後藤人徳)
 昭和59年「賀茂短歌会」入会。現在編集発行人。
  歌集:「母胎」、「祈り」

以下に紹介します作品は、作ったばかりのものをそのまま書いています。推敲の手があまり入っていません。未完成の部分が多々あると思いますが、参考にしてもらえれば幸いです。...作者より
マイナスはプラスへの道/艱難(かんなん)は歓喜(かんき)への道/今日からの道

短歌は、三十一音からなる小さな世界です。その中に自分の思いを込めます。ですから、時間はなかなか織り込めない。今の一瞬、一瞬を歌うしかないのではないでしょうか。そう思います。また、そのように作っています。

平成20年度今日の短歌NO.1 平成20年度今日の短歌NO.2


12月31日(水)

子は施設妻は透析われ会社おのおの侵せぬ生きる場を持つ

鎌の刃を鋭く研いた三日月が浮び静けき荒海の空

風強き渚の道はどーんどーん浜打つ波の音が聞える

12月30日(火)

薄き雲あまた流るる伊豆の空氷のように風が冷たい

制約の中に無限の自由ありこの理(ことわり)を短歌にて知る

硬直し発作に倒れ二分間息子は呼吸が出来ないでいる

12月28日(日)

わずかなる今年の日かずをおしむかに露に湿れる葉がかがやけり

温かき師走のひかり背にうけて小頭(しょうとう)となる影が歩めり

早咲きの梅の枝(え)あまたのつぼみつけ師走のひかりのなかに踊れり

ここかしこ家に焚火のけむり立ち師走一日ゆっくり過ぎる

日だまりの枯木に雀かたまりて師走いちにちさえずりている

風のなき師走の一日おだやかに過ぎようとしてすずめ姦し

へたあまた残して柿が落ちておりわが歌屑を思ういっとき

青澄める師走の川の川底に影を映して魚(うお)動くなし

身を散し命ささげる山茶花よつばきは姿崩さずに落つ

のんびりと檻に入れる犬族も師走の昼を吠えつづけいる

枇杷の花そのひかえめな咲きようがこころに沁みる歳となりしか

見てごらんあれがわが家(や)だ西日うけ黄金(こがね)の色につつまれている

 

12月27日(土)

うまいとかへただとかいうその前にわがたましいの歌かどうかだ

わが思想少数でよしことさらに押し付けるというものでなければ

たましいで天皇陛下万歳と叫びし純な心愛する

日本に天皇陛下がおられますこれですべてはまとまってゆく

日本の日本人の魂が求めてゆかん天皇制を

天皇のために生きるということがわれの心を青空にする

天皇を拝するときに日本の日本人のこころ湧きくる

天皇のこと思うときわれ知らず強き力が湧きあがり来る

真剣に陛下のことを思うときおのずとそこに道が開ける

二千年最も耐えているお方天皇陛下そのお方なり

雷に打たれしごとく多動の子陛下の前でかしこまりいる

御用邸に立ち寄りしおり畏(かしこ)くも子等の施設を訪いくだされし

知恵薄きわが子でさえも手を合わせ天皇陛下を拝(おが)みていたり

 

12月26日(金)

十字架を背負う覚悟は出来ており師走の風に顔向け歩く

支払いの滞(とどこお)りおる魚屋の前に生きよき呼び込みがする

サイレンを高く鳴らして風強き師走の町を救急車去る

シュワシュワと小さな音をたてながら入浴剤が口開きたり

今日ひと日まともに仕事をしたるかと入浴剤がぶつぶつと言う

12月25日(木)

後から日差しを受けてわが影が枯れ草の上(へ)にその身を伸ばす

簡単に替えたら良いと言うなかれまず己れから変えてみるべし

雨風に耐え立ちている大鳥居ここから宮の階段続く

温暖化防止の策の最善は燃やさぬことよ焚火する君

休日を炬燵に入りていたる間に外はすっかり暗くなりおり

見ぬテレビただいたずらに付けしままはや半日が過ぎてしまえり

12月24日(水)

もの言える子供は歌をうたいたり養護施設のクリスマスの会

腕まくり養護施設のクルスマス「兄弟舟」の熱唱をする

意味もなく動いているんじゃないんだよ子は必要な行動をする

子を枠にはめようとして結局はこの子の心を殺しているか

だめだめと繰り返す子はだめだめと何度も言われているんだきっと

職員の支えがありて施設でのクリスマスの会無事に終わった

肥(ふと)りたる子の腹なでて癲癇の薬のためと妻われに言う

施設での規則正しき生活が子の健康を保ちいるらし

草叢(くさむら)に潜みおりたる雌の雉わが足元で飛び立ちにけり

日の沈み余光の残る山の端になにともいえぬなつかしさ湧く

煙立つ師走の畑の光景も地球温暖化われは危惧(きぐ)する

木蓮も桃もさくらもみな枯れて小さなばらの花ひとつ咲く

寒風に散りてもちりても咲きつぎて決して負けない山茶花の花

恐竜も巨大トヨタも倒れるや身軽な自分は風の中ゆく

12月23日(火)

施設へと子の戻りたる月曜日解放されし哀しみが湧く

灼熱の記憶もすでに失せ果ててカンナは枯れて復活をする

吹き荒ぶ風はあれども一面の曇れる空の雲は動かず

天空が綻(ほころ)びたると思うまで風吹きつける曇り空より

自生するアロエ益々葉を広げ廃業となる店を囲めり

廃業の更地(さらち)となれる店の跡気品保ちて薔薇ひとつ咲く

12月22日(月)

朝露の湿めれる丘を駆けてゆく光の粒を蹴ちらしながら

水仙の花は静かに咲いており朝のいまだに差さぬ裏庭

ようやくに朝の日差しにありついて生き生きとするわが細き影

白浜の歌会がある今日一日生きてゆく場がそこに待ってる

青空にゆっくり雲が流れいる犬鳴く声のこだまする里

紅(くれない)の化粧おとせる山々がさあ眠らんとあくびしている

かたまれる葉のしげみより今日ひとつ初めて咲きし水仙の花

枯草の上に青々葉を伸ばしアザミの花は孤独なる花

夕日受け輝く山を日の暮れる山懐(やまふところ)に立ちて見上げる

群れなして止まれるカラスは驚いて舞い上がりたり山に向かいて

12月21日(日)

温かき冬の日差しが子とわれの二つの影を道に映せり

すっかりと葉を落したる銀杏の木鋭き枝を天に伸ばせり

葉を落とし冬に入(い)りゆく山の顔やるべきことはやったんだと言う

いち早く日のかげりたる道を行く無音の世界を歩くごとくに

生きるとは愛することかこの地球愛することから始めませんか

埼玉の寒き夜ごろを居酒屋で働く君のことを思うも

伊豆の酒飲まれていますか居酒屋で酒飲めぬ君いかに勤める

 

