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今日の短歌NO.17
 わたしの歌歴(後藤人徳)
 昭和59年「賀茂短歌会」入会。現在編集発行人。
  歌集:「母胎」、「祈り」「わが家の天使」

以下に紹介します作品は、作ったばかりのものをそのまま書いています。推敲の手があまり入っていません。未完成の部分が多々あると思いますが、参考にしてもらえれば幸いです。...作者より
この先は楽観論に基いて生きゆくことを始めんとする

短歌は、三十一音からなる小さな世界です。その中に自分の思いを込めます。ですから、時間はなかなか織り込めない。今の一瞬、一瞬を歌うしかないのではないでしょうか。そう思います。また、そのように作っています。

短歌と私:高野公彦 田井安曇 五島美代子 五島 茂 岡野弘彦 田谷 鋭 塚本邦雄 土岐善麿 福島泰樹 前 登志夫 前川佐美雄 安永蕗子

短歌鑑賞:石川啄木(1) 大野誠夫 塚本邦雄 岡井 隆 前田夕暮 上田三四二(1) 上田三四二(2) 宮 柊二 斎藤茂吉(1) 斎藤茂吉(2) 

斎藤茂吉(3)


 
ホテルにてインターネットが出来ること旅の幸いこれに尽きたり
 
パソコンを持ちて行きたる旅にしてホテルの夜更け一人打ち込む
 
小雨降る高田馬場を後にする午前六時にいまだ間のあり
 
寝不足の身に山手線腰おろすとたん欠伸しまたあくびする
 
品川で新幹線の一番に乗りて帰らん伊豆のわが家に
 
煙りたる遠き山並み見えなくて煙突鉄塔のみが目に付く
 
新横浜走れる車窓家々が小さく並ぶ灯ともして
 
かぶれると恐れられおる櫨(はぜ)の葉が今は盛りと赤き色する
 
ようやくに人心つき車窓より伊豆高原の紅葉(もみじ)を見たり
 
ドア開けば冷たき風が吹き入りてマフラーをまた巻き直したり
 
つれづれに奥の細道読みゆけば津波のことも浮び出(い)でくる
 
何時になく伊豆も冷たし東京を出(い)で来て伊豆の冷たさに会う

12月2日(金)
 
小雨降る山あいの駅は風強く葉ずれの音は木枯らしの音
 
東京も雨なのだろう小雨降るなかを電車に乗り移りたり
 
なんという暗き日なるや午後二時にならんとするに天の黒雲
 
なにもかも天にまかせることとするわたしのこともあなたのことも
 
級友の悩みを真に受け入れて助けとなりしや友に幸あれ
 
久々の東京の夜に眠れない時を過せり焦るな人徳

12月1日(木)
 
ようやくに紅葉始まる山々を霧が覆いて何も見えない
 
もう冬に入(い)らんとするに銀杏(いちょう)の黄いま真盛りと炎のごとし
 
遺歌集を求める電話二件在り在庫なければ補充を願う
 
手助けをしたる遺歌集評判が良ければわがことのごとくうれしい
 
明日は寒くなるとの予報あり久しぶりなる上京なれど