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気分はどうだい?


How are you doing?

2009年11月より開始された伊豆スカイラインの二輪車事故防止の啓発活動。管轄する大仁警察署が主催するライダー事故・ゼロ作戦は、本年4月で第9回目となる。ここまで長かったような、短かったような・・・。 「官民一体となって」という活動はよくあるけれど、ここまでしっかりと継続できている例はあまり無いと思える。この試み自体がこれまでになかったものだし、「取締りの強化や締め出しでは問題の根本を解決できない。 実際に利用する者=ライダーの事故防止への意識向上やグッドマナーに期待する」という発想の転換が良かったのかも知れない。ざっくばらんに言えば、ライダーがちょっと気をつける、または少し抑え気味に走ることで事故は減り、 その結果として通行禁止の再検討に待った!を掛ける事ができているのだから。

特に80年代リアルタイマーにとっては、「あの時と同じ轍は踏まない」という考えもあるだろう。どこへ行っても2輪車通行禁止ラッシュだったあの頃。通れない事で遠回りしなければならない場所もあり、物理的な不利益をかなり食らった。 その影響で今も走れない場所はあるけれど、今は90年代初頭に比べれば風向きはかなり良くなっているように思える。

峠のワインディングロードを含め、公道は誰しもが平等に利用できて当たり前だと思っている。その反面、公道であるから様々な考えや意識、運転スキルを持っている人が混在している。場所によっては、 利用者より生息している動物の方が多くて、彼らからすれば人間はよそ者なのかもしれない。ある意味で「何でもあり」なのが公道。しかしその何でもありに甘えていたら、いつ事故に巻き込まれてもおかしくない。 もしかしたら加害者になる可能性もある。そういった面からもバイク乗りは複合的に危険予測運転をしなければならず、クルマよりも防衛運転意識を高めなければならない。

70年代暴走族ブームの影響なのか、「バイクは悪者だ」と思っている人が少なくない現状だけに、バイクが絡む事故だと被害者であっても加害者視されがちだ。これがいわゆる従来の締め出し発想につながるわけで、 伊豆の事故ゼロ活動がその風潮を変えるきっかけとなれば良いなと思っている。 その鍵となるのが他を危めないグッドマナーライディング。バイクに乗らない人から見て、「バイク乗りは紳士的だな」とか「バイク乗りはスマートな走りでステキだな」と思えるような走り方。
事故ゼロ活動をしていると「何が何でもゆっくり走れということか?」「クルマだって傍若無人なやつはいる。なんで俺たちばかり」と、食って掛かってくる人もいるが、 これはむしろ従来の締め出し発想にとらわれている大きな勘違いだと言える。道路の状況を見て適当であるという速度があり、速すぎても遅すぎても交通の流れを乱す。 また「あいつだってやっているからオレもいい」的な発想をしていたら、いつまでたっても事故は減らないし、バイクに対する世間のマイナスイメージも払拭できない。 走る場所が公道なのだから、主体は自分ではなく、それこそ利用する「みんな」である。互いに迷惑を掛けない意識で走れば良いだけの話。

私がバイクに乗り始めた頃、80年代の前半になるが、当時はいわゆる峠の走り屋の考え方が今と違っていた。他の交通が無い時間、無い場所を選んで、集って騒ぐ事も無く、 個々が自分の技量に合わせたクルージングを楽しんでいたように記憶している。むしろ群れる事はダサいとさえ言われていたような(笑)。 ざっくばらん言えば、かなりいいペースで走っていても、自車線前方や対向車線に他の車両を見たら即時スロットルオフ。むやみに追越しをかけるなんてことは無かった。 「バイクだからってチョロチョロ走らねーぜ。威風堂々ってなもんさ」そんな峠の先輩方が多かったし、そのニヒルさが初心者の私にはカッコよく映った。 今は環境やバイクの性能も違うので、もうあの頃のような楽しみ方はできないけれど、根本的な考え方は原点回帰しても良いのでは?と思う。

(2012.3.30)




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