**三菱石炭鉱業 大夕張鉄道**

開業は明治44年、大夕張炭砿の専用鉄道として清水沢(夕張線清水沢、現在は石勝線)〜二股(後、南大夕張)が開業、大正5年に三菱の所有となった。その後、昭和4年に南大夕張〜通洞(後、大夕張炭山)が開業した。
昭和14年に地方鉄道となるが、旅客営業は新清水沢〜大夕張間のみで、清水沢〜新清水沢間は昭和22年(この際に新清水沢は廃止)、大夕張〜大夕張炭山間は昭和28年から旅客営業を行っている。
その後、石炭産業の衰退により昭和48年12月15日、三菱大夕張炭砿の閉山とともに南大夕張〜大夕張炭山間が廃止、残された清水沢〜南大夕張間も昭和62年7月21日、南大夕張炭砿の合理化とともに廃止された。


<路線図> (●は途中廃止駅)
         シ
 清   遠   ュ 農 明 千 大 大
   新   南 |         夕
 水 清   大 パ 場 石 年 夕 張
   水   夕 ロ         炭
 沢 沢 幌 張 湖 前 町 町 張 山
 ○−●−○−○−○−●−○−○−○−○
 し し え み し の あ ち お お
 み ん ん な ゅ う か と お お
 ず し ほ み | じ し せ ゆ ゆ
 さ み ろ お ぱ ょ ち ま う う
 わ ず   お ろ う ょ ち ば ば
   さ   ゆ こ ま う   り り
   わ   う   え       た
       ば           ん 
       り           ざ
                   ん



各時代の入場券。遠幌の券はかなり古い様式の券が使用されている。



上段は全て2等級制時代の券、下段左はモノクラス直後、下段中央は昭和40年代末、下段右は最終日の乗車券。
各時代で社名表記が微妙にかわっている。


一時期使用された地図式乗車券。明石町の券は国鉄北海道総局や美唄鉄道の券に酷似しているが、シューパロ湖の券は活字で組まれたような粗末な地図となっている。
(国鉄北海道総局の地図式券はここを参照。美唄鉄道の地図式券についてはここを参照)


千年町発行の往復乗車券。左の券は古い様式で、往路片と復路片の地模色が異なっている。



国鉄連絡片道乗車券と往復乗車券。A型は三等級制時代の券。


補充片道乗車券。


出札補充券(特別補充券)。三等級制時代様式の券である。


車内乗車券。部分廃止後の券は駅数が少ないため、間延びした様式になっている。


二等級制時代の常備小学生用通学定期券と晩年の補充通学定期券。


待遇乗車證と特殊乗車券。何れも三菱や鉱山関係者用の乗車券(乗車証)であろう。
待遇乗車證には昭和22年に廃止された新清水沢の「新」を○で消して使用している。


国鉄からの連絡準常備乗車券。


大夕張発行の国鉄準急行券。乗車駅が清水沢常備となっているため、夕張線を走った数少ない優等列車、準急「夕張」の為の券である。


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