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今日の短歌NO.21
 わたしの歌歴(後藤人徳)
 昭和59年「賀茂短歌会」入会。現在編集発行人。
  歌集:「母胎」、「祈り」「わが家の天使」(3月出版予定)

以下に紹介します作品は、作ったばかりのものをそのまま書いています。推敲の手があまり入っていません。未完成の部分が多々あると思いますが、参考にしてもらえれば幸いです。...作者より
この先は楽観論に基いて生きゆくことを始めんとする

短歌は、三十一音からなる小さな世界です。その中に自分の思いを込めます。ですから、時間はなかなか織り込めない。今の一瞬、一瞬を歌うしかないのではないでしょうか。そう思います。また、そのように作っています。


7月31日(火)参考:日々の気持ちを短歌に(ブログ)

施設へと帰る子の顔切なかり帰園日今日も複雑なわれ

二十年施設をおのが棲みかとし帰宅日の子は眠らずにいる

施設にて友を作れよ教師とも良き関係を作れわが子よ

純粋の心が汝(なれ)のよいところそれを決して失なわぬよう

おのが良さなれに分からぬかもしれぬその無心こそわれは愛する

7月30日(月)

言霊というではないか大切にことばを使うまずはことから

熱帯夜明けたる山はもうもうと湯殿のごとく煙りていたり

クーラーを付け観戦をしているに汗ふき止(や)まぬ画面の選手

おれのごとなってみろよと言うごとく真直ぐ伸びる一本の松

あまりにも期待過剰でなかったかその重圧に負けないように

四年間の思いはいかに初戦にて敗退をする中村美里

7月29日(日)

うつうつと沈んでいるかわれは今叱りていたり己れ自身を

カラオケで子と歌いたり大勢の人の聞きいる舞台に上り

カラオケの曲名「君といつまでも」もの言えぬ子はただ叫ぶだけ

学園の納涼祭を開催すオリンピックの開会式の日に

どうしても睡眠時間を犠牲にするサッカー柔道目が離せない

7月28日(土)

真夜中の観戦に心燃やせども昼間はやはり気がぬけている

なでしこに続き初戦を勝利する男子サッカー若きサムライ

静商と常葉橘静岡の高校野球今日決勝戦

なすトマトカボチャスイカが少しずつ大きくなるをたしかめている

明日の朝開会式が始まるぞオリンピックがさあ始まるぞ

7月27日(金)

前後半九十分の戦いぞ点取る場面幾度も流す

九十分走り続けし結果なりカナダの一点日本の二点

なでしこの初戦勝利はよいけれどまだこれからが本番である

眠れない夜になりたり熱帯夜むしろ五輪の観戦をせん

熱帯夜眠れぬ夜を利用して五輪観戦充実をする

7月26日(木)

何故という理由はいらぬ歌作ることにことさら理由はいらぬ

楽しくて面白ければ歌作る他に理由は必要あらず

歌作ることに罪悪感感じあれこれ理由をつけ作りたり

慶応の出身なれば福翁の嫌いし歌をつくるは難し

福翁の言葉尊し自堕落な歌人にだけはなってはならぬ

7月25日(水)

体制を維持するためか切腹となりし利休のわびさび淋し

素晴らしきわびさび思想現実の経済はただそれではもたぬ

経済のパイが大きくなり過ぎて維持することも大変なんだ

中国の数多な原発原発はもはや世界の問題なのだ

安全に維持管理する技術こそ今原発に求められるか

秀吉の苦しさ知るや体制を維持する為の拡大路線

7月24日(火)

一日の命と聞けば今咲けるむくげの花の白きかげらい

ただごとの歌を作りて凡ぼんと過ぎゆくことも幸いならん

桃色に紫陽花あまた咲いている主人の病癒えたるらんか

松喰いに喰われ枯れたる一本が青葉の中に微動だにせず

現実のわが欠点を呑み込みて生きゆくことぞ理想とするは

7月23日(月)

朝靄に薄紅色の花咲かす合歓の木すでに起きているらし

朝もやのなか子と二人ジュースを買いに自販機へ行く

百円を持ちくることを忘れたる子は自販機の前にて悩む

十円が5枚ありても自販機のジースを買えぬまだ分からぬか

札よりも五百円硬貨自販機の釣銭の音子は好みたり

7月22日(日)

今日ひと日(ひ)ひと日ひと日と咲き継ぎて今日も真白きむくげの花は

恐竜の骨組のごと鉄骨の錆たるハウスを夏草覆う

柿の葉がなぜか大きく見ゆるなり実はすでにして落ちているらし

寄り合いは今日もなかなか終らない九時を過ぎれば眠くなりたり

アルコール入れば議論は熱帯びる原発デモの是非に及べり

二週間ぶりに施設を帰りたる子は昂奮し夜半眠らざり

7月21日(土)

