今日の短歌NO.1
 わたしの歌歴(後藤人徳)
 昭和59年「賀茂短歌会」入会。現在編集発行人。
  歌集:「母胎」、「祈り」「わが家の天使」(3月出版予定)

以下に紹介します作品は、作ったばかりのものをそのまま書いています。推敲の手があまり入っていません。未完成の部分が多々あると思いますが、参考にしてもらえれば幸いです。...作者より
この先は楽観論に基いて生きゆくことを始めんとする

短歌は、三十一音からなる小さな世界です。その中に自分の思いを込めます。ですから、時間はなかなか織り込めない。今の一瞬、一瞬を歌うしかないのではないでしょうか。そう思います。また、そのように作っています。

平成20年今日の短歌NO.3 平成21年今日の短歌NO.2



5月6日(水)

有難う愚かなわれでありがとう神様わたしは愚か者です

有難う劣ってるわれでありがとう神様われは劣等生です

有難う飢えてるわれでありがとう神様われは飢えおります

今日無事にすごして今は眠る子よ夜中も発作を起こさんでくれ

敗れたりわたしは友に敗れたり神様わたしは敗北者です

5月5日(火)

なつかしきブラザースフォーの歌声よ四十五年が疾(と)く過ぎにけり

しみじみと「五百マイル」が流れたりブラザースフォーの素直な調べ

けだるくも流れてくるよ「五百マイル」ブラザースフォーのたゆたう調べ

われわれの若き時代のフォークソングみな外国の歌詞でうたえり

5月4日(月)

来てほしい今年もわが家に来てほしい燕は福を呼ぶと言うから

山藤は上にうえにと伸びてゆき今喬木の頂(いただき)に咲く

トラクター一台でよし休日の田にたちまちに稲植えられる

十二個の卵取られし雉ならん夕闇のなかなお啼き止まぬ

5月3日(日)

もう初夏の日差しとなりてわが影が足元に身を縮めていたり

若者の顔となりたるイチョウの葉颯爽として初夏の風受く

目に見えぬインフルエンザの恐ろしさ神の力に頼らんとする

師の歌集書棚より出し読みており心細さを満たさんとして

聖戦か否かでなくてこれからは戦争しない国になること

国内は当然のこと国家間インフルエンザの防疫をせよ

4月30日(木)

ポスターに笑顔ふりまく政治家よこの不景気をいかに思うや

自民とか民主といい騒わがないインフルエンザをまずは防ごう

初めての「わが家の天使」の注文よこの三冊のこの重たさよ

雑草は小さき白き花をつけ休耕田を覆いていたり

施設へと戻りしわが子ビスケット残りておれば音たて食べる

抱えてた卵を取られて悲しげに雉が鳴いてる声が聞える

抱卵を取られし雉の悲しみの声かと思う今朝の初鳴き

4月28日(火)

わが里に片足つけていま虹が大空に弧を描き始める

看板につられてしまうわれはまだETCを付けていないに

黒々と岬のように海原に伊豆半島が姿あらわす

薬品の匂いほのかに漂える院のソファに深く座しおり

病院の裏手に来れば看護師の女性が一人煙草吸いおり

藤棚があれどもすでに花は褪せ青葉の繁る木蔭となれり

癲癇の病院にいてテレビより豚インフルエンザのニュース流るる

病院を脱出せんと計る子をなだめ二時間ほどが過ぎたり

4月27日(月)

不況など関わりのなし鶯がのどかに鳴きて今日が始る

田に水が入れられてゆく田で食える世の中となれ戦いはなく

喬木が花咲くごとく見えるのは幹を巻いてる山藤のため

若葉萌え輝く山をひとひらの雲が獣のごとく翳らす

若き葉を激しく揉(も)みて通り過ぐ儀式のごとき過激なる風

4月26日(木)

職を去る友が突然手渡しぬ短くなった鉛筆の束

何かしら疲れた君がアルコールの海に浸ってただよいている

このごろはなんだかギスギスもうちょっと許しあってもいいんじゃないか

街はいま砂漠の中か知らぬ間にみんな一人になってゆくのか

4月24日(金)

