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<<アロエバイネシー(bainesii)>>
<<アロエバイネシーはアロエの中でも最大種です。>>
園芸名を泰山錦(たいざんにしき)といい、原産は南アフリカ共和国のケープ州東部からナタール、トランスバール、モザンビークににわたり分布します。アロエの中でも最大種で成長すると全高20メートルに及びます。
日本国内への導入は1961年頃から1964年に種子及び仔苗が導入されました。
一般に大型のアロエは国内ではあまり開花しないので種子による繁殖が難しいようです。
枝分かれの際に切苗を行って繁殖させるのが一般的でしょう。
花:サーモンピンクの花をつけています。文献ではred−yellowとなっているので気候により多少色については変わるのかもしれません。一つの房に30−40の花がつき(花の大きさは3−4cm)これが3本の鉾のような形で花序についています。
栽培の目的:日本国内に導入されているアロエの原種を公的に収集保存をしている機関は現在存在しません。原産地であるアフリカに於いては開発、コレクターなどにより多くのアロエが減少すると予想され、いくつかの種についてはワシントン条約によって国外への持ち出しは制限をうけています。微力ではありますが日本でアロエにかかわる仕事をさせて頂いている身として、現在250種を収集保存。今後も収集を続け、後世に残すことを目的としています。アロエバイネシーについてもその一環です。また、もともとは樹木状の中大型アロエであるキダチアロエの性質を知るため、露地にて栽培を行っています。露地で大型のアロエを育てると、アロエが時間をかけて大きくなる植物であるということ、水の加減によるアロエの様子の違いなどから学ぶことも多いものです。このアロエを露地に植栽して10年になりますが、現在は切苗によって数本に増やし無事根付いています。促成すると茎ばかり伸びてひょろひょろしてしまうので、肥料は全く与えず、ゆっくりと育ってほしいと見守っています。100年もたてば立派なアロエの木となっていることでしょう。


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日本アロエセンター