*瀬棚線*

瀬棚線は瀬棚港で水揚げされる海産物や沿線の木材輸送の為、昭和4年に函館本線国縫〜花石間が開業、翌5年には花石〜今金間を開業、昭和7年に国縫〜瀬棚間が全通した。
戦前から戦後にかけてニシン輸送や狩場山などへの観光客輸送で繁栄し、一時は函館直通の急行「せたな」も走っていたが、ニシンの不漁やモータリゼーションの影響で赤字が増大し、ついには国鉄再建法により第二次特定地方交通線に指定された。 瀬棚線は国鉄民営化目前の昭和62年3月15日に廃止された。


<路線図>
 国 茶 美 花 北 種 今 神 丹 北 瀬
   屋 利   住         檜
 縫 川 河 石 吉 川 金 丘 羽 山 棚
 ○−○−○−○−○−○−○−○−○−○−○
 く ち ぴ は き た い か に き せ
 ん ゃ り な た ね ま み わ た た
 ぬ や か い す か が お   ひ な
 い が   し み わ ね か   や
   わ     よ         ま
         し


東瀬棚(昭和41年10月1日、北檜山に改称)の赤線入場券。券紙にボール紙が使用されている。



後年の入場券。瀬棚の券は営業最終日。


三等級制時代の券。「東瀬棚から鷹待ゆき」だが、着駅の「鷹待」が「鹿部」に改称した為、ゴム印で修正されている。



モノクラス制後の乗車券。上段はA型青地紋の長距離乗車券。


準常備乗車券。丹羽の券は隣駅まで着駅表示の入った短距離対応の券。


長万部発行の復路専用乗車券。国縫で瀬棚線の列車もしくは函館方面の列車に乗り換えず長万部まで乗車の後下車し、それから各方面へ乗り換えた場合、復乗区間を精算する際長万部駅で発行される券。
券の区間は瀬棚線ではないが、瀬棚線がなければ存在しない券である。


車内補充券。駅名表中央の列下部に瀬棚線が入っている。


切符ではないが瀬棚線最終日の乗車証明書。


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