身障者役員会が午前中午後に子供は迎えに行かん

午前午後夜も寄り合い明日はなんともハードスケジュールなり

人間のためのみならぬこの地球虫や獣も共に棲む場所

肌寒い半袖姿長袖をまた出してきて着替え落ち着く

先週は迎え行けずに心待ちしているだろう施設のわが子

7月20日(金)

明日(みょうにち)は少し気温が低くなり過ごし易いとテレビが告げる

室内で34度となっているエヤコンもなく扇風機もまだ

今年から子供の施設の役員になりたり役に立てばと思う

いじめなどなかったわれら落第のTも加わりクラス会する

初めてのダンスを教えてくれたのは幼稚舎からのO君だった

麻雀を教えてくれし中等部出身の君もういないのか

最近は年に二回のクラス会生きがいなどと言いて集る

7月19日(木)

メール便で出してるわれに気遣うか切手たくさん送ってくれる

同人誌送るは常にメール便一冊80円で送れる

太り過ぎ体が重くてしょうがない食事制限しているけれど

永田氏の手記生生と書かれいる河野さんでもそこまで病むか

眠れねばハルシオン飲み酒でのみああ狂いゆく河野裕子さん

眠れねばねむれるまで待つ今晩も睡眠薬をわれは飲まない

7月18日(水)

伝達でなくて表現:芸術は全て表すことと知りたり

明日は施設に行くが役員会子供を家に連れて帰れぬ

汚れたる足を水にて洗いおり泥は心の中には入(い)らぬ

仕事とはよごれるものと思いつつ真水のごとき歌が恋しい

懐疑なく寝そべる犬よ幸せか吠えることをも今は忘れて

7月17日(火)

台風のごとき梅雨(ばいう)にいとけなき栗の実たちはただ打たれいる

増水となりたる小川堂々とその存在を示し流るる

濁流となりたる波が方舟(はこぶね)を早よう造れと言わんばかりに

蝉の声夜になれども鳴き止まぬ今日蒸し暑き熱帯夜なり

原発の反対デモの知識人なんとも理解出来ないでいる

関係のない地に住みて殺されるなどというのはいかがなものか

7月16日(月)

丈高くなりたる草原刈りてゆくまむしが出ぬか恐れ恐れて

子の餌を求めて飛ぶやつばくらめ瞬時向き変うまたも向き変う

くちなしの花匂いたる散歩道もの言えぬ子がわれに指さす

店に出て客少なきを嘆きおり今年九十二歳の母は

売り子として一世を終える母ならん呆けの防止と弟も言う

商売に九十二年を捧げたる母の一世よ悔いはあるまい

7月15日(日)

鬱々としている我かわれは今𠮟りていたりおのれ自身を

今週は迎え行かねば施設にて子はこの夜をいかに過ごすか

いつの日か施設の生活受け入れて皆と仲良く子よ生きてくれ

週二日わが家に戻りし喜びに夜半も灯(あかり)をともし眠らぬ

五日間家に帰れぬ淋しさを取り戻すのか夜も眠らず

子のいない土日まれなり今週は心いくまで眠らしてくれ

7月14日(土)

磋牙司高見盛の両力士贔屓同士が今日の取り組み

結局は高見盛が勝利して両者二勝四敗となる

朝方はとても涼しいわが庭に今日もうぐいす囀っている

会員の歌を添削しているにわが欠点が浮かび見えくる

伝達はむしろ枝葉だこの歌に自分を表現出来ているのか

7月13日(金)

容量の重たいページを削除してホームページの更新をする

人間の非力を暴露するように今山里を豪雨が襲う

熊本の市内で商売しているが君の安否をテレビに思う

非難することの容易さ雛壇に座りしみじみ感じておらん

答弁はかくも辛いか民主党野党の時に分かっていたか

当事者にならねば分からぬことがある洞察力の欠如だけれど

7月12日(木)

長年になじみてきたるホームページ容量オーバーと診断される

「更新が出来ないんです何故でしょう」「容量がオーバーしてます、原因です」

二十年毎日更新していればいつかは容量オーバーとなる

磋牙司高見盛が今日やっと一勝したり片目あきたり

いつだって一郎さんは真剣に多分思っているんだろうよ

7月11日(水)

