*英数*

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・1/2こうけん【1/2硬券】
硬券の券紙節約のため、A型券またはB型券一枚に片道乗車券二枚分を印刷し、中央から切断して券紙1枚分で2枚として使用する硬券乗車券を指す。
国鉄では戦中・戦後直後に使用されたが、一部の地方私鉄では昭和40年代まで使用されていた。(下は土佐電鉄安芸線で使用されていた券)

・2とうきゅうせい【2等級制】
昭和35年7月1日に旧来の1・2・3等の3等級制から、旧1等を廃止し旧2等を新1等、旧3等を新2等とし1・2等とした2等級制のこと。
昭和44年5月10日に等級制が廃止されるまで続いた。

・3とうきゅうせい【3等級制】
鉄道創業から昭和35年7月1日に2等級制が施行される迄続いた1・2・3等の3等級制のこと。
創業時は第一等・第二等・第三等と呼んだが、明治10〜20年頃には上等・中等・下等(または並等)となり、明治30年に一等・二等・三等と改められている。
しかし、地方私鉄はこの類ではなく、昭和初期まで「並等」表示を使用していた例もある。
一般に3等級制時代の1・2・3等は、2等級制時代の1等・2等と区別するため、旧制1等・旧制2等・旧制3等(または旧1等・旧2等・旧3等)と呼称される。

・Aがたけん【A型券】
切符のサイズを指す。
3p×5.75pの大きさで、考案者の名前をとり「エドモンソン型」とも呼ばれる。世界共通のサイズである。
B型券の登場以降は長距離の乗車券、料金券などで広く使用されているほか、印刷式券売機券や常備軟券などでも使用されている。

・Bがたけん【B型券】
切符のサイズを指す。
2.5p×5.75pの大きさで、戦前に用紙節約のために有楽町印刷場で考案された日本独自のサイズである。昭和3年に電車特定区間用乗車券として登場し、以後入場券・乗車券に広く使用されている。
当研究所に展示してある硬券で特に表記のないものは、このサイズである。

・Cがたけん【C型券】
切符のサイズを指す。
6p×5.75pの大きさで、A型券を縦に繋いだサイズである。ほとんど見ることのないサイズで、補充式往復券・準常備往復券などに使用されている。
使用頻度が少ない上、必要以上に券紙を使用するため効率が悪く、昭和40年代に札幌印刷場で廃止されたのを皮切りに急速に姿を消した。

・Dがたけん【D型券】
切符のサイズを指す。
3p×8.75pの大きさで、主に準常備片道乗車券・補充片道乗車券・各種指定券・観光記念入場券などに使用される。

・MRS【MRS】
マルス。「Magnetic electronic Reservation System」の略。
→まるす


*記号*

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(まるい)
(1)(業務)委託駅を示す記号。「(委)○○駅発行」の様に使用される。(赤矢印部に「(委)」表示)
→ぎょうむいたくえき

(2)北海道総局の簡易委託乗車券・急行券を示す記号。
11枚綴りの軟券を切り離して使用する様式で、一券片の大きさは時代、券種によって様々である。
昭和末期頃迄に順次硬券に切り替わり消滅した。
→かんいいたくじょうしゃけん

(まるじ)
(1)自動車線窓口もしくは自動車線駅を示す記号。「(自)○○駅発行」の様に使用される。(赤矢印部に「(自)」表示)

(2)自動券売機発行を示す記号。(赤矢印部に「(自)」表示)
   印刷式券売機券(右)は丸なしの「自」表示が多い。

(まるかん)
簡易委託駅を示す記号。「(簡)○○駅発行」のように使用される。(赤矢印部に「(簡)」表示)
印刷場によっては「(簡易)」表示が使用される場合もある。(右)
→かんいいたくえき

(まるこう)
交通公社発行を示す記号。「(交)○○発行」の様に使用される。(赤矢印部に「(交)」表示)

(まるしゃ)
社線管理駅または社線管理窓口を示す記号。「(社)○○駅発行」のように使用される。(赤矢印部に「(社)」表示)

(まるむ)
(1)簡易委託駅を示す記号。「(ム)○○駅発行」の様に使用される。(赤矢印部に「(ム)」表示)
→かんいいたくえき

(2)簡易委託乗車券を示す記号。
→かんいいたくじょうしゃけん

・まるむけん【券】
簡易委託乗車券の俗称。
→かんいいたくじょうしゃけん


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