平成24年1月26日賞状が郵送されてきた。
平成23年度NHK全国短歌大会 秀作入選
篠 弘選 秀作 佐伯裕子選 秀作
「叫び」の絵の耳をふさぐはしばしばもわが子施設の子らの仕草ぞ
その他入選作
カラムシの裏葉を返し吹かるるは光のごとし黙礼をする
平成23年1月23日
平成22年度NHK全国短歌大会 入選
殺処分される牛豚われの住む伊豆半島の人口越える
伊藤一彦選 秀作
明け方の白む空気の有難さ今日の最後の巡回終る 題詠「明」
佐佐木幸綱選 秀作 小島ゆかり選 佳作
平成21年8月25日
第52回「短歌研究新人賞(30首詠)」 佳作
ひたむきに浅瀬にむいて石投げる今年二十五歳の三郎
熱下がり施設にもどる三郎の長く伸びたる髭剃りてやる
歯を磨かず顔も洗わず三郎は清潔でない誠実なんだ
三郎は施設に妻は透析にわれは会社に生きる場を持つ
三郎と二人でドライブするときにドラマのような沈黙がある
平成21年3月11日
第一回 角川全国短歌大会
岡井 隆選 (秀逸)
日本(にっぽん)の歌は縦書き真直ぐに心に垂るる大瀧のごと
平成19年5月20日
2007年度「啄木コンクール」(20首詠)入賞
今年度は受賞者該当なし、佳作2編でした。
佳作「午後の教室」 相澤寿美子(宮城)
佳作「夜警」 後藤瑞義 (静岡)
「夜警」 後藤瑞義(人徳)
いっぱいに鋏をひらき沢蟹の道を横切る身構えあわれ
通勤の群れ歩みいていつしらに職なきわれはひとり遅れる
職の無き昼は炬燵に大の字となりて天井しばし眺める
仰向けに炬燵に入りガラス戸を移りゆく雲眺めていたり
癖を持つ鍵の施錠もいつしかに慣れたり夜警の職を得しいま
白みゆく外の空気を吸いにけり今日の最後の巡回を終え
無事夜警終えて制服脱ぐときのこの幸いを知らず過ぎたり
夜警という小さき営為に生きゆかん平和を守ると人には言わねど
暗闇に向かいて行かな夜警われ懐中電灯一つ携え
夜警するわれを労りくるるごと木犀匂う暗きところに
外周を巡回するに星空に向け懐中電灯照らす
ひと本の光の柱立ちにけり懐中電灯空に向くとき
月読みのさやけきなかを巡回す鯉飛び跳ねる池などもあり
月読みの満つる夜なれば夜警われ懐中電灯消し巡回す
犬のごと嗅ぎて歩めと教えらる夜間警備の心得として
深ぶかと夜警のわれに会釈して若きコンパニオン闇に消え行く
灯すなく今日を終えたる客室の闇に懐中電灯向ける
事なきを当然などと思うまじ夜警となりて思い至れり
月のなき夜空いちめん輝ける星屑まぶし夜警のわれに
新しき年よ幸あれ夜明け前の闇照らしゆく夜警のわれは
平成18年12月20日
平成18年度秋期NHK短歌コンクール作品
いちまいの和紙ゆつくりと舞ひ落つるごとくに見えて鷺の降りたつ(秀作)
平成18年12月15日
平成18年度NHK全国大会
何歳か何という名か炭のごと焼かれていたり原爆により(秀作)
夕日背に長く伸びたるわが影が腕まくりして小走りに行く(入選)
平成18年9月11日
第21回国民文化祭・やまぐち2006文芸祭「短歌大会」(入選)
給料の遅配二ヶ月事務室に妻の作れる弁当を食む
平成17年9月15日
第20回国民文化祭・ふくい2005文芸祭「短歌大会」(入選)
賞与なく退職金もない会社 それで給料さえも遅れる
平成17年7月18日(月)
永田和宏選(十席)
百メートル競争だけど歩いてる歩くことさえ出来なかった子が
平成17年5月31日
篠 弘選(入選)
童謡の月の砂漠のラクダたち地球を逃(のが)れ月を歩むか
(与謝野晶子短歌文学賞 産経新聞主催 )
平成17年2月25日
岩田 正選(秀逸)
限りなくわれを愛する神がいて障害の子をわれに授けし
(雑誌「短歌」平成十七年三月号公募短歌館 )
奥村晃作選(秀逸)
自販機にジュースを買うを覚えたる子は眠りおり硬貨握りて
(雑誌「短歌」平成十七年三月号公募短歌館 )