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今日の短歌NO.3
 わたしの歌歴(後藤人徳)
 昭和59年「賀茂短歌会」入会。現在編集発行人。
  歌集:「母胎」、「祈り」「わが家の天使」(3月出版予定)

以下に紹介します作品は、作ったばかりのものをそのまま書いています。推敲の手があまり入っていません。未完成の部分が多々あると思いますが、参考にしてもらえれば幸いです。...作者より
この先は楽観論に基いて生きゆくことを始めんとする

短歌は、三十一音からなる小さな世界です。その中に自分の思いを込めます。ですから、時間はなかなか織り込めない。今の一瞬、一瞬を歌うしかないのではないでしょうか。そう思います。また、そのように作っています。

短歌と私:高野公彦 田井安曇 五島美代子 五島 茂 岡野弘彦 田谷 鋭 塚本邦雄 土岐善麿 福島泰樹 前 登志夫 前川佐美雄 安永蕗子

短歌鑑賞:石川啄木(1) 大野誠夫 塚本邦雄 岡井 隆 前田夕暮 上田三四二(1) 上田三四二(2) 宮 柊二 斎藤茂吉(1) 斎藤茂吉(2) 

斎藤茂吉(3)

短歌鑑賞(発見ということ)(1)


7月31日(土)参考:日々の気持ちを短歌に(ブログ)

昨晩の雨に増水したる川茶色と化して駆け下りゆく

ひぐらしの音が山より響くとき庭にすずしき風が通れり

7月30日(金)

ニワトリの明日のえさをばさがしおり雨風吹くも生きもののため

ひぐらしもカラスの声も消え去りてただ雨音のするばかりなり

久々に雨の降りたることなどを妻に話してよろこばんとす

7月29(木)

からむしの葉裏返して吹く風が神の渡りのごとく野を行く

鳥の餌乏しくなりてからむしを取るしかないと野に摘みにゆく

曇たる空より風が吹きてきて酷暑の野原泉となれり

野菜への御湿(おしめ)りほしいと言う妻に百パーセント雨と予報す

7月28日(水)

頭上には百日紅が地上には千日紅が灼熱に向く

穂の出(い)でし田に雀らが群りて七月なるに秋を思わす

7月27日(火)

熱帯夜明けてしばらくすがすがと朝の空気を寝床にて吸う

熱帯夜続きほとほとくたびれてどうにかニワトリの餌をやりたり

フィリピンと同じ気候に早ばやと伊豆の稲にも穂が出(い)でにけり

白昼の空に激しく鳴くカラス炎天に身を焼かれているか

7月26(月)

鳥小屋もひとつの宇宙いがみ合い続けていても生きねばならぬ

いがみ合いオンドリメンドリ一つ屋(や)に暮すほかなし生きるためには

百歳になりたる友は癌手術無事成功し帰宅をしたり

7月25日(日)

けたたましき鶏舎の音に行きたれば青大将が鎌首上げる

オンドリは隅にメンドリ羽立ててひよこを庇い蛇に向かえり

本日は養護施設の納涼祭鶏舎の蛇はそのままにする

7月23(金)

二羽孵(かえ)り二羽とも雄(おす)は去年なり三羽かえりし今年はいかに

親鳥につぶされぬようけんめいに狭き巣箱で生きいるひよこ

無理矢理に卵を割りて孵(かえ)したる未熟なひよこはうずくまりいる

結局は自分で生きるほかないぞ未熟のひよこ生きぬいてみよ

両足で土をかきわけついばめり孵(かえ)りて一日(ひとひ)たたぬひよこも

7月22日(木)

親鳥の羽の下より顔を出す今日孵えりたるばかりのひよこ

孵りたるばかりのひよこすでにして頭ふりふり何か啄む

戦争の状態なれば北鮮も言いたいことが多々あるだろう

他人ごとだから冷たいそうわれを非難する声湧き上るらん

7月20(火)

梅雨明けの空を見上げる顔いくつアジサイの花乾いていたり

ご主人を理由をあげて非難する歌友の言葉はわれにも当たる

7月19日(月)

今まさに息をしている生きている生かされている罪を持つ身も

梅雨明けと連休重なり伊豆の地も夏の賑わい取り戻したり

暑き道歩み来りて自販機に金を入れるに出てこないのか

自販機に金を入れても出て来ない返却もなし帰るしかなし

自販機でジュースを買うを楽しみに子は来たるのに出て来ないのか

図書館の窓開け放ち扇風機三台付けて歌会をする

昨晩の寄合の余韻歌会は寝不足たたり居眠りばかり

7月18日(日)