12月20日(土)

一面に砂金ばら撒くごとくして日は輝けり師走の海に

紅(くれない)の花びらあまた敷きつめて山茶花はなお風に向き咲く

風邪などを引いておれるかそのように己自身に言い聞かせるに

咳は出る鼻水はでる鼻つまる早く寝ないとはやくねないと

施設への恩返しにと作りしがどれほどのものかわれの歌集は

障害の子の成長を二十年記(しる)せし歌集「わが家の天使」

結局は自己顕示欲の塊(かたまり)が作りしものかわれの歌集は

わが内に巣くう激しき自己顕示頭(こうべ)は垂るる祈るかたちに

12月19日(金)re

深き霧里をすっぽり覆いたり明日のことなど考えないぞ

葉牡丹が植えられている葉牡丹を見るといよいよ正月思う

剪定をしているときに青臭き木の体臭がわれを包めり

菜の花だ菜の花がもう咲いている小さな蝶を引きよせながら

ガソリンはどうなりましたあれほどに騒いだことをみな忘れてる

風に舞う枯葉に影がしっかりと後(あと)を追うがに飛び跳ねてゆく

あれほどに用心してた風邪なるに咽喉冒されて咳とまらざり

12月18日(木)

雨に濡れ枯木が少し黒ずんで何だか元気が出てきた感じ

自民民主先の見えない争いを天皇陛下はいかに思うや

国民は天皇陛下を忘れるな最も日本を憂える人を

連呼せよ麻生麻生と連呼せよあなたしかないやるはあなただ

国民が国の総理を疑ってそれでいいのかしっかり支えん

さあみんな麻生総理を盛り立てよ今とれる道これが最善

雨粒が流れてゆくよわが顔の映るガラスの上をゆっくり

12月17日(水)

赤き実をあまたかかげる南天が冬の日差しに向きて枝垂る

うつむいて歩ける影よもう少し背筋のばして生きてゆこうよ

職のない嘆きをもらす青年よ心鎮めて神にゆだねん

マスコミよどうして暗さを強調す明るくするも君らの役目

不景気を強調しているマスコミよやってることが逆ではないのか

困難な状況のなか労組のように騒がず耐える人おり

集団を力となして非難するもうその手法では解決出来ぬ

どうしたら会社の利益が上がるのか要求だけでは解決出来ぬ

労組よ君らの金で困窮の労働者をまず救ったらどうだ

休耕田広がる過疎の里に住みこの地耕す人はいないか

必ずや明るい材料あるはずだ霜置く枯野が輝いている

12月16日(火)

おだやかな神の営み写すかに海青あおとなぎわたりたり

広大な宇宙に種を蒔(ま)かんかなまごころという心のたねを

わが先は天国なりと定めたり空浮く雲の今日は親しき

神様がやらねば出来ぬことなのに人間同士が喧嘩している

解雇され画面に怒る君たちよタバコなんかを吸ってていいのか

保険証がないと嘆くか君たちよタバコを吸うをまず止めたまえ

君たちの性根がやはり腐ってる反省からの出発をせよ

自らの力でまずは立ち上がれ甘えは結局破滅に向う

借財の足枷手枷で身動きがとれぬ会社の経営者われは

身ひとつになれるはむしろ幸せかそれすら出来ぬ経営者われ

経営の苦労を知るか君たちはよりもっと悲惨な経営者たち

大企業大人物に支えられ結局われは生きてきたんだ

経営者のその悲しみを君たちは決して知るまい楯突くだけで

結局は己(おのれ)自身を怒ってる短歌は常に一人称だ

12月15日(月)

終(つい)の日を迎える紅葉(もみじ)を鎮めんと時雨ふるなり霧を伴い

労組よ仕事分け合う努力せん自らの殻いま打ち割らん

労組よ今こそ身を切り世の中のためになること出来る機会ぞ

仕事なき不満の友よ養護施設老人ホームは人手求める

わが結社生きる場として励むなり六十歳から九十八歳まで

日本を地球を生きる場としよう人間として生きる場として

雨上がる夕日の空は澄みきって黄金の色に雲が流れる

吹き溜まる落ち葉の上に雑草が生き生きとして青き芽伸ばす

影のない道をわが子と歩きゆく白雲覆う里の静けさ

継続は前進であるふり返ることなく前へ進むことなり

12月14日(日)

絶好の好機は来たり艱難は歓喜への道今日からの道

存亡の会社の危機に労働者に七難八苦を望むものなきや

労働者のこと考える経営者自分のことでいっぱい労働者

若者よ苦しみたまえ絶好の機会とむしろ喜びたまえ

「艱難は歓喜への道今日からの」これは賀状の今年の言葉

金融の危機の予見でなけれども賀状に書きし艱難のこと

注:今年20年度の賀状の歌(制作は19年11月)「マイナスはプラスへの道艱難は歓喜への道今日からの道」

契約の社員の悲劇は労組にその根本の原因を見る

霧を吐きいま山山がゆっくり呼吸をしている生きかえっている

12月13日(土)

夕日受け潮の満ちくる渚道せめてわが身を平安にせん

帯状になりて夕日が海に浮きわれの眼(まなこ)を直撃にする

四十年前もやっぱり不景気で山谷ブルースはやっていたよ

庶民の力強さを見せてやれその日暮(ぐら)しの力強さを

大江戸は八百八町の貧乏長屋はっさんくまさんみんな元気か

マルクスがなんだ俺たち貧しくも日本古来の強さがあるんだ

家屋敷親兄弟も故郷(ふるさと)も命さえ失うか経営者は

12月12日(金)

わが里をすっぽり覆いて動かざり霧晴れるまで待っているのだ

千両は赤き実をつけ万両は黄色の実が垂れわが家は豊か

朝の陽が雲を破りて差してきた何はなくとも至福の時間

朝露に濡れた蜘蛛の巣朝の陽を網にすくって輝いている

物事に必ず二面があることを教えられたり簿記の時間に

日が沈みとたんに風が出てきたり師走の風はやはり冷たい

労働者泣きごと言ってる暇あれば自分自身も反省をせよ

犯罪者の決まり文句のごとくして国が社会が首相が悪いか

悲鳴にも似たる鳴き声鳥の声日の沈みたる山に聞える

12月11日(木)