不況とはかく人心(じんしん)を狂わすか元アイドルの死草なぎの逮捕

負い切れぬ重荷負わされ潰(つぶ)れるやスーパーマンじゃないんだスターも

ショック受け元アイドルの死を悼む草なぎ剛君は狂いて

アイドルがおばさんになり何故悪い最悪だろう自死の選択

蝋燭の灯りのごとく頼りなき命をみんな守りて生きる

草なぎを救え剛を救うんだ今こそファンよ結集をせよ

洋服をきちんとたたんでおりしとぞ携帯財布はその上に置き

4月23日(木)

川はさみロープ渡せる山峡の里に幾十鯉幟舞う

過疎なりし山里にして幾十の鯉幟舞う雨降るなかに

母親の介護疲れか元女優自死して果てる問題残し

人間は無力薄情アイドルともて囃してはやがて捨て行く

介護とはかくも苛酷なものなるや元アイドルの自殺に思う

アイドルの三十年を振り返りビデオテープは回りつづける


4月22日(水)

おとなしく庭に来ているヒヨドリが八手の花を啄みている

その歌詞の「あなたは希望の匂いがする」いい言葉だね「希望の匂い」

題名は「わが家の天使」歌集ですよろしかったら書店でどうぞ

新緑の木々に囲まれ墓ひとつ傾くままに苔むしている

歌出来ぬときは出来ないそのことをありのまま歌にしたらいいんだ

4月20日(月)

綿帽子被り新たな私(わたくし)にならんとするやたんぽぽの花

幾年を生まれ変りてきたのかと思い見ている新緑の山

柔らかき体になりて芋虫のごとく息づく天城連山

うぐいすが一声鳴けばいっせいに新緑の山歌い出したり

田に水の張らりたりけりこの年も蛙の声を聞くべくなりぬ

4月19日(日)

黒船の祭りにいまだ間のあるに早やハナミズキ咲き始めたり

柿の葉のその柔らかき感触をいとおしむごと風の揺すれり

綿帽子かぶるたんぽぽ新しき土地に向かいて旅立ちをする

春にはや赤く染まれるもみじ葉はやわらかき葉をゆれやまぬなり

山藤を支えくれいる喬木を花に飾るがごとくに咲けり

4月18日(土)

さわやかな風をいっぱい吸い込んで鯉幟いまうねり始める

思いっきり風を吸い込みまんまるの丸太ン棒となる鯉幟

金色の鱗光らせ清々と体くねらす鯉幟たち

菜の花の散りたるあとの畑には菜種たくさんつけて茎立つ

4月17日(金)

懸命に小さな花を咲かせてるたんぽぽみたいに正しく生きん

どこからか蛙の声す田植えにはまだ間があればのどかなる声

さくら去りつつじが咲けばつくづくと時の移ろい知らされるなり

山がいま生まれ変った顔をしてその若やいだ木々を揺らせり

(写真見て)

燃え上がる野焼きの炎赤あかと真白き富士を舐(な)めるがに見ゆ

4月16日(木)

やわらかき赤子のような背(せな)となり山がようやく這い始めたり

義務として歌を作るや見栄として歌を作るや歌は命だ

また一つ年を取りたる思いするこのやわらかき山を見ていて

黄の色は注意信号赤色はまさに危険なタイ国の乱

父親に似ているという祭壇の二十三回忌の父に近づく

不況下に収益あげると新聞に子の勤務する会社の記事は

4月14日(火)

歌会に歌の作れぬ苦痛述(の)ぶみな首をふり頷いている

苦しみは楽しみにはた楽しみは苦しみに苦しみぞよし

休日を一日眠り尽くしたり子の眠剤の量を疑う

気にかかる不安がよぎれば反射的に神のみ業(わざ)と繰返し言う

4月13日(月)

花散って茎のみ残るチューリップ今日はわが子の命日である

国論を二分するのは愚かなり今タイ国の混乱を見る

眠剤がききたるらしき子の眠り昼に揺さ振りやっと目を開く

午後9時になってしまったなかなかに歌が浮ばぬ一日となる

売れるとか売れないとかを考えてわが歌心枯渇してゆく

コンクリの割れ目に生(は)えしたんぽぽの花が天使のごとくほほえむ

事実ではかりになくともわが内に感じるものを真実とする

4月11日(土)

腕まくりしているわれが影となり陽炎の立つ道を歩めり

青々と青草増える野の道を喜びながらわが影歩く

やわらかく柳青める道を行く小学生の赤き帽子が

私になくてならないもの一つ天皇陛下の存在である

邪(よこしま)な心清める方法は遠く陛下を想い見ること

4月10日(金)