長靴に軍手をつけて草を刈るどこにマムシがいるか分からぬ

くちなしの真白き花よ施設にて子は熱き夜をねむりておるか

七十にならんとすれば突然に講演したき思い湧きくる

孵えりたるばかりの亀はぞろぞろと海へ向いていざりゆくなり

黄色から紅色(べにいろ)となり桃色に今日変りたりバラの花びら

はげ頭勲章のごと光りおり鏡のなかのわれに乾杯

7月10日(火)

新聞は今日休刊日磋牙司昨日の結果はどうだったのか

突風に舞い上がりたる新聞紙命得たると羽ばたき止めぬ  題詠:新

七月にもうコスモスが咲いている爽やかな秋まだ先なるに

潮風に打たれ柿の葉半ば枯れ実は探せどもどこにもあらず

崖登る葛の葉かげに見つけたりツンと上向く紫の花

たましいの宿ると聞けばたのもしや亡き子よ蝶となりて来たるか

7月9日(月)

遅震(ちしん)でも残震(ざんしん)でもなく余震なり未だに震が余りていたり

これからは命令形は止めにして己の意志の形となさん

草刈機に引っかかったりよく見ればなん大きなマムシであった

ずたずたに草刈機にて切りつけて伸びたる蛇はマムシであった

早速にインターネットで検索す模様確かにマムシであった

歌会が終って今日も振り返る出すぎたことを言わなかったか

7月8日(日)

裏庭にクチナシの花咲いたりと物言えぬ子の手を強く引く

純粋な心を決して失わぬ息子よ永久(とわ)にこのままであれ

短冊に願いを書きて飾りたる昔を思う遠き昔を

単身の任地におればことのほか七夕祭りまぶしく思う

祖母生(あ)れし清水の街に七夕の飾りが今年もにぎわうだろう

明日は歌会なるも中心の同人H氏いまだ入院

7月7日(土)

蒸し暑い限度を越えて夕方より雨降り始む恵となれよ

新聞に毎週応募しているが一ヶ月余り掲載されぬ

貰い物と断り書きが添えられるみかんの花の蜂蜜いただく

かもめーる買わされたるがおまけとてかわいいうちわ一つをもらう

こころもち暑中見舞いとなるらんかかもめーるにて投稿をせん

選者とて暑いなかでの作業なりかもめーるにて投稿をする

7月6日(金)

山桃の実を焼酎に五つ入れお湯割りにして今夜飲みたり

梅に似たすっぱさがありお湯割に山桃結構合ってるみたい

舗装路を真赤に染めて山桃が昔のように今年も落ちる

山桃の果実酒もいい早速に初めて今年作ってみるか

梅の実と枇杷の実それから山桃の実果実酒作り豊かな気持

7月5日(木)

潮風をもろに受けたる柿の葉は半ば枯れたり実も見あたらず

昨日刈り今日も刈りたり夏草と当分戦う日々が続かん

風も火も水も勿論危なくて原発ばかりが例外でない

原発が危ないといい手の平を返したように反対をする

結局は信ずることに賭けてみん結果はどうか分からないけど

7月4日(水)

水田に独り草取る老い人(びと)の田と一体となりて動かず

見下ろすを良しとせぬごと目立たざる平屋となりしが毀されてゆく

原発は怖ろしいけど洪水の水の威力を見せられている

テロップに大雨警報が流れてる風なく雨も降っていないが

大雨の被害を告げる大分や広島徐々に近づいて来る

無事に日々生きて来て今ここにいるまるで奇跡のような人生

7月3日(火)

四本の足を使いて跳ねてゆく車道であるを知らぬ蛙は

舗道には蛙の屍(しかばね)放置され干乾びている雨に打たれて

産み月も海に入りて芸をするイルカの族(やから)生きるためなり

施設へと子を預け来てしばらくは罪悪感に似た気持湧く

先週は迎え行けねば約束を何度もなんども子が確認す

7月2日(月)

ドクダミと言われ十薬(じゅうやく)とも言われ真白き十字の花を掲げる

原発に反対をするデモなれど感情的に俺は嫌いだ

科学にて発達させた文明をさてどうしたらいいのだろうか

デモの人経済よりも命だと仕事金なくどうして生きる

デモなどをしている余裕どこからか経済の支えあるからならん

単純な短絡的な行動は慎むように自戒している

7月1日(日)

金銭に汚い人等が国民のためと称して集りている

汚いと思う心は自分なり自分自身のことかもしれぬ

形良し香(かおり)またよし薔薇の花その花びらがはや散り始じむ

久々に迎えに行けば半ズボン半袖姿で子が走り来る

すっかりと夏日となれり青萱の葉先光れり目には鋭く

古くよりこの地に佇(た)ちて黙しおる椎の巨木の根方涼しき

椎の木の根方にあれば瑞々と紫陽花の花いまだ美し