くつろげることが基準だコーヒーの四百円も高くないのだ

対(むか)い合う山と裏山つなげてる夜明けともに湧きたる虹が

相対(あいむか)う山と山とをつなげてる虹よ日本を救っておくれ

冬のバラひとつひとつと咲きついでわが家の庭に光をともす

脆弱なインテリゲンチア批判的精神ばかりで何をなせしや

批判的精神ばかり発達し侵略などと簡単に言うな

一心に日本を愛し死にたるはインテリゲンチアの兵にはあらず

二千年の日本の歴史を捨てるのか侵略などと簡単に言い

祖先には顔向け出来ぬものどもが天下を取るか取ってどうする

敗戦の廃墟のなかから立ったのだ親のごとくにわれらも出来る

恐れるな親も一からやってきた甘えちゃだめだ自分自身に

内定の取り消しまたは派遣切りなんでもありだこの世の中は

内定を取り消されたと泣ごとを言うような奴が仕事できるか

企業のこと分かっていないものどもよ駄々をこねてる場合ではない

甘ったれたことを言っては徒党を組むこれが野党の真の姿だ

偉そうなことを言うなら自分らで会社を作って経営しろよ

労組よ仕事なければ自分らで会社を作って経営しろよ

会社ひとつ作れもせんで偉そうなことを言ってる労組どもが

賃上げの闘争ばかり繰り返し働く場所を荒らしてきたのだ

不当なる賃上げ闘争その付けか派遣労働増えたることも

厖大な預金有する労組よ今ぞその金利用するのは

労組よ真に社会を憂うならまず自らの総括をせよ

法案を早く通せよ民主党それから静観しようじゃないか

解散の一点張りの民主党うぬぼれるのもいい加減にせよ

愚かなり民主党などに入れたからすっかりその気で舞い上がってる

12月10日(水)

癲癇の発作の薬の副作用食欲増してわが子は飢える

両足に火傷痕あり腹部には手術痕あり癲癇の子は

癲癇の発作に苦しむ知恵薄きわが子をどうぞお救いください

脳天をバットで叩くほどという癲癇の子のその表現は

ああ神よ至らぬわれの罪科(つみとが)を息子に向けて苦しめ給うか

ああ神よわれを直接苦しめよ息子に何も罪はなければ

12月9日(火)

雨の日も世に光あれ挫(くじ)けるな明日へと進め前へと進め

雲晴れてものみな影を映すとき生命力が湧いてくるんだ

コスモスがまだ咲いているしっかりとヒモで束(たば)ねて添え木を立てて

突然の子の発作なりなすすべもなく妻もわれもただ見守っている

なにもかもトップの責めにするだけか自分のことは省(かえり)みないで

キリストも愚民の責めに果てしなり幾たび続くこの繰り返し

祈るんだ愚民のわれは祈るんだ許してくださいとただ祈るのだ

祈るんだ天なる父に祈るんだ意地悪(いじわる)悪口雑言(あっこうぞうごん)のわれ

12月8日(月)

出来るとてしてならぬことあるだろう例えば遺伝子組換えのこと

千両も万両もあるわが庭にいま朝の日が降り注ぎおり

きらきらと金の小粒の輝ける霜の小道を子と歩(あゆ)みゆく

虫喰いの野菜を誇る時代なり偽り多き反省として

雲のなき紺碧の空輝いて無音の飛行機過ぎ去りてゆく

里の空青きが中に飛行機が目高のごとき機体泳がす

みずみずと緑葉はえる竹の春もみじはすでに葉を落としおり

橋のごと川を渡りしわが影が向うの岸をのんびり歩く

何もかも知ることなんて出来なくていつもおどおどして暮してる

会社とは利益を得るを使命とすその本質をわきまえなさい

労組がはたして何が分るのか会社の何を分っているか

労組の年功序列賃金が派遣社員を苦しめるんだ

労組よ企業を批判する前に自ら反省することなきや

労組はますます闇に身をひそめますます社会の毒となりゆく

問題は企業だけではないんだよ労組の闇にもっと光を

12月7日(日)

陽の当る向かいの山に裏山がひれ伏すごとく影を伸ばせり

ゆっくりと生きるがいいさ裏山よ夕日を長く身に浴びながら

風に舞い輝く穂絮(ほわた)限りなき未来に向かい飛び立ってゆけ

かすかなる音たて枯葉転がれり車とだえし舗装路の上

枯葉とて影持ちているからからと舗装路の上転がりてゆく

雲のない空が広がり朝の日にさあ出発と両手を挙げる

等身の影先立てて歩み行く手袋マフラー帽子をかぶり

12月6日(土)

真実の種は小さし目に見えぬ種を植えよう心のなかに

ユズの香の満つる湯舟に浸りつつその実をひとつ手に取りて見る

香りよくわれ一生を終りたし姿かたちはユズに似るとも

ユズを子は怖れていたり六才のころも二十五過ぎたる今も

ユズさんも気持がいいと言ってるよ子に語りつつ湯舟に入れる

湯舟からユズをつまんでひとつづつ洗面器の中に子は入れてゆく

ユズの実が湯舟に浸る必然を決してわが子は認めざるなり

心障の子とユズの実の取り合わせ姿かたちで計れないもの

12月5日(金)

粗(あら)が見えるそれは光があるからだ光すなわちそれは神なり

光なきところは粗(あら)も見えぬなりむしろそれこそわれは怖れる

ワクチンを打たんと行きし診療所予約はすでに来週となる

静かなる川の流れよ朝の日を反し輝く神のごとくに

孤高なる銀杏(いちょう)一樹がその丘の斜面を染めて聳え立ちおり

薔薇の木の枯れたるわきに出でし枝希望のごとき花を咲かせる

12月4日(木)

止(や)めないか侵略したとかしないとか今だこれからだ過去じゃないよ

こんこんとわれの弱さを叱りたる君悪性のリンパ腫と告ぐ

健康を誇りし君が突然に悪性リンパ腫を告げる近況に

ボディビル共に競いし若き日の逆三角形誇りたる君

伊豆の酒見つくろい明日送ります「開運」は今品切れでした

ポスターは伊豆の踊り子河津桜水仙祭などを入れます

12月3日(水)

生きる場を求めさ迷うわれわれかそのいっ時の危うさのなかに

真実の確かな足場を築きつつ進み行くのだ生きてゆくのだ

いささかの縁(えにし)頼りに生きゆかん「縁(えん)」という名の居酒屋にして

居酒屋の棚には何を古いけど一升徳利(いっしょうどっくり)など並べんか

綿入れの羽子板飾りにどうだろう古く埃(ほこり)を被っているが

いささかの時をなごみて生きる場になれと祈ろうこの居酒屋で

「居酒屋」の曲が流れる居酒屋をいま始めんと飾りつけてる

12月2日(火)