遅咲きの枝垂れ桜が花つける一日一日目覚めるように

花びらが流れてきたり上流の山に散りたるさくらの花びら

誰よりも低くなるんだそうすればすべての叡智が降りてくるから

新聞の記事に近々なるという書店にわれの歌集が並ぶ

わが歌集「わが家の天使」わが手より離れて自由に羽ばたいてくれ

真実のわが経験に基いた「わが家の天使」花開きゆく

4月8日(水)

「迷わずに進みなさい」と友よりのメールなにより勇気頂く

短歌など作ってないが一首一首胸つまったと感想を言う

新聞に取上げられしもわが歌集本屋にいまだ届いていない

短歌などやってないけど感動をしたと言われて感動をする

わが本を話題にするか友二人花見に酔って電話をくれる

遅咲きの枝垂れ桜の下に立ち咲かんと滾(たぎ)る力降りくる

一粒の種となれるや「わが家の天使」わが手を離れ生き抜いてくれ

花開く春に産声上げしなり「わが家の天使」いざ羽ばたかん

4月6日(月)

汚れたる手をば激しく洗いつついつしかわれは祈りていたり

枇杷の木に青き小さな実がなりてキリンのやさしき目が浮びくる

満開となれば散りくる桜ばな慌(あわただ)しくも春は暮れたり

捨てられて隅に積まれし大根が再び白き花を咲かせる

ひとときの慰めとなる葉桜の並木の道も子らと歩んで

葉ざくらの並木の道を歩む時どこやらシャンソンが流れてきたり

葉桜の並木の木々に満開の桜咲かせてそぞろに歩く

葉桜のもとに枝垂れる桃の木が今は盛りと紅(くれない)に咲く

葉桜の並木の道をいつしらに妻と子供に遅れて歩く

ミサイルが発射されてもわれはただ見守る他に何が出来よう

4月4日(土)

喜びをうまく表現できなくて黄(き)となりたるやたんぽぽの花

その姿崩さぬ椿いとしみて不吉の批判聞き流したり

平日の静かな寺にひっそりと枝垂れ桜が咲き始めたり

桜さきガラスのごときさみしさを月の青さのなかに思えり

桃の花うぐいすの声菜の香り春爛漫というは今なり

瓶(かめ)のなか自由自在に泳ぎおる目高はわれの影に怯える

沈みたる目高の死体を突きいる白く透きたる目高同士が

4月2日(木)

三椏(みつまた)の淡々とした黄の花が心なごめというように咲く

竹群のなかに咲きおる山桜徐々に領地を侵された末

ほのぼのと山を桜が覆いおり今は静かな箕作(みつくり)の里

今日の日を何に例えん一面の菜の花畑に薄日差したる

河原でも中洲でもよし菜の花はそのほがらかな笑顔ふりまく

復活の春になりたりわが内のすばらしき芽も目覚めておくれ

4月1日(水)

盲人は神のみわざが現れるためといいたりイエスキリスト

障害の子供のことも受入れて神のみわざを静かに待たん

透析の妻の苦労も受け入れて神のみわざを静かに待たん

倒産を迎えることも受入れて神のみわざを静かに待たん

世の中の乱るることも受入れて神のみわざを静かに待たん

苦しみに悩める時はヨブ記読み心癒すと友が言いたり

3月31日(火)

どうしても跳び下りること出来なくて五十年経ち橋に見下ろす

桃の花今満開に咲きおれど冷たき風が枝を揺すれり

発作起き苦しむわが子が朦朧としたる意識で立ち上がりたり

子が孫に孫が曾孫に連綿と続けてほしいわれの命を

万葉の世といかほどの違いあり親が子思う歌を読みつつ

3月30日(月)

変革はむしろ自分に課すべきだ見よ今早春の世は花盛り

波打てる中洲の中に菜の花が此処と黄色き花を咲かせる

民主党自民党にて新しき新自民党結成のあれ

子の通う養護施設の落成式明日に控えて桃色の空

子の施設竣工式はつつがなく完了したり今日はよき日に

連絡のノートに記(しる)されおりしなり一日三度発作起きしを

新聞に歌集「わが家の天使」載る写真の老いはわたしの姿

アマゾンの検索画面打ち込めば「わが家の天使」わが歌集出る

3月28日(土)

