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今日の短歌NO.13
 わたしの歌歴(後藤人徳)
 昭和59年「賀茂短歌会」入会。現在編集発行人。
  歌集:「母胎」、「祈り」「わが家の天使」(3月出版予定)

以下に紹介します作品は、作ったばかりのものをそのまま書いています。推敲の手があまり入っていません。未完成の部分が多々あると思いますが、参考にしてもらえれば幸いです。...作者より
この先は楽観論に基いて生きゆくことを始めんとする

短歌は、三十一音からなる小さな世界です。その中に自分の思いを込めます。ですから、時間はなかなか織り込めない。今の一瞬、一瞬を歌うしかないのではないでしょうか。そう思います。また、そのように作っています。

短歌と私:高野公彦 田井安曇 五島美代子 五島 茂 岡野弘彦 田谷 鋭 塚本邦雄 土岐善麿 福島泰樹 前 登志夫 前川佐美雄 安永蕗子

短歌鑑賞:石川啄木(1) 大野誠夫 塚本邦雄 岡井 隆 前田夕暮 上田三四二(1) 上田三四二(2) 宮 柊二 斎藤茂吉(1) 斎藤茂吉(2) 

斎藤茂吉(3)

短歌鑑賞(発見ということ)(1)


 
雨の降る今日は白浜短歌会八十八歳もう見えている
 
震災の歌読みながら絶句する君仙台に息子がおったか
 
独身の弟さんが震災でたった独りで亡くなられたか
 
そうですね一人一人の人生が一人ひとりの歌があるんだ
 
メロディーか詩かいや声音(こわね)五輪真弓の声音がすてきだ
 
歌集名「哀別」にしてよかったか遺族の希望は「ひまわり」なるも
 
今日ひと日(ひ)神に顔向け生きたるや眼(まなこ)をつむり思い出してる
 
6月20日(月)
 
うっすらと霧のかかれる山道を草を刈りかり登りて行けり
 
草刈機の音止む間うぐいすの鋭き声が谷に響けり
 
「イノシシの野郎」と友が吐きだせり細く残れる獣道見て
 
イノシシのぬた場のなかの濁り水オタマジャクシが動いていたり
 
幾重にも落葉の積もる山道を靴を埋めて歩いて行けり
 
杉の木のすっきり伸びる頂に曇れる空のややに明るむ

6月19日(日)
 
草刈を終えたるあとは7月の納涼祭の打合わせする
 
焼きソバにタコ焼きカレーかき氷子等の喜ぶ納涼祭メニュー
 
ニワトリのえさを探して雨の中この草むらに確かあるはず
 
明日は山の道作り地蔵山まで酒だんご持ちて登らん
 
原発が悪いんじゃない人間が使いこなせぬ人間が悪い
 
心なき科学に責めを求めるか単なる道具手段じゃないか

6月18日(土)
 
東京の息子を呼びてようやくに田植え終えたり隣家の田圃
 
水田に老人独り草を取る人田一体(じんたいったい)となりたる風情(ふぜい)
 
うぐいすがわが家の庭に来て鳴けりその凛とした声が響けり
 
ようやくに色付きたれば待ちきれず食べたるビワのいまだすっぱし
 
明日(みょうにち)は子の施設にて草を刈り終わりし後に打合せする
 
6月17日(金)
 
今日は雨なんだか少し肌寒い何かさみしい元気を出そう
 
何もなく過ぎてゆく今この時よ感謝の言葉を伝えるは今
 
紫にピンクに青にあじさいの色とりどりが雨に咲きおり
 
路地植えのいちごに赤き実がなればその場でつまむも少しすっぱい
 
「港町十三番地」の裏面は「伊豆の乗合バス」と知りたり

6月16日(木)
 
早朝の闇を破りて啼いている「特許許可局トッキョキョカキョク」
 
掘り出せるジャガイモどれも可愛くて泥をふいてはしばし眺める
 
早速に子らにジャガイモ送らんと堀り進むなり少しきついが
 
白浜の歌会資料出来たれば宅急便で明日送る
 
今週は施設の草刈り山道の整備歌会目白押しなり
 
6月15日(水)
 
動物の野生の生態見ていたりまるで少女となれる妻なり
 
南天の花がこんなに咲いている梅雨の晴れ間に気付いてみたら
 
南天の花はこんなに小さいか米粒みたいでまだ開かない
 
錆び色の葉になりなおも咲いている十字の白きどくだみの花
 
中味なき容器のようなものなれば人の心を満す科学に
 
使い方しだいじゃないか科学とはパソコンにしろ原発にしろ
 
6月14日(火)
 
六月は美空ひばりの逝きし月あじさいの花見れば浮び来
 
雨上がりあじさいの花しずく垂る「悲しき酒」の涙のように
 
少年の頃に歌いし「東京キッド」れんげ畑に仰向きに寝て
 
夕暮の山道下り歌いたり「わたしは街の子巷(ちまた)の子」
 
越後獅子の歌はさみしく物干しで一人口笛吹きしことあり
 
6月13日(月)
 
