大正12年に鉄鉱石輸送の為、片上〜和気(山陽本線和気)〜井ノ口(貨物駅)間が片上鉄道によって開業、その後昭和6年に井ノ口〜柵原(やなはら)間が開業した。
昭和25年に藤田興業に合併、32年には同和鉱業に合併、さらに33年に秋田県の小坂鉄道(平成元年に小坂精錬に譲渡)を合併し同和鉱業としての一時代を築くが、昭和62年には鉱石輸送が廃止、乗客の減少なども伴って平成3年6月30日に廃止された。
片 清 中 和 益 天 河 備(貨)苦 杖 備 備 周 美 柵 本 前 井 前 前 作 吉 和 矢 ノ 塩 福 飯 ヶ 上 水 山 気 気 原 瀬 本 田 口 木 谷 田 田 匝 岡 原 原 ○−○−○−○−○−○−○−○−○−●−○−○−○−○−○−○−○−○ か し な わ ほ ま あ こ び い に つ び び す み き や た み か け ん す ま う ぜ の が え ぜ ぜ さ ま ち な か ず や わ は せ も ん く き だ ん ん い さ が は み ま け ら と や ち に し ふ か は ら た お く ゆ ら た だ う か
B型一般式乗車券。昭和40年代くらいまで広く使用されていた様である。
一般式に続いて使用された、全国的にも類を見ない金額式と両矢印式合わせたような独特の様式の券。
特に吉ヶ原の券は一駅着になっており、両矢印式券としては稀少である。
B型金額式乗車券、晩年はこれが使用された。
準常備乗車券。本和気の券は着駅名が一文字に省略された珍しい様式である。
美作飯岡発行ののB型往復乗車券、大戦末期〜終戦直後に印刷されたもので、無地で粗悪な用紙が使用されている。
車内乗車券。何れも柵原側に「炭鉱」マーク、片上側に「錨」マークが書かれている。
左の券は地図式風になっていて山陽本線の表示もあるが連絡券は発行できない。
柵原発行の補充通勤定期券。
国鉄・JRからの連絡乗車券。上段は国鉄時代のB型硬券、下段はJR時代の補充軟券。
柵原発行の国鉄線急行券。国鉄線からの乗り入れ急行・特急のない私鉄で発行された国鉄線の料金券は貴重である。