信頼を日本に置かぬ政党にどうして国を任せられるか

欧米を絶対とする君たちに日本のよさが分かってたまるか

何年も民主党ではだめだよと言い続けきて今もまた言う

民主党目を醒ますんだまぼろしの二大政党論を捨てされ

英国の二大政党を良しとする民主党には同調しない

3月27日(金)

桃が咲き木蓮がさき桃が散り木蓮がちり桜咲き出す

柿の木がおぎゃあおぎゃあと叫ぶごとそのやわらかな葉を広げたり

アナログの精神守るどこまでも日本精神守りてゆかん

デジタルは表面的なこととして守りてゆかんアナログ魂(たましい)

日本に日本人の精神の底につながる一筋の糸

わたしにははっきり見える日本の日本人のその魂が

3月26日(木)

天に向け一心に花開きたるこの木蓮のごとくにあらん

目の前の溺れる人を助けずに天下国家を論ずるなかれ

「目の前の牛一頭を救えずに国は救えぬ」孔子の言葉

離れるはいいことなのか個人主義よ昔は皆で囲炉裏囲んだ

西洋の思想に侵され日本は離れ離れに刻(きざ)まれゆくか

3月25日(水)

若き血が流れるここは甲子園去年の夏に次いで再び

若き血を燃焼させて見事なり一回戦で敗れてもなお

元気出せ元気をだせよ踏まれたるたんぽぽがまた首を伸ばせり

「こんにちは」声をかわしてすれ違う学校帰りの見知らぬ子等と

結局は自分の言葉を話すんだ自分の感じを歌にするんだ

昔から日本の中に通ってるアナログ的なものだ短歌は

西洋の科学が真に正しいかそろそろ考え直す時期かも

ほんとうに明治維新が正しいかよせよせ過去は帰って来ない

3月23日(月)

笹の葉に隠れ姿が見えねども今確かなる鶯の声

菜の花は明るいことが好きなんだだから曇の日にもめげない

いつよりか鴨の親子が川に棲(す)みいまゆつくりとさかのぼりゆく

年一度明日は東部の短歌会少し早めに眠らんとする

久々に登りて来たる山の駅まずうぐいすの洗礼受ける

久々の遠出となりて稲梓の駅に十分前に着きたり

里にては聞けざりしなりうぐいすの谷渡り聞く山の駅にて

雨という予報たがわず曇おり遠山並みはすでにけぶれり

3月21日(土)

どの枝の蕾も開きわが庭は今木蓮の極楽浄土

増水は中洲を浸し菜の花が首のみ出して激しく揺るる

国民を憂いることはよけれども愚民にするをわれは恐るる

雪柳満開となり風のなか吹雪のごとく花びらが散る

屋根よりも高くそびえて木蓮がうすむらさきの満開となる

3月20日(金)

潮風を激しく受けて園児らの作りしパックのカザグルマ回る

連日を野党に責められ答弁す何故に人気がないのだろうか

喜びの声を上げるかカモメたち今日は悲しき声に聞えぬ

わが手からすでに離れてわが歌集「わが家の天使」よ生き抜いてみよ

待望の歌集完成枕辺に「わが家の天使」置きて眠らん

あまりにも短絡的と思わぬか契約解除即ホームレス

3月19日(木)

雲のなき空を黄砂が覆いたり死の灰という恐怖思わせ

木蓮の花いっせいに開きたり根こそぎ空に飛び立たつごとく

じんじんと心にひびくことばなり詩人語るは仏語(ふつご)なれども

皆人が讃える加藤周一よなぜかわたしに遠く感じる

ようやくに目覚めしならん柿の木に青く鋭く芽が尖りおり

3月18日(水)

すっかりと春になりたり川の面(も)が光りを返し輝いている

春の陽(ひ)を浴びる河原の枯れススキおだやかにして頭をゆらす

高台の桜はすでに葉ざくらとなり花びらが道を覆えり

民主党に宝眠るは確かなりただあくまでも少数にして

潔白か否かが今は問われてる擁護するのは逆の効果だ

まとまりを問うのは酷だ不可能だもともと烏合の衆ではないか

交代が必要なのは体質だ古い体質は捨てねばならぬ

3月17日(火)