寄合に行かねばならぬ猪の被害のことを話題としよう

ねむいんだ何故かむしょうにねむいんだまだいま起きたばかりというに

ニワトリに餌をやらんと刻みゆく音を待ちかねて聞きているらん

梅雨明けを待ちたるごとくいっせいにむくげの花が咲き始めたり

目がくらむほどの梅雨明けかがやける草木の前に佇(た)ちつくすなり

赤き花早くも咲かせ百日紅つゆ明けの日にかがやいている

寄合が夜にあるから今日の日のやるべきことは早めにやろう

7月17(土)

なんとう天気だろうかどしゃぶりの雨が上って青空となる

すっかりと夏の気分になりにけりこんなに蝉が鳴いていたのか

狂うのも鬱になるのも恐れるも神の御召しに任せて生きん

今よりは神に任せて生きるんだ癌になるとも神のなすこと

慶応は教授もなにも君付けで福沢諭吉のみが先生

こうへいは慶応なのか人の上人の下にも人を造らぬ

透析をする身であるに糖尿で腿(もも)より足を切断したり

そんなにも体を痛めつけないで足の腿より切断をする

7月16日(金)

プリンターに紙が詰った無理矢理に引き抜きたれば千切れてしまった

無理やりに紙引き抜きて千切れたる紙がプリンターの中に残れり

パソコンは徳永英明歌流れプリンターは紙が詰まって止ってしまう

キャノン機器修理センターなかなかに電話掛けるもつながらなくに

魂は分からないけど一体の縄文人の骨残りおり

後世に何か遺さん意志ありや博物館の原人の骨

谷川俊太郎の詩ふんふんと読んでいたるに涙出(い)でくる

7月15日(木)

今何にが必要なのか生きるため金か時間か職か聖書か

明日葉(あしたば)の根を食いつくし昨晩は百合を荒らして去りしイノシシ

裏山を豪雨の中を降(お)りてきてわが家の庭を荒らす猪

電流の柵を設けて猪の害を除かん相談をする

7月14(水)

もう十人みんなの党に欲しかった魅力はあるが少し足りない

分配が大事であって消費税必ず弱者に厚くなるはず

百万と一億円の支出ありその消費税の分配はどう

真夜中に獣(けものの)の気配察してかにわかににわとり騒ぎ始めり

にわとりの匂いに誘われ猪め真夜中のわが庭に出没

真夜中の庭にしきりに食べ漁(あさ)る獣の音に飛び起きにけり

猪の去りたるあとににわとりは無事を知らせて時を告げたり

猪の食べ漁りしは明日葉の根であることを朝知りにけり

7月13日(火)

個人的なることなれど日教組輿石氏の落選切に思いぬ

個人的なることなれど民主党国民新党低迷うれし

参議院開票中継真夜中の嵐の中のオンドリの声

青嵐青田を乱し吹きゆけり稔の秋につづけこの風

民主党比例区の中数数の労組母体に巣くう貴族ら

7月12日(月)

生きている息をしている生かされる今日一日の有り難きかな

純白のむくげの花が咲きにけりひと日(ひ)のいのちむだにするまい

六人の候補のなかで三人が二議席かけて競り合っている

粛々と候補者名を粛々と党名を書き投票すます

審判はいかに下るや黒雲が早く流れて晴れんとするか

自民党お願いしますバラ撒きでなくバラ色の世になるように

7月11(日)

明日(みょうにち)の選挙にどんな風吹くや南部風鈴ただ鳴るばかり

われの押す候補者いかになりゆくか掲示板にて微笑みている

われの押す政党伸びよ伸びてくれわが一票に息吹き込まん

子に孫に及ぶ貴重な一票と思えば心高まりていく

それぞれの匂いをもちて訴えるくちなしの花山ゆりの花

7月10日(土)

昼よりの強くなりたる雨脚に打たれて匂うくちなしの花

一羽だけ檻に入れられオンドリが土砂降りの雨静かに眺む

結局は信ずることと思うなりわれは力士を相撲を信ず

孵化(ふか)したる目高はいまだ小さくて大きくならんと泳ぎ回れり

肩書きを幾つも並べ歌を詠むもう肩書きは捨てたらどうだ

自民党みんなの党で二議席を分け合うことをただ祈るのみ

7月9日(金)

