**南部鉄道**

東北本線尻内(現、八戸)と奥州街道の宿場町五戸を結ぶ鉄道をとして大正15年に五戸電気鉄道が設立されたのが同鉄道の始まりである。
資金難から電化は断念したが昭和4年8月に尻内〜上七崎間を開業、同年10月には上七崎〜志戸岸間(この際、上七崎駅廃止)翌5年に五戸までの全線が開通した。
その後、昭和11年に社名を五戸鉄道に改称、さらに昭和20年に南部鉄道に改称する。
戦後も都市間輸送を中心に運行を続けたが、モータリゼーションの影響で業績が悪化してゆく。
そんな中、昭和43年5月に東北地方一帯を十勝沖地震が襲い、37ヶ所で路線が寸断するという甚大な被害を受け同月17日に全線を休止、そのまま翌44年4月1日付けで廃止された。


<路線図> (●は途中廃止駅)
                県
               種立
 尻 張 正 七 豊 上 志 鶏 五
     法     七 戸 場
 内 田 寺 崎 崎 崎 岸 前 戸
 ○−○−○−○−○−●−○−○−○
 し は し な と か し け ご
 り り ょ ら よ み ど ん の
 う だ う ざ さ な ぎしり へ
 ち   ぼ き き ら しゅつ
     う     ざ  け
     じ     き  い
              じ
              ょ
             まう
             え


五戸の入場券。「駅」の字に何故か略体が使用されている。


尻内発行の大小併用乗車券(左)と小児専用乗車券(右)。


国鉄連絡乗車券。左は「当日限り」のB型券(当時の八戸は現在の本八戸)、右は「2日間有効」のA型券。


D型補充連絡乗車券。


五戸の補充通勤定期券。


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