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今日の短歌NO.17
 わたしの歌歴(後藤人徳)
 昭和59年「賀茂短歌会」入会。現在編集発行人。
  歌集:「母胎」、「祈り」「わが家の天使」

以下に紹介します作品は、作ったばかりのものをそのまま書いています。推敲の手があまり入っていません。未完成の部分が多々あると思いますが、参考にしてもらえれば幸いです。...作者より
この先は楽観論に基いて生きゆくことを始めんとする

短歌は、三十一音からなる小さな世界です。その中に自分の思いを込めます。ですから、時間はなかなか織り込めない。今の一瞬、一瞬を歌うしかないのではないでしょうか。そう思います。また、そのように作っています。

短歌と私:高野公彦 田井安曇 五島美代子 五島 茂 岡野弘彦 田谷 鋭 塚本邦雄 土岐善麿 福島泰樹 前 登志夫 前川佐美雄 安永蕗子

短歌鑑賞:石川啄木(1) 大野誠夫 塚本邦雄 岡井 隆 前田夕暮 上田三四二(1) 上田三四二(2) 宮 柊二 斎藤茂吉(1) 斎藤茂吉(2) 

斎藤茂吉(3)


12月30日(金)参考:日々の気持ちを短歌に(ブログ

対岸のダルマ大師に大きなる門松が立つ正月が来る

おだやかな二十九日よあと三日お正月まであと三日なり

梅の枝松の枝また竹を切りなんとか門松を今年は作る

来年は何か良いことありそうなそんな気がする今日上天気(じょうてんき)

三日月が鋭く輝く下にして今救急車サイレン響く   

12月29日(木)

依存するたぼこを止めて二十年思い出すなあ寒き朝(あした)は

シャンプーはやってもらって子の髭は自宅でやると散髪終る

散髪をしてさっぱりとした頭これで正月を迎えられる子

突然に友より届く小冊子冷泉貴実子(れいぜいきみこ)氏の対談が載る

12月28日(水)

言葉なく二十七年生きてきてわれの言葉は理解するらし

被災地の映像映る瓦礫処理進みてただに更地ひろがる

12月27日(火)

南天の濃緑(こみどり)の葉に赤き実が何ともいえず有り難きかな

寒いとて泣くなよしよしねんねしなカラスに言いぬ暁の空

さぼってるわけではないがサボテンの人がたの影長く伸びおり

山の影対岸に伸びその影にわが家すっぽりつつまれている

西空にうすく浮きいし眉月がはや消え去りて星がかがやく

12月26日(月)

下田でも奥に入れば路地植えのアロエは無理か霜枯れている

冷たきは風にてあればじんじんと顔凍らせるごとく吹きたり

透きとおる冷たき風が吹きすさびなぜか軍歌を口づさみおり

山里に迷い舞いおる鷺一羽まぎれようなき純白の色

12月25日(日)

烏瓜ふたつころがるころがれるふっとときどきながめたりする

霜置きて凍れし花が日を受けてひらひらと舞うパンジーがまう

施設より帰る日が延び子を待ちてケーキは切らぬイブとなりたり

12月24日(土)

曇りたる空に明るく日が差せり天皇陛下御誕生日今日

自己保存種族保存のはざ間(ま)にてキリストは死に惣五郎もまた

時惜しむ思いは同じ西空に紅葉に負けぬ夕焼けがあり

12月23日(金)

十分に満足をして死につくや知人が一人また亡くなりぬ

もちの木に赤き実の付きわが庭は何か豊かになれる思いす

バランスはこのことなるか大き葉に八つ手小さな花を咲かせる

寒風の吹きすさぶなかパンジーがその花びらを踊らせている

12月22日(木)

津波退く跡に残りし一本の松よ勇気を遺し枯れたり

東北の大震災の義捐金北鮮よりのものも含まる

12月21日(水)

卵取るわれに驚き飛び上がり鶏舎の外に出てしまいたり

逃げ出したニワトリ一羽を気にしつつ寒き今宵も更けてゆきたり

買い物に付きあうことがこのごろのわれの苦行のひとつとなれり

12月20日(火)

赤牛とまだら黒牛駆けゆけり子の住む空も今朝寒むかろう

霜置ける今朝の水仙ぱっちりと目覚め笑顔で歌い出したり

電線の氷が溶けて点てんと舗道に線が引かれていたり

早朝の凍れる道をびんびんと天城に向かい車が走る

影のない夕暮の道は人絶えて青々異界へ続がごとし

12月19日(月)

山茶花の垣根に赤く花が咲くああ正月が近づいている

コンクリに囲まれおれば真っ白く霜の凍れる車一台

霜おける早朝の空びんびんとかなしき声で飛ぶカラスおり

いろいろと有りたることを捨て去っていちょう新たな年を迎える

年末の苦手のひとつ買い物のこの喧騒に心苦しむ

12月18日(日)

寒ければ布団のなかで震えてるああ新聞の投函の音

日本語を正しく使って来たかしら他人に対し自分に対し

八つっさんや熊さんというにはなけれども名を呼ぶ良さを忘れていたり

歌人より詩人のほうが偉かろう彼らのほうが苦しみ多し

ようやくに影の消えたる夕暮は異界に入る資格を持つか

正直に一生懸命生きることそれでだめでもいいではないか

12月17日(土)