川端の百日紅よ寒風にその白き肌さらしゆれいる

白き穂のあまた輝く芒(すすき)たち今寒風に出発を待つ

居酒屋をやらんと決めたその意志よそれを信じてやり抜いてみな

居酒屋の壁には伊豆のポスターを水仙祭りのポスターはどう

埼玉は海がないから伊豆の海河津桜のポスターはどう

特色がなければやはりかなわない伊豆特産のみかんワインは

青色の申告申請まずしよう損失が5年控除されるよ

居酒屋の営業許可はとってるの開業届けといろいろあるよ

酒をメインの居酒屋もツマミはどうするメニューはどうする

しっかりとがんばんなさい体には気をつけなさい寒くなったよ

12月1日(月)

もみじする山を車窓に眺めおり今日クラス会級友のこと

トンネルの多い沿線伊豆急行駅出てもすぐ海見てもすぐ

海上を見れば右手に大島がその裾ながき姿横たう

雲のなき秋晴れのもと山を見てまた海を見る電車のわれは

富戸の駅ホームに一株薔薇がありそのうす桃色の花を咲かせて

左手は伊豆の山々右見れば伊豆の海原七島浮かべる

今前を新幹線が疾駆するかくせわしきかわれの一世(ひとよ)も

鉄橋を渡りていたり川口に子のアパートがありて行くため

川口の駅西口に子を待ちぬ雲のなき空高層のビル

少年に戻り呑んでる級友に霊気のようなものがただよう

級友は無邪気に酔ってわたくしは運転のためウーロン茶飲む

昔から近況述べるを苦手としそろそろわれの番が近づく

 

11月30日(日)

精魂を込めて作りし野菜たち小春日を受け露輝かす

花の香がわれをつつめり開店を祝う生花の前に人待つ

青年の青葉繁れる檜(ひのき)には真っ赤となりしカラスウリひとつ

雲のなき空を頂き伊豆の山いまもみじ葉の化粧ほどこす

ブンバイで起きたる同時多発テロどすんどすんと浜辺打つ波

もの言えぬわが子のことをおもうとき無駄にして来(こ)し言葉あまたを

長き影ひきずりながら子とわれが夕日に向かい歩み早める 

まだ青き葉を付けながら銀杏の木あたり一面黄をまき散らす

君たちの子供じみたる正義感刺殺犯人と変らんじゃないか

この命終らんとする一瞬よ光とならんなりて終らん

11月28日(金)

本物の政治家なのか宰相の揚げ足とっている政治家が

なぜもっと助けないんだ日本の宰相の地位を上げてやらんのだ

三郎と同室だった中沢君その母親が今日亡くなりし

障害を持ちて施設に暮らしおる中沢くんよその母の死よ

土曜日に迎えにくるを待っている中沢くんよその母の死よ

四十を過ぎこれからというときに障害児の母あなたは死ぬや

新しき施設が出来て引越しを共に手伝いたり五日前

三日前妻への電話受けしわれ不在を告げしが最後となりぬ

11月27日(木)

官僚の一人ひとりを見てみれば皆善人の集まりならん

愛国のこころなければ善人の集合体も善と限らず

愛はなに愛は光だ今からだ闇を照らさん心の闇を

梅の木の枯れ枝(え)に耐えて滴(しずく)たちみな一瞬を輝いている

仇(かたき)討ち君の小犬を殺させたそれは父さん父さんなんだ

父さんへ手紙を書いて記(しる)せしかチロの仇を討ったと君は

死というは生の始まり君の犬いまも心に生きているんだ

朝露に濡れし椿の葉の上に陽(ひ)はふりそそぐ陽はふりそそぐ

大企業の救済をせよ零細の企業助ける確かなる道

零細の企業をいくら助けても彼ら自身は何も出来ない

本当のことを知らねば暗闇でただ喚き且つ叫ぶばかりか

君たちは分かっていない零細の企業のことも大企業のことも

本当にトヨタが毀(こわ)れてしまったら日本自体がこわれかねない

有難うこのひと言だ出発は今、いまを認めることに始まる

夕日受けススキの穂わた露にぬれうるおうごとく輝いている

もみじなきクヌギの林落葉踏む音のかそけきやすらぎいる

11月26日(水)

喜んで苦痛に耐える苦しんで奴隷と感じる同じ仕事を

これからは光に向かって生きるんだもういいだろう暗い世界は

愛を持て国を愛する愛をもてこれが力を出す源(みなもと)だ

愛しようわが身を捨てて愛しよう生まれた国を生まれた土地を

帰らない死んだ小犬はきみだけの心のなかに生きているのだ

きみだけの心のなかに住んでるや小犬をなぜに闇に閉すか

照らすんだこころのなかを照らすんだこれからずっと小犬のために

犯人の心の内を覗くよに海に重々黒雲たれる

重々と降(お)りたる雲の間より今し神かと光そそげり

漆黒の岬に青い灯(ひ)がともり黒潮めがけ光線伸ばす

11月25日(火)

一面のススキの原がひろがりて婆沙羅峠の秋ふかまれり

庭園に巌がありてそのわきに白さざんかが花びらこぼす

ひっそりと祠(ほこら)がありてゆずの実が小春日の陽(ひ)に輝いている

杉林檜林がつづきいて婆沙羅峠はもみじ少なし

維新には御旗があった君たちはどんな御旗を持っているのか

継続を軽蔑する人うまいこと言う人たちのデジタル思想

川端の何でもない木がもみじして赤く黄色く色ずいている

実る秋認められぬも懸命に雑草もまた実をつけている

実をつけて枯れる雑草そのなかに野菊が白い花を咲かせる

愛国は戦うことではないんだよ結局国を育てることか

11月24日(月)

からすうりひとつ真赤の実を垂らすその営みは秘かなるもの

もみじ葉のひと葉ひと葉に命ありその紅(くれない)はしたたるごとく

一本の炎となるか銀杏(いちょう)の木いま黄なる火が燃え盛りたり

櫨(はぜ)の葉が真赤に染まり怒りたり炎のごとくと言う他はなく

青空に黒雲の浮く夜明けなり小泉毅という名前なり

犯人の名は何という元次官夫婦刺殺をしたるその闇

労働者よ会社あってのものなんだ国民よ国があってのものなんだ

労組よ君らの高いハードルが労働環境を壊していないか

豪邸の庭を眺めて歩くことわれの散歩のコースとなれり

対岸に佇(た)ちわが家を眺めたり布団干したる小さき家を

11月23日(日)