出版記念帰りにもらいしバラの花余韻のごとく花瓶に開く
 
また少し余分なことを話したか何度も夜中に浮びて責める
 
スサノウとヤマトタケルとタクボクの流浪と短歌語りたかった
 
歌集名「一所不住」にわたくしは流浪の匂いをかいたのだった
 
われいかに妻に支えられおるか具合が悪いと聞けば取り乱す
 
6月12日(日)
 
余りにもあれこれ欲張り過ぎているそろそろ少し整理をしよう
 
大切な時間をわれは無駄にして大事な神との約束破る
 
大切なことをやらずに欲ばって第二第三順位をやってる
 
今われは何をなすべきそれ以外のことを捨て去る勇気があるか
 
神様のチャンスをもらえない理由約束時間に遅れてるんだ
 
6月11日(土)
 
楽しみにしていた梅もアブラムシの食害のためあらかた捨てる
 
放蕩の息子ほどではなけれでも金も時間も無駄にして来た
 
明日は友の出版記念会どんなコメントしたらよいのか
 
歌集名「一所不住」は住みたいが住めぬという意われは感じた
 
啄木も一所不住の苦しみを経てわれ知らず磨かれたるか
 
鳥は巣をきつねは穴を持つなれどイエスに休む所なかった
 
6月10日(金)
 
「ポッケット」のさみしい歌を採りたるはきっと「東京キッド」のせいだ
 
父の日の送り物には万歩計時計のついた欲しいと伝える
 
やるんです理屈ではない出来るのはやってみないと始まらぬのだ
 
結局は信仰なのかやれぬのは信じることが出来ないからか
 
出来るのだ神がするので出来るのだ神にゆだねて待てばいいんだ
 
正直をもって向わんばい菌もサタンも神を信じ怖れぬ
 
6月9日(木)
 
生きている生かされている大いなる力によりて生を受けたり
 
東北は娘を売って生きていた七十五年前の冷害
 
世の中の矛盾正すと決起せり226の青年将校
 
赦すことなにがなんでも赦すことキリストも諸葛孔明も言いし
 
「眠らずに起きていなさい」キリストはだからいつでも救いてくれる
 
菅さんも鳩山さんも瞬間が瞬間だけが真実なのか
 
6月8日(水)
 
はっきりとすっきりとした物言いが出来ない人は濁って見える
 
そういえば二・二六事件あり七十五年前のことなり
 
今問わん民主党議員面々がどれほど純な心を持つか
 
国民のためと言ってた君たちがどれほどのこと今なしおるや
 
頭脳にてなんでも出来るうぬぼれて心ないんだそうわれ思う
 
6月7日(火)
 
家中の灯(あかり)をともし施設より帰りたる子は夜(よ)を明かしおり
 
結局は四羽のひよこが孵ったりあとの一個は卵のままなり
 
政治家がタレントのごとくなり下りこの混乱をまねいているか
 
なんだろう咳が止まらぬ鼻水もこんな暑さで風邪をひいたか
 
三郎の将来のこと話合う妻と施設に出掛けて行って
 
6月6日(月)
 
施設より帰りたる子は昨晩も眠らず己が家を楽しむ
 
色付いたびわの実があるわが家はいまだ青あおしているけれど
 
ようやくにカボチャに花が咲いている大きな黄色い花がさいてる
 
親鳥の羽のなかよりいま一羽あれ二羽三羽顔を出してる
 
黒っぽく桑の実がなるそうあれはアイヌの口の刺青だった
 
副業でかつかつ食べてなお書くか詩とは詩人とは何なのだろう
 
6月5日(日)
 
この暑さ自然に汗が出てくるが避難所あたりはどうなのだろう
 
栗の花甘く匂えりまたひとつ娘も妻も年を加える
 
大きなる火の粉となりて流れ行く天の怒りのごとき夕焼け

6月4日(土)
 
このところ雨多ければたちまちにジャガイモの葉が黄色くなれり
 
ありがたし今年は梅酒が出来そうだ採るには少し早いようだが
 
津波から九死に一生得たる人まずは言いたり「水をください」
 
6月3日(金)
 
政変を望むわけではないけれど日本がまとまる道は遠のく
 
ささやかな造反なると思わない横粂議員白票入れる
  
菅さんが夢に現れたちまちにわれの昔の上司となれり
 
6月2日(水)

神にでも語るごとくに上を向き吉本隆明氏講演をする
  
どうしてもこころ開けぬことがある神から見ればたわいなからん
 
偽りて生きてきたことわびるとて道端の草に頭下げたし
  
甘い歌作りつづけるわたくしは少し疲れているみたいなり
 

6月1日(水)
 
菅さんが嫌らわれるのはイイトコどりエエカッコしいだからじゃないの
 
人のことあれこれ言える立場かよ顔を洗って出直しします
  
少し無理したかもしれぬうがいでもしよう早めに寝ることにせん
 
「玉子酒作ってくれない 酒がない いいよそれじゃあ梅酒にするよ」