つぎつぎとつぼみが開きわが庭をうすむらさきの木蓮覆う

あたたかき日ざしの中で木蓮がその花開く天に向かいて

天に向きクチバシ開くさえずりのかたちに咲きし木蓮の花

ひよどりは木蓮の花啄ばめりその花びらをときに散して

生きるんだ生きてゆくんだ木蓮が祈りのごとくつぼみをひらく

3月16日(月)

美しき姿にて飛ぶ白鷺のそのだみ声も今は親しい

大地より力さずかり桃の木がそのべに色の花を咲かせる

雲間より日ざしを受けてうすべにのこぶしの花はかがやいている

雲に日が入りてかげれる里の野に菜の花ばたけは明るさ失せず

枯れかれし紫陽花の枝かすかにも春を知らせて青き芽が出る

極寒の地に耐えているエスキモー彼らはかれらの生き方をする

寒いと言い暑いといいては文句いう根性なしめと己れを叱る

鶏(にわとり)は月の光に目覚めしや午前一時を鳴き始めたり

月光の青き光に長鳴ける鶏(にわとり)の声眠られず聞く

久々に晴れたる空よどこまでもわれの心は突き抜けてゆく

3月15日(日)

ようやくに開きそめたる木蓮があらぶる雨に散されている

北国の春は遅いか伊豆の地は辛夷の花が散り初(そ)めている

わりあいと元気な顔でいてくれた今週の子は少し細めで

施設にて土日以外は生活し五才より子の二十年経つ

夜半荒れる雨に目覚める土曜日の今日は息子の帰宅の日なり

眠剤を飲むようになりわが息子帰宅をすれど昼を眠れる

施設へと迎えに行けば晴れ晴れとしたる顔して飛び出してくる

3月13日(金)

西空に残り輝く満月を見上げ大安の今日を始める

休耕の畑にありてたんぽぽが元気を出せとかたまりて咲く

三日間なんとか雨にまぬがれてジャガイモ植えんと畑耕す

透析を帰りし妻にジャガイモをさあ植えましょうと急かされている

大安のゆえか知らねど勧誘の電話にたびたび時間取られる

3月12日(木)

わが庭のうすくれないのももの花ひかえめながら花咲かせたり

この時を全身全霊傾けてホーホッケキョウと鶯が鳴く

雨上がる澄みし空気を吸いおればさやけき小川の音が聞える

曇りたる寒のもどりのごとき朝木蓮花の数増やしおり

現代に合わすのでなく自ずから生きてる今が滲み出るはず

ひよどりになりて亡き子は庭に咲く木蓮にいま憩いているか

わが誇る木蓮はいまいっせいに空に向かってその花開く

3月11日(水)

雨上がる枝に止まれる雨粒が光の玉となりて輝く

枯れ枝に玉となりたる水滴が連山写し輝いている

自らの身の潔白がまず先だ他党のことを言う時でない

幾百の悪を糺(ただ)すも自らの身の潔白の証(あかし)にあらず

木蓮の紫の花開き初(そ)むわが家でもっとも誇れるものぞ

太陽の光に恥じず生きゆかん天網恢恢疎(てんもうかいかいそ)にして漏らさず

給付金神棚に上げ拝む人億の献金受けし人報ず

3月9日(月)

政治見よ経済見よと嘆くまい自然は春の花咲かせてる

自民党また民主党の区別なく変わらずあるは宇宙の法則

絶対にあってはならぬ 民主党党首の不正に党崩れるや

日本を二つに分けて争えるそんな余裕があるのだろうか

報道が真実ならば民主党の政権こそは恐怖政治だ

鳩山氏あんまりごねるはどうだろうまずは自分の内を固めよ

善行も悪行もまた喜怒哀楽もすべて結局われがあるゆえ

高貴なる陛下のことを忘れまいそれでわれらは浄化されゆく

地球のため自然のためを第一に国民のためは次のまたつぎ

高台の小学校の校庭にはや山ざくら満開となる

ようやくに開き始めた木蓮を早や啄みて散すひよどり

3月8日(日)

今朝はまた今朝の雲間の青き空さあ日よ差せといわんばかりに

不景気を吹きとばせよと言うばかり一面咲ける菜の花畑

腰痛の身をばかばいて子の後を遅れまいぞとひっしに歩く

白髪に染まり初(そ)めたる雪柳人は苦労とともに華やぐ

早咲きのさくらもこれでお仕舞か石垣がそのはなびら飾る

3月7日(土)