近づける冬に向かいて装(よそお)える山々見つつ会社に急ぐ

山々はもみじし空は茜雲(あかねぐも)良いことだってきっとあるんだ

究極の愛国心は必ずや他国を愛することに至らん

高官を刺殺したるかテロリスト赤きアロエの花が鋭し

待ちきれず散歩をせがむ犬のごと子は駆けゆけり露の野道を

対岸は陽を浴びており山陰(やまかげ)の道どこまでも走りていたり

ようやくに日の射す場所に着きしとき舗道に長き影が伸びたり

日の当る道に出るときほそ長き頭の影がぬっと飛び出す

ポケットに両手を入れて歩みいる背高ノッポとなりしわ影

ようやくに日差しを浴びた山からはかしましく鳴く鳥たちの声

さっぱりと葉を落としたるさくらの木青空に身を清め揺れいる

すずなりになりたる柿よわが家はあらかた落ちてなすすべはなし

舗装路の小石に心とめるたるか子は拾い持ち溝(どぶ)に捨てたり

赤々と咲きたる花はぼけのはな花なき庭を華やかにする

筋肉の盛り上がりたる山々に湯煙上がるここ伊豆の国

その薄き肌(はだえ)を晒(さら)すさるすべり今年もともに冬を過そう

漆黒(しっこく)となりたる山が火柱を噴き上げるごと夕焼けている

新しき年を迎えて新しき時代始まるはじめねばならぬ

国愛すことは結局民愛す民愛するは国を愛すや

日本を救える道はただ一つ極論すれば愛国心だ

愛国心といえばたちまち目をむくか自発的なる愛国心を

11月20日(木)

国民の生活よりもなによりも国だ日本の国を愛さん

君たちはすぐ生活だ国民だその基(もと)である国を言わない

国民に媚(こび)うる政治粗(あら)探しばかりの政治それでいいのか

国愛し一心不乱に政治せよそれが一番国民のため

粗(あら)さがしばかりしている政治家のつけがテロにと発展をする

参院の暴力的な言動がテロリストなど生むにあらずや

参院の審議拒否する政党よ国民はみなそれを見ている

参院を力でもって麻痺させてテロのごとくに破壊するのか

われわれの失いしもの取り返せ国を愛せよ日本の国を

日没のひかりはことに眩しくて目を細めつつ見届けんとす

日の入りて静かとなれる山の端の雲はしばらく金色(こんじき)となる

11月19日(水)

椎の実は踏み砕かるるこの道を縄文人はすでに通らず

縄文の時より変らぬ椎の実を今人間は踏み砕きゆく

一心に命投げ出し国のため戦い逝きし若者のこと

国愛す心失う若者が大麻に溺れ時を過すか

国愛す心失う政治家かただ国民のためというのみ

11月18日(火)

ひさびさに晴れたる海よ青々とおだやかにして水澄みている

この時に力をかけてもみじする賑やかにして山は寂しき

おだやかな気持となりてもみじする木々を見ている雨上がる朝

小春日の日差しを受けてもみじ葉がその赤き葉を輝かせてる

山茶花は根方にあまた落葉積み冬の近づくさきがけに咲く

雨粒をしたたらせいる柚子の実にいまほのかなる薄日差してる

北側の庭に真白き花咲かせ冬を告げたる山茶花の花

あまりにも辛きに耐えて耐え切れず子さえ忘るる人となりしか

11月16日(日)

核心をつかみし歌よ生まれこよわれの命の輝きの歌

黙々と直立をする忠魂碑台座にあまた椎の実を置く

穂を伸ばすすすき茂れる叢(くさむら)に時を惜しめるこおろぎの声

色づける銀杏が立てり温かく明るく最後を飾らんとして

民主党政権取るも良けれども日本の国を決して忘るな

国愛す政権なくば青年が大麻汚染に進むも分かる

国愛す心なくして青年がその精神を何で保てる

国民も大事であるがその前に国が亡んでそれでいいのか

11月15日(土)

突然に青森からの電話受く短歌作者の名前違うと

松尾です名前はタイですカタカナでたちつてとのタあいうえおのイ

六ヶ所のウラン再処理工場を菊いちめんの彼方に詠みぬ

ヤフーにて詮索すると短歌賞の受賞をあまたされている方

NHK全国短歌大会の平成十四年選者賞受賞者

青森の遠き場所より伊豆にまでお電話くだされ教えくださった

☆  ☆  ☆  ☆ ☆  ☆  ☆  ☆ ☆  ☆  ☆  ☆

青森県 松尾タイ様の歌(ヤフーにて検索)

原 阿佐緒賞 優秀賞

バキバキと想いを曲げてゆくように傘折りたたむ薔薇色の傘

NHK平成十四年全国短歌大会  北沢郁子選  特選

阿房菊いちめんの黄の彼方には六ヶ所ウラン再処理工場

星と森大賞

白神の森のいのちの直中に滝の飛沫をあび立ち尽くす

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11月14日(金)

クーデターが日本で起ると考える君等のほうが狂ってないか

クーデター心配せずに民社党平和を叫び街に出るべし

いつまでも古い考えに固執するそれは野党の方ではないか

親米の政府批判し戦争の資料は米に頼るか野党

ほんとうにこれでいいのか国民よ眼(まなこ)を開き民主党を見よ

関係のない質問をする野党国会中継見るに耐えない

参院の国会中継見つついて野党の議員に怒りこみ上がる

給付金の支給にクレームつけている民主党出の横浜市長が

浜松の市長も民主党出身でああだこうだとクレームを言う

11月13日(木)

夏に耐え秋を迎えしよろこびもつかの間にして寒むきこの朝

反対をするならもらうなこの金で命助かる人もいるんだ

マスコミよ君等も野党かいちいちと政府を罵倒(ばとう)するばかりなり

偏(かたよ)った報道ばかりするテレビ少し静かにしてくれないか

どこまでも政府を信じ生きている我等のことも取り上げてくれ

公僕よ今が君等の出番だよ給付金処理に命を掛けよ

何もかも国の指図を仰ぐのかそんな市長は皆やめちまえ

まずやれよやってみるんだ役人よ君等の欠点はやらないことだ

11月12日(水)

海上をかもめとカラスが乱舞せり追いつ追われつ追われつ追いつ

火のごとき紅葉となれる天城路を登りて静岡の病院に向う

どんよりと曇りし空をいただいて冬の近づく海静かなり

明日は明日来年はさらに分からない今おだやかな海を見ている

自信もち日本人(にっぽんじん)よ生きゆかんもはやわれらに侵略はなく

まっすぐに背筋伸ばして生きゆこう短歌をわれの心棒にして

一面にすすきの靡く野原あり静岡てんかん病院の前

病院の売店に行き缶ジュース買いてようやく子は落ち付けり

11月10日(月)