朝の日を受けてポストのステンレス投函口が輝いている

返済はもはや求めず遠くより思い見るのみ良き友なりし

幼な児がじっと見つめる穴のなか何も見えねど共に見ている

風強く乾燥すれば歩きつつすっかり喉が渇いてしまう

作るのでなく生まれ来(こ)よわが短歌心のなかに自然に生(あ)れよ

施設より子が帰り来る明日は厳寒なれど心は温(ぬく)し

12月16日(金)

だいそれたことは望まず今日ひと日助けたまえと神に祈りぬ

カラスさえ食わぬカラス瓜二つ真赤になりて風に揺れいる

臆病な犬のごとくに来客があると知らせるわが家のウコッケイ

死なないで君が死んだらすべて死ぬ君が生きれば全てが生きる

戦争を遠い昔のこととして悲しむ幸(さち)を持ちて逝きたし

12月15日(木)

遺歌集を譲り渡していくばくのお金を得れば寄付せんとする

市役所に行き寄付すれば渡されぬ赤十字社の受領書とあり

図書館の二階の広き会議室ストーブ借りる歌会のため

欠席の届けのありし会員が加わり五名の歌会となる

高齢化なれば仕方がなけれども結局五名の歌会となる

歌会を帰りてみればウコッケイ巣箱に卵一個ありたり

12月14日(水)

津波のごと喪中のはがきが押し寄せる数えていればかなしくなりぬ

早朝の西の空にはややまるき十八夜の月いまだ残れり

華族では「ごきげんよう」が挨拶に使われしとか「ではお元気で」

山々が今暮れてゆく輝きし光がまるで命のようだ

今日の日が明るい顔を失って暗い静かな眠り求める

12月13日(火)

屋根に霜置きたる車疾駆するこの早朝を仕事持つ人

青き葉に霜おくさまよ青春のこころはいつも傷つきやすし

対岸の陽(ひ)の差す山を眺めつつ霜おく暗き道歩み行く

対岸は朝一番に陽が差してわが憧れの対象となる

遠山は檜(ひのき)の林多ければ青々として師走は寂し

取り残す柿の実あまた枝にありカラスは寒さしのげるだろう

12月12日(月)

ゆっくりと流れ消えゆく雲があり大きな心に抱(いだ)かれるごと

うっすらと消えゆく雲を呑みこみて青く静まる今日の大空

店内にジングルベルが流れいて皆うきうきとしたる足どり

炎立ち燃えるごとくのいちょうの木寒風のなか逆さのホウキ

拾いてもまた舗装路に散らばれり禁煙するが意志薄弱か

霜の朝二日続けばたちまちに里芋の葉が枯れてしまいぬ

ぼこぼこになりて冷たき風のなかゆずは心に香りをくれる

12月11日(日)

伊豆の地に初霜の降る十二月十日の朝は雲のなき空

軽トラに無理やり積んで粗大ゴミ少し長めの鉄棒運ぶ

音たてるほどになりたり子の髭を剃りてやりつつ気づきたるなり

夕焼ける天城峠に疾駆する赤きスポーツカーが一台

無理したというになけれどなんとなく風邪ぎみのごと頭が痛い

せがまれて外に出(い)ずればひんやりと冷たい風が頭を冷やす

怒っても愚痴を言っても聞き流す強い味方だ三郎お前は


12月10日(土)

寒さにもめげず大きく育ってるこの小松菜の力を食べる

かすかなる匂いをはなつ枇杷の花先着がありハエに似た虫

寒いという明日は施設の大掃除下着を余分に着て行かんとす

年などと言ってはおれぬが忘れ物多くなりたり妻もわたしも

認知症健忘症ということばこのごろ耳に心に響く


12月9日(金)

一面の霧に囲まれ山も木も何も見えない今朝のわが里

うっすらと霧の中より稜線が見え来たるなり生き返りたり

限りあるこのひと時よ一分は六十秒よこの一瞬よ

びんびんと高速力で回ってるこの瞬間を捉えたいのに

年は月月は日数日は時間時間は分ぞこの一瞬ぞ

大臣へのわが抗議なり所蔵する徳川家康全巻捨てる


12月8日(木)

紅葉(もみじ)する伊豆の山山遅れいる銀杏も今が一番きれい

山々に囲まれ生きる伊豆の里今のもみじが一番きれい

雲ひとつなき里の空朝(あした)より今日は一日輝いている

傾きしコニファー一本伐り倒す青き生木は匂いを立てる

青空に淡く浮びし今日の月十三夜の月輝き始む

晩酌を飲んでるときの快さ昨日は梅酒今日は山桃酒

 
12月7日(水)

珠洲市より浜本君が来てくれて七人だけのクラス会する

石川のカニをホテルに持ち込んで熱海で君はクラス会せし

七人の侍などと言いしなり最後となりし君とのクラス会

朝(あした)より曇りて雨も降りくれば国会中継見ようと思う

雑草に帰化植物が増えくればあざみの花もあまり見えない


12月6日(火)

珠洲(すず)市にて浜本君は永眠す喪中のはがき今日届きたり

三時にはもう翳(かげ)りきて寂しいよ西空ながめ独りごと言う

パソコンの具合悪いがパニックにならず一日寝かせておこう

青空にぽっかり浮ぶ半月も今日には今日の満足があり

西日受け銀色となるススキの穂終末は皆ドラマチックに

黄葉(こうよう)が今盛りなる銀杏の木風なき園の庭を染めゆく


12月5日(月)