雉(きじ)除けのネットを破り芋畑(いもばた)を荒して何処(どこ)に猪(しし)は行きしや

子供らに送らんとして作りおる野菜畑が荒らされている

勝ち負けの前に厳しいルールありサッカー選手も力士も同じ

空腹と渇きに耐えて十日間とうとうオンドリ檻に入るか

梅や柿葉はいっぱいに茂げれども今年の収穫全滅となる

大相撲テレビ中継中止なりぽっかり穴のあいたる気分

7月7日(水)

紫陽花の花を刈りゆくその重き花はバサリとバサリと落ちる

妻とわれ仲良きことがこの子には一番心のやすらぎと知る

もの言えぬ施設のわが子を思うときくちなしの花あまくにおえり

国民の前に堂々放映しその素晴らしさ示してほしい

消費税払うことだけ考えずその恩恵を考えてみる


7月6日(火)

オンドリよ鶏舎(けいしゃ)に入(い)らず六日経(た)つ餌は十分入れてあるのに

楽しんで楽しむだけでポイ捨てか貴闘力を救えないのか

勝ち負けは力士の命小人(しょうじん)の一般人と一緒に出来ぬ

角(つの)矯(た)めて牛を殺すか民主党君らの持ってる小世界観

日本が日本人がだめになる狭量民主党の強権

君達に力士の気持ちが分かるのか土俵に命を掛ける気持ちが

ああ神よ日本の国を小人(しょうじん)の世界観よりお守りください

7月5(月)

昨晩の雨に打たれて下を向くくちなしの花甘くにおえり

天にその真白き花を開きたる泰山木の気品あるさま

サッカーもよいがやっぱり相撲なりわれはやっぱり相撲が見たい

「疑わしき者は罰せず」小沢氏さえなのに力士は切り捨てられる

税金は低所得者に恩恵となって必ず巡ってくるんだ

偏見と思うけれども枝野氏の舌足らずの言い方を嫌う


こんな歌作っていいやいつもいつも反省してるわれにてあれど

7月4日(日)

消費税誰が一番払うのか企業すなわち大企業なり

製造に販売するに仕入する大企業こそ多額納税

税金を払わぬものが団結し数にて国を牛耳(ぎゅうじ)るというか

税金を払わなくても生活の保護を受けてるこの有り難さ

高額の納税者こそ怒るべきこの国は逆今も昔も

自分らの野党時代はことごとく反対をして今ごろ仲良く話そうと言うか

責任はすぐ自民党に押し付ける君らがやっていたら破産だ

民主党なんぞに国を任せたら日本国(にっぽんこく)は壊(こわ)れてしまう

突然の豪雨の中に佇(たたず)める鶏舎(けいしゃ)を逃(のが)れ五日(いつか)のオンドリ

雨に濡れ佇むオンドリ保護せんに近づけばすぐ逃げ去りて行く

7月3日(土)

凡人がワールドカップに出られるか菅さんなどの勘違いがこれ

税金を払うことことだけ考えず受ける恩恵を考えてみる

消費税十パーセント払うとも恩恵思えば不平おこらず

低所得われの払える消費税恩恵二倍以上と思う

鶏舎(けいしゃ)逃げわれに逆らうオンドリは鶏舎の屋根を棲家(すみか)となせり

印象派絵画展見る分からぬがルノアールの絵の前に止(とど)まる

7月2(金)

次つぎと青き信号越え行くをささやかならざる幸と思いぬ

トンネルの彼方にかすかな光見えそれを目指して暗闇走る

病院の待合室に幼子の泣く声響きわが子偲ばる

子の手術したる病院つばめの頃か折々通いし

病名は突発性の難聴で原因不明対処法なし

脳内に腫瘍なければ難聴も苦にしませんと医師に応える

学士という看板だけで中身なしおまけに力もないときている

存亡の今こそ学士に頼らんにもっとも汚染されているとは

大学で自分は何を学びしか賭博汚染す学士の力士

7月1日(木)

今回のワールドカップ日本が敗れ初めて偉業実感

昨日のMRI検査結果明日(みょうにち)聞きに四時に起床す

自民党何がなんでも結集しこの一議席せめて死守せん

民主党政権にては無理なれば伝統守る政党よ立て

民主党政権なれば国権をもって相撲に介入するか

日本(にっぽん)の思想持たねば民主党どうして国を守るんだろう

6月30日(水)