時雨降る檜(ひのき)の山にうつすらと霧は立ちつつ空に消えゆく

青き葉をそのまま散らし梅の木よ静かに冬を迎えんとする

雨止みてもみじ色増す山々に霧立ち上る湯気のごとくに

雨降りて水かさ増せる川音がこだまのごとく遠く聞こえる

海辺より移し植えたる石蕗がわが家の庭に増え花咲かす

11月9日(日)

ほんのりともみじはじめる天城路をしぐれて霧が閉し始める

白煙のごとくに霧が閉しゆき天城の山峡おだやかとなる

年取るというのではなくいただくと八十八の母のあいさつ

八十八の母を囲みて孫ひ孫記念写真におさまる一瞬

孫ひ孫宴(うたげ)たかまり米寿の母長寿の幸を語り涙す

11月8日(土)

物騒な世になりたるや園児等の背を高く越えフェンス張られる

国思う政治家ありや自衛隊員を真に理解する政治家ありや

その命捧げて国を護るのは自衛隊員ぞ忘れてならぬ

有事には真っ先に命をかけるのは自衛隊員ぞ忘れてならぬ

侵略をしたる国家が拉致などを責められるのか野党どうなんだ

国を愛する心がなくて国防が出来るかどうか考えてみよ

侵略の国家というに耐えれない英霊たちよ自衛隊員よ

日本を侵略国家と認めては国を護れぬこの気持分かるか

国のこと悪(あ)しざまに言うものどもが天下を取れるか取ってどうする

悪しざまに祖国のことを言うがいいどれほどのことをなすか見てやる

国民よ目を覚ますのだ参院をねじれにしたるツケは大きい

国思う心の種が必ずや平和の花となりて開かん

国思い黙し逝きたる魂が花と開かぬはずがあろうか

自衛隊隊員諸君日本を愛することだこれに徹せよ

自衛隊隊員諸君君たちの取る道は一つ愛国心だ

自衛隊隊員諸君愛国の愛国心の鬼となれかし

11月7日(金)

石垣や畑の隅に咲くばかり野菊は畑の中に入らぬ

青空を横切っている飛行機の飛行機雲が徐々に消えゆく

不死鳥のごとき影して一片の雲里山を颯爽と去る

しっかりとアザミの花も咲いている泡立ち草の影に隠れて

われわれのチェンジはすでに郵政の民営化にて行われたり

変革はわれらが先ぞ日本のチェンジは郵政民営化なり

日本よ誇りをもって進むべしすでに手がけた変革のもとに

11月6日(木)

凡人が何千人と集るも一人の小室哲哉となれるや

墓石の中に混じりてピカチューの石像がありしばし見ている

苔むせる忠魂碑見て息子達また孫達はいかが思うや

アメリカのエネルギー見よ日本が分裂してはとても勝てない

歴史的この一瞬よ米国の大統領に黒人がなる

日本に政治家よ出よ国民に WE CAN と言える真の政治家

解釈はいろいろあるが過ぎ去りしことは結局修正出来ぬ

11月4日(火)

一本の襷(たすき)つなぐと駆けたるにすでに繰上げしたるあとなり

駅伝にかける早稲田の情熱よ伊勢路を駆けて二位となりたり

あかまんまアワダチ草はかたくなにその生きる場所共有しない

土曜日に迎えに来ると事務的に苛立たしげに子に言い別れる

施設へと子を送り行きいつになくはかなげにして子がバイバイをする

スーパーの駐車場にて妻を待つ繋(つな)がるる犬のごときか車は

11月3日(月)

純粋に強い力に身を任せもの言えぬ子が発作を起こす

中心がなければ烏合の衆ならん野党よ君らの中心は何

位(くらい)捨て私人となりて清々とおのれの説を世に問いたまえ

物事は必ず二面あるものぞ日の当る面影となる面

純粋の使命感もち死にゆきし青年たちの暴力思う

おろかなる行動ならん2・26事件起こしし青年将校

雪の降る二月二十六日に決行されし鮮血の色

暴力のかく愚かにも怖ろしき純粋なればなおさらのこと

若者が襷(たすき)を繋(つな)ぎ駆けるなり出雲路伊勢路また箱根路を

限界を越えたるところ若者の歓喜の涙湧き上りたり

時の間(ま)も止(とど)まらずして流れゆく川の流れよ時のながれよ

11月2日(日)

石抱(いだ)き力瘤(こぶ)して根を張りて銀杏(いちょう)は今を生きているのだ

「変わりなし」この一行を確認をし帰宅日の子の連絡簿閉ず

興奮をしやすきゆえか眠剤と発作抑える薬増えし子

散歩する子に声かかること多しあらかたわれの知らぬ人より

寒き日の続く遠山ほんのりと赤みの帯びて晩秋となる

身を守るものは少なく一人一人単車にしがみ付きて連(つら)なる

日本を日本の歴史をいかに見るわが選択はここに関わる

キリストのごとくに清き魂を犠牲にするか民の盲目

11月1日(土)

われわれは馬鹿殿様の量産をしてると違うか豊かとなりて

町中を歩くわたしを見られてる金に追われて歩く姿を

商品が撤去されたる店舗には三輪車押し幼子(おさなご)がいる

商品のないウインドウ 幼子(おさなご)が仰向けとなり秋の日を浴ぶ

人の手に渡りし家を通るとき見知らぬ人が頭を下げる

もう君はどこにもいないその家に見知らぬ人の笑い声する

10月31日(金)

よいことがくるかも知れぬ蜜蜂がわれにまつわるときのときめき

喜びは抱擁となる赤シャツの大リーガーが駆け寄りてゆく

あたたかき日差しを背(せな)にわが影がおだやかにしてともに歩けり

あんなにも激しく射しし同じ日が今日あたたかく包んでくれる

寒き朝ますます色が澄みきって朝鮮朝顔藍深まれり

国民の心に真に沁みこめる言葉が国を動かしてゆく

椎の木のもとに直立不動なり忠魂の碑よ硬く語らず

若きらの命ささげて祀(まつ)られる忠魂の碑よ露に光れり

詩歌さえ退(しりぞ)けられしその塾で大麻を吸うか大馬鹿野郎

学問は詩歌にあらず実学と説きし教えに逆らいている

10月30日(木)

今日ひと日生きてゆくぞと掛け声をかけるごとくに顔洗いたり

手を洗う石鹸つけて手を洗う生まれ変ると手を洗いゆく

黄金の国日本の伝説のごとくに円が高まっている

日本の明日を変えるは伊豆なるぞ伊豆よまとまれ伊豆国となれ

アメリカの泡立ち草と日本のすすき仲良く並び生えてる

和の国と言い伝えられ日本のその精神よ今よみがえれ

漆黒の闇となる森待ちかねるフクロウたちが静かに鳴きだす

10月29日(水)

