もともとはみかん農家から転身、アロエを育て始めてもう25年が経ちました。アロエはここで栽培しています。

私たちがアロエの生産、品種改良、などをしている農園です。
アロエの花は年間を通していろいろな種類の花が開花しています。生産者ならではの情報も含め情報発信をしていきます。
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アロエはここで栽培しています。

日本アロエセンター第一農場:キダチアロエは11-12月が開花期です。

12月頃のアロエ農園の様子、満開のキダチアロエの花
130アールの伊豆半島最大のキダチアロエ農園です。
この農場を含めて約230種以上のアロエを栽培、保有しています。今後も順次増えていく予定です。下記のキダチアロエについては伊豆は全国でも有数の生産地で(ご存知でした?我々も地場産業振興のために製品化しています。直射日光がアロエの成分合成には最適ですが、実は露地栽培のキダチアロエは国内では希少、伊豆は通年で割と暖かく積雪などにほとんど見舞われないため、アロエ栽培に適しています。

キダチアロエの花とミツバチ
12月頃の農園で

伊豆は暖かな気候も相まって露地でもいろいろなアロエが元気に育ちます。農園のアロエの中の一部をご紹介します。

これはキダチアロエの断面です。
アロエは多肉植物ですから、葉重量の90%以上が水分です。保水のために葉の内部はゼリー質の構造を持ち、切り口からはアロエ水が滴るほどです。
アロエがこのように葉肉に保水能力を進化させた理由は、極端な乾燥環境を生き抜くための適応と言われています。
アロエの代謝系はカムと言われるタイプで日中は乾燥に耐えるために気孔は閉じ、夜間に二酸化炭素を吸収しリンゴ酸溶液の状態で保持、日中再分解して光合成に利用しています。リンゴ酸の保持には水分が不可欠なために、過酷な乾燥環境を生き抜くことに特化した進化とも言えるでしょう。
この手の植物は成長速度が遅く、とにもかくにも生き抜く事を最優先の仕組みは強い生命力の秘密です。
キダチアロエ 日本でアロエといえばこれが一番有名ですね、このあたりの民家でも見かけるのはこの種類です。よいアロエはこの様に、葉が厚く、張りがあるものです。良く育つには、温暖な気候と、よい土が必要です。ここはもとはみかん畑の南向きの農園なので日当たりは良好なんです。右側のアロエは種子から発芽させたキダチアロエですが、花の房の形状が通常円錐形のところが紡錘系で花の色も真っ赤になっています。ここの農場のように多数密生している場合、蜜蜂などによる自然交配でバリエイションといわれる交雑種が多くでるようです。一般に現存するアロエ自体、原種はほとんどなく交雑種であるといわれています。キダチ、ベラも交雑種のはずですよ。この性質を利用して鑑賞用アロエなどを研究しています。 アロエべラ海外、特にアメリカ等ではこちらがメインです。キダチアロエに比べて大型で斜面に栽培するには向きません。この写真のものでも葉の一枚は50Cm以上あります。花の色はレモンイエロー、アロエの場合花の色は大きく分けて赤と黄色です。べラは黄色。コスメティックな用途でおなじみのアロエです。最近話題の某社ヨーグルトにもアロエベラが使用されています。
■使用される部位と使い方
皮を剥いて葉肉ゼリー質を、ヨーグルトにあえたりハチミツをかけたり、和食風ならゴマタレやお醤油をつけてお刺身風などで食べる事が出来ます。
保湿性が高いので、アロエベラウォーターなど手作り化粧水としても利用できます。
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キダチアロエxアロエベラ交配種:これらキダチアロエ、アロエベラを交配させるとこうなります。一見キダチアロエかと思いますがキダチの特徴の茎は極端に短く、葉は地表近くで逆円錐状に伸びています。これはアロエベラの特徴、さらに花は形状はべラのものを受け継ぎ色は赤でキダチの特徴を受け継いでいます。写真では分かりませんが葉もキダチに比べて大型で、さらに葉肉もゼリー質の多いベラの特徴を受け継いでいます。この写真は他では見られないはずです。 不夜城(ふやじょう)苦くないアロエ、とまではいきませんが比較的苦みが少ないのが特徴です。上の二つに比べると小型で葉に斑点がはいっているのが外見上の特徴です。葉肉は厚めですが、葉が小さいので収量は期待できません。花の茎は長く延びて見栄えもよいので鑑賞用などにも使われます。
耐寒性もあり、よく子吹きして群生しますが、成長が遅いアロエ属は大きな株を入手することが増やしたい場合にはポイント。
アロエアフリカーナケープアロエの一種です。これで全長1.5mくらい、背丈ほどあります。立ち姿が美しく、南アフリカではコインの図柄にも採用されるほど南アを代表するアロエ
1月〜2月に花が咲き、キダチアロエに比べて倍以上の大きさに育ちます。
日本に最初伝来したのはこのケープアロエといわれています。
ちなみにケープアロエという種類のアロエは無く、主にこのアフリカーナやフェロックス種を指してケープアロエと呼ばれているようです。
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七宝錦(しっぽうにしき)aloe spinosissima不夜城に似ていますがこちらのほうが少し大きいです。葉も細身で薄く、その割に花が大きいので主に鑑賞用に好まれています。食用には向きません。 キダチアロエx七宝錦交配種:先に紹介させて頂いたキダチアロエと上記の七宝錦の交配種です。七宝錦は葉が細く緑も濃いのですが、キダチの性質に引っ張られて薄めの広い葉に形質が変異しています。花はキダチアロエに近く朱色の広がった花がついています。寒いので今はちょっと色が悪いかな? アロエサポナリアsaponaria:別名はシャボンアロエ、原産地南アフリカ共和国ナタール及びケープ州東部、長い花茎と斑入りのてかりのある葉が特徴です。赤い花の他に黄色い花がつくものもあります。大きさとしては中型です。
アロエ バイネシイ(bainesii):現在全高4メートル程、最大で20メートル以上になるアロエ最大種のひとつ、長命で生育が遅く株分けはほぼ不可能、繁殖は種子輸入の他に方法がありません。まわりにあるキダチアロエ、アロエベラと比べてみてもまるで樹木、茎には年輪も..葉は薄くアロエ特有のゼリー質もほとんどありません。
成体での国内持ち込みが困難なので、大きな株は稀少です。大型のアロエ全般に言えることですが。
アロエボイレイ(boylei):南アフリカ東部の海岸線から内陸に分布します。斑入りのつるつるした葉とサーモンピンクの花が特徴的、花の色がやわらかく葉が細長いので夏の風に揺れる姿が涼しげでいい感じです。バンバン増えます。 アロエ・マーロシー:アロエはもともと中大型種が多く、6号鉢で育てられていたアロエも温室から出せば本来の姿を現します。ホームセンターなどで販売されている事もあるこのアロエですが、同じものとは普通の方は見分けがつかない事でしょう。
栽培を露地にこだわるのはアロエ本来の性質が最もよく現出する事も理由のひとつです。
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