湿りたる今日の心を癒したり梔子のその純白な花

オンドリを脅すわけではないけれども野原を遠く逃(のが)れ行きたり

大学で自分は何を学びしや賭博汚染す学士力士も

ガンガンと耳打つ騒音絶え間なしMRI検査が続く

冷房の強すぎる部屋身動きのとれぬ検査に冷されている

冷房の効きし電車に飛び乗りてもう一時間耐えねばならぬ

6月29(火)

青あおとしたる青田を圧(お)して吹く風は白色ふと感じたり

雌鶏(めんどり)が巣にこもりたり雄鶏(おんどり)が鶏舎(けいしゃ)飛び出す今日の出来事

MRIの検査が明日に迫りたり時刻表など出してくるなり

筒(つつ)に入る写真などがあり明日のMRI検査の説明を読む

負けん気の強くいちずな貴闘力その名消えるや贔屓なりしも

日本の国技がここで途絶えるか伝統の力われは信ぜん

6月28日(月)

葉の先にとどまりている雨粒のその一瞬の白きかがやき

草の葉を返して風の吹きゆくを神の渡りのごとく見ている

逃亡のすえ戻りたるオンドリの一羽のいのち昨夜消えるか

にわとりの雄に生れて朝なさな時告げくれしここ五六年

鶏を埋めんとして雨のなか木の根の張れる土を掘りたり

ニワトリが身を硬くして死にておりかほどに軽きものにありしか

6月27日(日)

曇たる空がいまにも泣きそうな顔してわが家を見下ろしている

百歳の記念歌集の出版をしたる歌友(かゆう)を新聞報ずる

百歳に三十数年残りいる遅くはないぞ何か始めん

百歳に歌集の出版したる友われの心に勇気湧きくる

月一度歌会をする楽しみは百歳になる友と会うこと

作歌とは心の支え百歳の歌友のことばわれをささえる

6月26(土)

白人の元気のなさが気にかかる南アフリカワールドカップ

南米はみんが元気だブラジルにアルゼンチンにウルグアイパラグアイ

アフリカの南のはてのワールドカップ何度も起きて時計確かむ

得点にすべてかかわる本田選手語る姿に恥じらいを見る

ヒーローに誰もあこがれ持つなれど他人に譲るは日本の美徳

スポーツに求める日本(にほん)の「道」の意味本田選手に教えられたり

賭博などしている時か日本(にっぽん)の相撲の道を極めてほしい

サッカーも道があるべし勝ち負けを超越したる真直ぐな道

6月25日(金)

会員の歌を読みつつ感じたり今を生きてる生きんとしてる

応募して選に落ちたるわが歌が隅に小さくさらされている

消費税材料仕入れに掛かるゆえ大企業こそ大納税者

共産党なにゆえ大企業を差別する大企業こそ大納税者

法律に則(のっと)っていて大企業多額納税するは現実

大企業ありて中小零細の企業成立つ現実があり

大企業ありて低額所得者のわれの生活潤(うるお)うを知る

6月24日(木)

さっぱりと汚れ流して手のひらを八つ手は雨後の陽にひろげおり

川幅をいっぱいにして溢れそう山の石泥呑みし濁流

妻のいぬ夜は久々ビデオなど見ながらビール飲んだりしてる

沖縄に行きしことなしまだ行けぬわれにはいまだ遠き場所なり

キャンパスで会いし俳優たとえれば石坂浩二夏八木勲

慶応にある雰囲気が存在す加山雄三中村雅俊

慶応の同年代は端的に小泉純一郎小沢一郎

商学部同期のゼミの友杉君「監査審査会」会長となる

6月23(水)

名古屋場所なにがなんでもしてほしいわが楽しみを奪わんでくれ

力士にもプライバシーがあるだろう賭け事くらい大目にみてよ

君たちは聖人君子かテレビにていけ猛々しいキャスターたちよ

マスコミはどうしてそんなに偉そうな口をたたくかむかつくわれは

青年の顔になりたるイチョウの木日差しのなかに輝いている

若き日に素通りしたる人たちの顔が今宵はいくつも浮かぶ

税金を払わぬ人も受けている子供手当やその他の支援

消費税多額に払う大企業恩恵多き低額所得われ

6月22日(火)

夕方になり純白の大輪を泰山木は閉ざして眠る

数千の歌書かかれたるノートあり友遺したる命の欠片

数千の友の歌より数百を選び歌集とするは苦行ぞ

夫亡くし幼子残し東京で働く母の叫びの歌ぞ

生木裂く喩えのごとく子と別れ働く母の作りたる歌

一人(いちにん)の無名歌人のノートより母の叫びが響きてきたり

腰痛に悩みていれば娘よりマッサージ器が届く父の日

6月21日(月)