ノミシラミ記憶のなかに棲んでいて戦後の苦労話に飛び出す

今われは何をなせるや濁流になんとか乗って流れてゆかん

曇りたる空をいただき海原は筋金入りの銀色をする

奥伊豆の小さな旅館の潰(つぶ)れしはリーマンブラザーズの倒産による

リーマンの子会社のまた孫会社その子会社が倒産をする

鱒なども養殖をして旅行者に振舞いおりしが倒産をする

つつましくその日その日を送りおりかつかつ生きる糧(かて)を手に入れ

海の香の風にただよう漁師町かもめ高鳴く声が聞こえる

夕ぐれの至福の時は黒雲があかねに染まり眠らんとする

10月27日(月)

日本を日本人を信ずべし大恐慌になればなるほど

信ずれば道は開ける何ごとも信じて生きん信じて死なん

信ずとはもっとも信じがたきこを信ずることか恐慌もまた

信ずとは信じることを目的にして何もなしあとなにもなし

信ずとは人の言うこと疑わず受け入れること他にはあらず

信ずとは一本の木がどこまでもそこに留まり伸びてゆくこと

信ずとは空のはたてに空があり限りも知らず続きゆくこと

信ずとは泡立ち草はどこもでも泡立ち草を貫けること

信ずとは大恐慌のなかにあり涙を流しうろたえること

信ずとは十字架の上で「神われを見捨て給うや」と泣き叫ぶこと

10月26日(日)

株安も円高もみな日本(にっぽん)よ腹におさめて静まれ鎮まれ

朝日受けきらめく霧よ株安も関わりのなき伊豆の山々

霧おおう伊豆の山々株安の日本列島微動だにせぬ

柿の木にカラスが一羽はぐれいてしきりに鳴けり秋の列島

ニューヨーク株価暴落一夜明けコスモスに蝶の舞うを見ている

黄の色は金を呼ぶとかわが庭に泡立ち草がああ咲いている

さくらの葉かきの葉がまず色づきて伊豆にようやく秋が来にけり

純粋に神を信じし古(いにしえ)と科学の今といずれやすらぐ

足元に頭をもたげ赤蛇がわれを狙って身構えている

農薬に害虫減るも少しずつわれらの身にも及びておらん

昨日(さくじつ)のなごりの雲を打ち破りいま朝の日の射しくるところ

10月25日(金)

やみたると思い歩けばたちまちに降り出してくるこのお天気屋

霧を吐く伊豆の山々こっそりとマグマを内に隠し静まる

雨という予報の空はどこまでもどんより曇り波静かなり

やはらかにもりあがりたるうねりには棟方志功の女体がうかぶ

自(みずか)らが分からないほど酔いしれたわが無茶苦茶の日々を悔いいる

椰子の葉を右に左にゆらしてる十月の風こころよき風

ぼそぼそとつぶやきながら雨粒が砂浜を駆け海に広がる

10月23日(木)

コスモスと泡立ち草は仲良いかあるいは無視か並び咲きおり

軍隊を持つか持たぬか韓国と日本の違い大きな違い

軍隊を持つか持たぬか比べつつ他国はどちらを頼りにするや

落ち穂食べ数を増やすか雀たち日本の国は少子化なるに

将来へ楽観論に基いて生きることから始めんとする

一瞬に掴かめなければお仕舞いだ一首にならんものは捨て去れ

声高に論じることは止めにせんみなそれなりの真理を持たん

人間もかくあらまほし悩みなどなく繰り返す波のいとなみ

十月も二十日過ぎるに日中を歩けばたちまち汗の出(い)でくる

たちまちに駐車場にと変りおりそこは一戸の家ありし場所

園児らの遠足らしき公園に赤き帽子が連なりてゆく

園児乗す遊覧船はゆっくりと進み行くなりかもめ引き連れ

10月21日(火)

人間の怠惰を笑うごときなり泡立ち草の黄なる華やぎ

鉛筆のちびたるを握りしめている今浮びたる歌を書かんと

ポケットにえんぴつあれば浮びたる歌を書きたり紙切れの上

コマーシャル溢れるなかに生きてきて騙されやすくなってきいるのか

政治家よどうしてそうまでいいことをいいことずくめのことを言うのか

君たちの議論は机上のこと多しいいこと言うは詐欺の心理ぞ

10月20日(月)

二千年続きし日本の歌の道壊れるものかこわしてなるか

一瞬を生きるしかない一瞬を歌うしかない命のかぎり

ローカルのプロバイダーを責めるまい二日経っても復旧しない

秋空にわずかに浮ぶ白雲よ身の潔白を証(あか)すごとくに

昨日でも明日でもない命あるこのひとときを君と過ごさん

西日受け向かいの山のかがやくを影に覆われわれら見ている

10月19日(日)

あかまんまと泡立ち草はお互いに住みわけするか意識するごと

飽食の世も姦しき雀たちそのスタイルを変えることせず

給油など効果がないと軽く言うかその隊員や家族無視して

給油には反対なれど海賊は武力でもって対抗するとか

やじなどで微動もしない気にしない信じることをただ述べるだけ

平和とは議論でなくて行動だガンジーのごと頑張ることだ

大声に怒鳴り正義を論じるか正しきものは淡々とする

あら探しするから己(おのれ)もさらすんだよせよせもっと良いこと探せ

秋の日を受け輝ける海原よ未来は広い限りなくひろい

異次元に至る過程に死があってこの世の人は取り残される

悲しみはわれらサイドのことにして死者の気持は永久(とわ)に分からず

10月17日(金)

払わねばならぬ保険の天引きは手間が省けて助かるとちがうか

天引きに反対するは支払いの拒絶をするが如く聞こえる

石井さんなんでそんなに威張るんや正義の味方が脅しをするや

完璧なことなどあるや少しずつ是正するのが政治と違う?

