アロエ生葉の取り扱いについて、
アロエ生葉は保存状態にするまでの時間が勝負、なるべく近いところから新鮮なものを仕入れましょう。
アロエは十分に日光を浴びる必要があり、中心部小さい葉付近の葉は未成熟で健康のための使用には不向きです。
私どもでは十分に成熟した葉をご用意しています。
簡単な手間でアロエを活用した食材としてご利用いただけます。
■アロエ料理の基本形→アロエ刺身

1)そのまま保存
アロエの生葉は冷暗所、常温でもかまいませんが温度が上がると変質しやすいので、常温ならば涼しいところ。冷蔵庫ならば葉皮が傷むのをさけるため新聞紙にくるんで保存しましょう。
どちらの場合も
保存期間は10日〜2週間前後と思われます。
1ヶ月も経過しますと、アロエベラの場合には、環境にもよりますが、葉肉が赤く(紫のような赤)になってきます。腐っているというわけではありませんが、気になるようでしたら色の変化を目安に食用などのご利用はお勧めできません。
2)冷凍保存
ご家庭で長期に保存する場合には液状にして冷凍保存するのが色も変わらず、アロエの酸化も防げますのでベストと思われます。葉をそのまま冷凍しますと、細胞膜が壊れ解凍時に葉がぐにゃぐにゃのどろどろになることがありますから要注意です。
どうしても液状にしたくない場合には
液冷凍なら解凍してもOK、スライス冷凍は冷凍にしたまま使うのが一般的。
キダチアロエは皮ごとスライス、写真左上のようにスティック状にして1本10-15g程度にしておくと適量で便利です。冷凍したアロエは苦味も感じにくく、ハチミツなどかけて食べるとよいでしょう。
アロエベラは皮を剥いて冷凍が原則です。

スライスした葉にはちみつなどかけてアロエシャーベットとして食べてもいいですし、ヨーグルトなどにあえてもよいでしょう。
ジューサーなどあれば、野菜ジュースなど作る際に30g程度入れてアロエミックスジュースにしてもおいしくいただけます。
3)乾燥保存
刺を落としたアロエの葉をスライスして天日で乾燥します。
薄く切ってお天気がよければ1〜2日で乾燥葉が出来あがるでしょう。乾燥剤とともに缶などにいれておけばかなりの期間保存が効きます。全葉を使えるキダチアロエにお勧め。アロエベラは葉肉だけしか使用しないので不向きかもしれません。









4)アロエベラウォーター(アロエベラのみ)
手作り化粧水です。自己責任に於いて行って下さい。
材料:アロエベラ50g(生葉7cmくらい)
精製水:200cc
1:アロエベラの皮を剥く
2:皮を剥き取り出したアロエベラのゼリー質を一センチ角に切り、精製水100ccを加えてミキサーに
5秒程度かける
3:キッチンペーパー(不織布タイプ)3枚重ねでゆっくりと濾(こ)す・
4:濾(こ)した液を鍋などでひと煮立ちさせ、精製水100ccを加える
以上で完成です。
注意点:冷蔵庫保管で日保ちは1週間程度
     使用前に必ずパッチテストを行うこと。


5)アロエヘアトニック又はアロエ酒
材料:
キダチアロエ生葉・1kg/ホワイトリカー又は焼酎・1.8リットル/氷砂糖・400g(グラニュー糖等でも可)
1:アロエの生葉1kg分をきれいに洗います。
乾燥葉利用の場合は25-30g
2:両端のトゲを取り除きます
3:幅2cmほどにカットします
4:広口瓶にカットしたアロエ、ホワイトリカー1.8リットルを加えしっかりふたをする。
手作りヘアトニックの場合はここまで、飲む用の場合には味をととのえるためにと氷砂糖400g程度いれるとまろやかになります。
(注)氷砂糖は飲む場合のみ!手作りヘアトニック、化粧水などとして使う場合には氷砂糖などは入れてはいけません氷砂糖以外にハチミツなど使う場合もあります。味を整えるためですのでお好みで)
5:2−3週間したらアロエは瓶から取り除きます。(取り除かないと濁りや沈殿物が出易くなります。)
参考:アロエベラでも出来ますが、アロエベラのゼリー質は不安定なので赤色に変色しやすくなっていますのでご注意下さい。
冷蔵庫などでの保管がお勧めです。

6)アロエ風呂
アロエの皮を剥いてゼリー質を使った後は、皮をもてあます場合があります、乾燥葉にしてもいいですし、保湿のゼリー質、粘液も残っていることから、くるくる巻いて湯船にポンすればお手製アロエ風呂となります。アロエ葉1枚で表裏の二つ出来るので、冷蔵庫にいれて2回分アロエ風呂が楽しめます。
血行がよくなりすぎて体が痒くなる場合には量をさらに加減して下さい。



ご不明な点などは下記までお気軽にどうぞ。
日本アロエセンター
All rights reserved
アロエ栽培家
藤井和弘
aloe@izu.co.jp

アロエ生葉の取り扱いについて

キダチアロエをスライス冷凍
アロエベラをスライス冷凍
皮ごとはダメです。後が困ります。
乾燥したキダチアロエの葉

アロエベラは生育環境と鮮度が重要です。伊豆露地のアロエベラは温室栽培に比して粘性が高く、高い保湿性を持っています。
搬送中の温度劣化も少ないので出来るだけ近場から新鮮なものを入手しましょう。

アロエ生葉、乾燥葉を用いたアロエ酒

アロエベラの剥いた皮をくるくる巻いた、
手製のアロエ入浴料
ゼリー質のみを使って野菜ネットなどにいれ、湯船の中で揉みだすとさらにまろやかな入り心地のアロエベラ風呂となります。