五日前逃げしオンドリずぶ濡れになりて鶏舎(けいしゃ)の前に立ちおり

放浪の末にわが家がよかったか土砂降りのなかオンドリ戻る

ずぶ濡れになりて鶏舎に戻りたるオンドリわが手をまたも遁れる

消費税を多額納税するものは大企業また高額所得者

父の日に安眠枕送られるわれの一番今望むもの

6月20(日)

伊豆多賀という名前の駅に乗り降りし二十数年会社に通う

多賀という地名にありし会社にて二十数年支えられたり

6月19日(土)

さつま芋のつる挿し終えしあたりより激しく雨が降り出して来ぬ

いかにして相撲の伝統守るのか最優先をそれに求める

その命相撲にかけて死にゆきしあまた歴史の中の人人

谷風も雷電もまた常陸山双葉山また栃若時代

松登一直線に進むだけ父の贔屓(ひいき)でわれも贔屓に

相撲なき日本はとても堪えられぬサッカーよりもわれは愛する

6月18日(金)

これがわが今年の成果堀上げし男爵イモを日に干している

アフリカの朝の風景ニワトリはいずこも同じ鳴き声をする

6月17日(木)

左耳よく聞えねば母親の難聴検査とともに検査す

突発性聴覚障害疑いがあると静かに医師が言いたり

MRIの検査は予約待ち二十九日に空きを見つける

神経が衰えおるかわたくしの左の耳が聞こえないのは

突然に難聴なりと言われしを神の啓示として受けとめる

6月16日(水)

歌作ることはすなわち純粋のこころ心に呼び覚ますこと

オンドリを捨てたることが今日もまた心に浮かび眠らんとする

6月15日(火)

餌やると戸を開(あ)けたれば驚きてオンドリ一羽飛び出しにけり

日は暮れぬ鶏舎飛び出(い)で野に逃げしオンドリ一羽探し回りぬ

草むらにうずくまりいるオンドリを捕まえんとしまた逃げられる

六か月いまだたたないオンドリが鶏舎飛び出し一夜野に寝る

愚かなるオンドリなるよ鶏舎より飛び出しいかに生きんとするか

ニワトリの一羽なれども飼いゆけば可愛いものぞ牛豚(うしぶた)はいかに

6月13日(日)

昨晩の捨てたニワトリ朝早く林の中に姿見せたり

保護せんと近づき行くにニワトリめわが顔見るや脅(おび)え逃げ去る

6月12日(土)

騒がしき鶏舎もひとつの宇宙にて自ずとバランスされてゆくらん

人間の浅知恵なるか君臨をする雄鶏(おんどり)を捨てに行きたり

木々の間(ま)に捨てられしゃがむニワトリよ去らんとすれば立ちて追い来る

ニワトリを捨てて車を走らせりしばし無灯に気づかずにいて

ニワトリを捨てて車を走らせり反対車線を無灯のままに

邪魔になるニワトリ一羽山間の暗闇にわれは捨て去りにけり

6月11日(金)

アフガンに自爆テロあり結婚の参列者の死六十余人

6月10日(木)

聴力が落ちているのを自覚する右耳閉し聞こえなくなる

クレームや督促の電話聞き過ぎしわが左耳聴力落ちる

6月9日(水)

窓ガラスくもれるを手でぬぐい行く四方八方ただ緑なり

小雨降る天城峠を越えゆけり母の薬を持ち帰るため

6月7日(月)

産み月も海に入(はい)りて芸をするイルカ一族生きるためなり

自然より切り離されし水族館そこの自然にイルカ生きおり

従順に芸を学びて生きる術会得してゆくイルカ一族

懸命に尾鰭使いて泳ぎおり哺乳動物イルカ一族

6月6日(日)

われの住む伊豆半島の人口を超え十八万頭殺される

6月5日(土)

青空を写し鎮もる水張田(みはりだ)をわが影落とし眺めていたり

6月4日(金)

明け方の闇のなかより聞こえくる血を吐くというホトトギスの声

題詠「遊」

過去未来今も忘れて一心に子供になりて短歌に遊ぶ

題詠「影」

山の端に今し夕日が入(い)らんとしわが影ながく対岸に伸ぶ

6月1日(火)

肌寒き朝の空気に冴えわたる鶯の声再びの春

読み終えし「斜陽」に朝の光射し「再生」という言葉浮かび来(く)

水張田(みはりだ)は空の氷を浮べてるいつになったら暖かくなる