*北海道総局の地図式乗車券*

昭和30年頃から札幌で発売され、その後10数駅に広まったが、昭和36年4月の規則改正で函館・苗穂のみの発売になり41年の改正で一旦消滅した。
その後、48年9月に開業した新札幌のみで再び発売されたが、54年5月に再び消滅した。


北海道で発売された初期様式の券で、列車区間の為通用期間が2日になっている。




昭和33年10月から列車区間でも近距離は通用区間が「当日限り」となった。
上段、旭川の券は初期様式を踏襲している。上段右は昭和34年に西永山駅が開設(仮乗降場から格上げ、昭和42年廃止)された為、券面が変更されている。
中段・下段の券は発駅枠の中に「から」と書かれた、独自の様式となっている。


この時期の券は各駅で不統一の様式変更が行われており、この券の様に同じ駅・同じ様式でも時期によって微妙に異なる券が使用されていた。


昭和35年に二等級制が施行されたが、青地紋になった以外に大きな変化は無い。
昭和36年4月の規則改正で函館・苗穂のみの発売となり、昭和41年の運賃改正でこの様式は消滅する。


昭和48年9月9日に開業した新札幌で発売された券は、過去の様式とは全く異なる地図が採用されている。
左は青地紋初期の券で以前の様式に比べると非常にすっきりしたデザインとなっている。
中央は青地紋後期の券で札沼線が消え、さらに直線的な地図になった。右は初乗り60円以降の赤地紋券である。



同時に発売された地図式券の併用硬券入場券(併用券と呼ばれる)。この様式は全国でも類がない。
この券も30円券は青地紋、60円券以降は赤地紋が使用され、80円券まで発行された。


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