二千年続きし歌を日本をいかに思うや石井議員は

国家観歴史観なき人たちがいかなる日本の教育をするや

十月のなにもなき山登りたりただ木々揺すり風吹き渡る

カーターの微笑む像に足止めるハナミズキの葉はすでに色づく

石畳のぼりて行けば木々の影風の吹くたびあやしくゆれる

あじさいの花藤の花いまはなくカラスウリ赤く垂れ下がるのみ

君たちがいかほどのこと出来ようぞやらぬ前からわかっていること

洞察のなき者達よやるがいいやって己(おのれ)の非力知るべし

マスコミよ君たちまでも粗(あら)探ししていていいのか良いことはないか

絶対は神のみのもの人の世に粗を探している暇はなし

縄文の世は食用となせしとぞ石道に無惨ここの椎の実

人影の見えぬ城山どこやらかタバコの匂いわが鼻を突く

西日受け輝く川よとどまらぬ時の営み神のいとなみ

10月16日(木)

横向きの影が傍(かたえ)を歩くとき硬き甲羅の蟹のごときよ

さわやかに風に揺れてるコスモスを見るとき秋がしみこんでくる

昔から石の積まれた空地あり何かをなさんとしたる人あり

政治とは対立でなく妥協だとテレビに向かって質問者に言う

国民は強く賢い野党さんどうかわれらを賎(いや)しめないで

国民は常に愚かで弱い者そういう野党の論に組せぬ

小さいが直球がいい質問者荒井広幸さん今日はよかった

10月15日(水)

霊柩車マイクロバスとつづきいて後は雑多な列となりたり

わが丈(たけ)をすでに越し立つ泡立ち草彼岸花より色猛々し

原価主義時価主義でなく低価主義わが卒論のテーマこれなり

低く低く常に評価の低価主義損は大きく益は小さく

暴落をしたる株価で評価せよ架空の利益生じぬように

最悪の事態を常に想定すわが卒論の低価主義とは

英国で発達したる低価主義彼らはなかなかしたたかである

保守主義は種族保存に根ざすなど卒論説明われの放言

根拠なきわが推論を説きおりしシュマーレンバッハを後年に知る

生物の種族保存の本能から説きおり動的貸借対照論

小雨降る海原にいてカモメたち海すれすれに飛ぶもののあり

10月14日(火)

不景気の時こそ飲んで騒ごうや祭りで一曲「与作」を歌う

幟立ちカラオケ響く境内に老人子供の笑い声湧く

カラオケの「りんご村から」歌いたり♪おぼえているかい、故郷の村を♪

一時から出雲駅伝見たいためそっと祭りを抜け出しにけり

恐慌になってもわれは痛まない株に縁無き庶民のわれは

恐慌になればかえって元気出るつましき庶民は傷がつかない

見積もれる損は計上収入は確定したるものだけにする

会計の見地に立てば西洋は見かけ以上に健全である

恐慌と同じレベルで三浦某の自殺報ずるこれがマスコミ

減税をしても庶民は使わないあらかた貯金するだけだろう

昔なら奈良の大仏ピラミッド造るくらいの恐慌である

10月13日(月)

朝明けの金木犀の香り満ちいま金色に空がかがやく

真っ白なコスモスの花全身に朝露を置き輝いている

川なかに立ちたる鷺がひとところじっと見詰めて動くともなし

青き葉を炎のごとく繁げらせて銀杏はいまの時を惜しめる

恐慌の風に吹かれるコスモスは宇宙の秩序調和でもある

恐慌もすずしき顔で受け流せコスモスにあり大き宇宙が

持てる金使うはいまぞ国民が無駄使いする時は今かも

マスコミよ冷静となれ恐慌の君たちこそが風評のもと

10月12日(日)

廃屋(はいおく)の垣根は伸びて烏瓜ひとつふたつと色づいている

なかなかに生命力が強ければ朝鮮あさがお高き木に咲く

鐘撞(つ)けば寿命延びると書かれいて一つ二つとつづけていたり

動かざる伊豆の山々マグマ秘め今日一日を終らんとする

うら庭に金木犀が咲いてるともの言えぬ子がわれの手を引く

騒がしき世上怒るか西空にマグマのごとく染まる浮雲

10月11日(土)

晴れし空陽(ひ)はふりそそぎ輝けりおだやかな海伊豆は下田の

おだやかな波うち寄せる下田湾株暴落のことはよそ事

ゆっくりと遊覧船が進みゆくかもめの群れを引き連れながら

黒船に模して造られ遊覧船波おだやかな湾を巡れる

アメリカで日本で暴落したる株なぎたる波は寄せてまた引く

明日がある明日が来るんだ明るい日明るいと書く明日が来るんだ

10月10日(金)

短歌は自分への問いかけだと思っています。(人徳)

先生と同時受賞に及ぶとき益川教授は絶句して泣く

ノーベル賞三氏受賞の喜びの消えぬ翌朝またも吉報

二千年命をつなぎ村祭りを見守りているここの椎の木

子供らよ米はこうして作るんだ忘れてならぬ瑞穂の国を

君たちはどこに生れてどこに住むそれが政治の基本でないか

社会主義共産主義資本主義われらはまずは日本主義から

日本の値打ちを世界が認めてる知らぬはむしろわれら自身か

日本国それに根ざすがまず先であとの議論は枝葉末節

靖国をうんぬんするか根無し草野党に日本の政治出来るや

神の風怒りとなりて吹き荒れよ愚かな民を目覚めさせんと

10月9日(木)

壮烈な人生ドラマ緒形拳肝臓破裂をもって幕引く

ことさらに挑発するや野党議員汚染米のこと毒入りと言い

年齢の線引きあるがこの世なり成人しかり定年しかり

銀行や親会社より天下る民間会社は当然のこと

政治にはうときなれども現実の今を歌えば政治入りくる

お祭りが近づく元気ださんかと金木犀が香りを放つ

108日(水)

補正予算審議をせずに関係のなき質問を繰返すのか

予算とは予算委員会とはなんだろうよく分からない中継を見る

職員を抱えていれば労組のほうが現場の不正知るはず

労組がしっかりすれば職員の不正防止になると違うか

ポセイドンではないけれど大津波寄せくる今を野党どうする

マスコミの表面的な批評聞きにがにがとして朝食をとる

10月7日(火)

どこよりが霧か雲かの区別なく山を覆いてたちこめている

その刃(やいば)己が党また自分へと向けてそれから質問をせよ

年金の改竄(かいざん)問題は労組を抱える党に関わりゆくべし

ハイエナのごとき奴めと思いつつテレビ見ている長妻のヤツ

いままでの不平不満が爆発をしたのか知れぬわが妻もまた

思うまま生きるほかなし発作せしわが子を見つつ心固める

10月6日(月)

オレオレの詐欺でなけれど山里に鷺増えたれば夜鳴きて飛ぶ

スーパーで買い求めたる苗木十本うち一本がまともに育つ

しっかりと目立たぬけれど生きているコスモス畑を飛ぶ蜆蝶

悪いことせず打たれしか彼岸花ただ黙々と倒されている

阿吽(あうん)の呼吸のごとく犬二頭一頭が吠え一頭黙す

保険料滞納額がどれくらい多くあるかを言ったらどうか

自らは聖人君子のごとくして粗(あら)を探せばそれでいいのか

実際の実務の君ら組合は不正も傍観しているだけか