<<世界のアロエの花>>
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インデックス」/「THEアロエ栽培」/[アロエ栽培農園
■アロエ最大種:アロエバイネシー ■非常に珍しいアロエ・スザンナエ
アロエ属は全体では700種を越える一大属で、属科はユリ科アロエ属。日本でなじみ深いキダチアロエ・アロエベラの花の他にも形質、花も多種多様です。アロエの性質を知るためや品種改良の素材として温室・農園で原種保存を行っているものからいくつかコメンと供にご紹介します。
アロエ生産農家として、アロエそのものにこだわる姿勢でアロエの生産・品種改良を行っています。
<<アロエ花暦>>季節に咲くアロエの花々:伊豆白浜日本アロエセンター温室にて
1月 2月 3月 4月
アロエ・ムタビリス:南ア
開花期、花の型、色ともにキダチアロエに
よく似ています。花のとんがり具合が
こちらの方が鋭い。葉の細い型が特徴
アロエ・バシランス:アラビア
アロエベラと大変よく似ています。原産が
近隣で形質も似ているということはよくあります。
葉の質感などから開花していなくても判別可
アロエ・グロブリジェンマ:南ア
横に向かって開く花が特徴
アロエの花の開き方は受粉媒体
の違いによるもののようです。
アロエ・ルーペストリス:アフリカ
花弁は黄色、色鮮やかなおしべが特徴です
花の寿命は数日と短いが、際立つ色鮮やかさ

5月 6月 7月 8月
アロエ・ベラ:北ア・アラビア半島
5月に最もよく咲くが、性質的には四季咲き
レモンイエローの花で花茎は分岐する。
アロエ・インヤンゲンシス:ジンバブエ
オレンジとレモンイエローの花、茎はやわらかい
地表に這うように広がる。
アロエ・ドロテア
寒冷期は葉が赤茶色くなり、紅葉する。
アロエの場合には気温があがると再び緑
に戻る。光沢のある葉とと白い斑点も特徴。
アロエ・サポナリア
夏に咲くアロエは少ない、梅雨時に咲く花
としてはアロエ不夜城がある。
9月 10月 11月 12月
アロエ・テヌイオー:南ア
茎が柔らかく群生するように育つので
バンブー(竹)アロエなどという呼ばれ
方をするグループ、似た品種にシリアリス、インヤンゲンシスなどがある。
アロエ・アルビフローラ:マダガスカル
右記のベラツーラに葉の形質がよく似ている。
花が咲く前は判別は難しいほど。。白い花は
アロエの中では珍しい。
アロエ・ベラツーラ:マダガスカル
地下茎にて葉の長さも10cmほどの小型種
いわゆるグラスアロエというグループ
温室ではよく花が咲き、小型種としては花数
も多い。
アロエ・ソマリエンシス:ソマリア
濃緑の葉に白く明瞭な斑点とてかりが特徴。
ソマリエンシスには非常によく似たペキーと
いう品種がある。葉の色の微妙な違いあり。

その他にも個性的なアロエたち
アロエ・マウイー:タンザニア
上に向いて咲く花が特徴的です。
アロエの花は受粉媒体によって開花の
仕方が異なります。この方向で咲く花は
日本の鳥や虫はとまりにくく、種が出来難い品種。
アロエ・アローイデス:南ア
細長い花茎が特徴ひとつの花茎
に500程度の花芽をつけます。
成体では複数本が出て開花します。
花弁は短くレモンイエロー
アロエ・バオンベ:マダガスカル
真紅の花、花軸は多岐
中型種で数メートルにもなる。
低温に弱く屋外での栽培はほぼ
不可。鉢で育てても結構巨大化。
アロエ・カスタネア:南ア
オレンジの花、花弁は短く傘を
半開きしたように開く型が特徴
濃厚な蜜濃茶色、アロエの蜜は
透明、黄色みがかるものが多く
異例なタイプです。
アロエ・トーメントーサ:北アフリカ
白く見えるのは淡緑の花弁に生える
産毛。毛の生えるアロエの花というのは
この1種のみ。変り種です。

アロエ・バイネシー:アフリカ
アロエの最大種、寿命は100年を軽く越える。
18mもの高さになる。湿度の高い日本では
大型種の育成は悩ましさがつきまとう。
特設ページ有り
アロエ・スザンナエ:マダガスカル
非常に珍しいアロエ、現存数も少なく、
植物園でも露地植を国内で見かける事は
ない。あったら教えてください。

特設ページあり
3月のアロエ温室の様子;貴重な資源植物
であるアロエの多様さ、面白さがお伝えできればと思います。
随時加筆、紹介するアロエの更新
を行いたいと思います。
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アロエ不夜城そっくりさん
二つのアロエの違いが分かるでしょうか?そっくりさんアロエのひとつです。左が不夜城、右がディスタンス、茎が伸びて葉がビッシリとしているので成長するとかなり型の違うものとなるが、幼生、子株の時には判別が難しく、ディスタンスを不夜城としてよく間違えらている。
アロエ・チネンシス(アロエベラそっくりさん)
アロエベラ・チネンシスとする場合もあるほどアロエベラによく似ています。これもまたアロエベラとして間違われている場合もあります。アロエベラに比べると小型で、葉の緑薄く、花の色はオレンジ。似てはいるが違う種類、もしくは亜種という見解。
■よくアロエと間違われている多肉植物たち
左がブルビネ、花アロエなどとしている場合もあるがアロエとは別科。
右はアガベ、有名どころではテキーラの原料となるテキーラーナがある。アメリカンアロエなどと言う人もいるが、アロエではない。

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