思い出したように腰痛きざしたりわが日常の起き伏し思う

腰痛に伏せる姿勢が難しく坐りてみれば痛み治まる

腰さすり痛み失せしを感謝して午前1時にパソコンを打つ

悪をして悪と思わぬ麻痺したる心をもっともわれは怖るる

久々の青空のもと汚れたる内に籠れる悪気吐き出す

檻のごと閉す鉄扉(てっぴ)の園庭に園児の遊ぶ声が聞える

畑中に白き軍手が措かれいて耕す老人最近見えず

民主党市長のところは給付金やっぱり支給が遅くなるのか

葉桜となりたる樹々を見上げたりひよどりの声ここにはあらず

3月5日(木)

デパートのバーゲンセールの買物を多く抱えて妻は待ちおり

お返しのホワイトデイの菓子を買うわれに「自分で払って」と妻

手のこんだ献金システム君たちは性懲りもなく何故にやるのか

民主党の政権になれば当然に国家権力を行使するのか

民主党その正体がこれなのか古いぞ古いこの体質は

長妻氏年金よりも献金にメス入れてくれ君の論理で

山岡氏きたない言葉吐くまいぞ今国民が見守っている

給付金公僕ならばやりたまえ徹夜してでもなにがなんでも

3月4日(水)

うす日差す今日のこの日を大切に思い歩けば菜の花明るし

年とれば菜の花畑増やそうよその明るさにあやからんとす

雪という予報のもとに明けし今日宝のように薄日差しくる

くもりてもなにか明るい気がするはそら菜の花のためかもしれぬ

み社(やしろ)の千年を経る椎の木を見上げていたり至福の時間

ワンカップ月桂冠が置かれてる直立不動の忠魂碑前

白菜に大根キャベツ子に送り野菜少なくなりしわが畑(はた)

マスコミよ少し未来に目を向けよ政治経済少し置いとき

ほんとうに明治維新はよかったか近藤土方みな農民だ

ほんとうに明治維新はよかったか原爆投下の遠因ならずや

口々に維新維新と言うなかれ明治維新が今を造れり

君たちは大事なことを忘れてる天皇陛下がおられるではないか

君たちは大事なことを忘れてる陛下に対し恥ずかしくないか

自民でも民主でもない日本をまとめられるは陛下への愛

簡単なことなんだけどむずかしい単純だけど愛ということ

日本の政治を混乱させし人小沢氏もその一人であろう

まだ咲かぬ木蓮の木にひよどりが待ちきれないと止まり鳴きおり

3月3日(火)

わが庭の土のなかよりつくしんぼすくすく伸びているではないか

小沢氏は昔も今も変らない大沢氏では勿論あらず

居るという言葉があってわが家にどっかり妻が存在をする

木蓮の莟ようやく開き初(そ)むその幾百の紫の色

アナログは説明過多になりやすしここの「の」ひとつ取ってしまわん

短歌こそアナログならん俳句こそデジタルならんわれの直感

不自由がありてはじめて自由あり形のなかに無限そなわる

死がありてこそ生があり苦がありてこそ楽があるさあ踏み出そう

誇るべき何もなければ身を低く心を低くするするほかはなし

久しぶり日が差して来た三月の初めの陽射(ひざ)しは心にしみる

3月2日(月)

企業にも死があるなれば弁護士でなくおくりびと納棺師あれ

生きてくれ死んではだめだ生きるんだ生きていてくれ死んではだめだ

こんもりと土盛りあげてモグラたち土の中より春を告げいる

法華経ホッケキョウとうぐいすが春の来たのを感謝している

決めるのは本人なんだロボットと言うやつがいる言わせておけよ

ほんとうは言えないんだよ言葉ではとてもいえない言い尽くせない

誠実と言葉で言ってそれだけかそんな薄っぺらなものじゃないんだ

言霊(ことだま)があるじゃないかほんとうに心を尽して言えばいいんだ

3月1日(日)

生きるんだ活き活きとして生きるんだ椿の花も咲き始めたり

生きるんだ活き活きとして生きるんだ桜も梅も君もわたしも

生きるんだ活き活きとして生きるんだ地球も宇宙も一体なんだ

生きるんだ活き活きとして生きるんだ善悪美醜生死一体

生きるんだ活き活きとして生きるんだ花も小鳥も人も獣(けもの)も

生きるんだ活き活きとして生きるんだ光も雲も宇宙の仲間

生きるんだ活き活きとして生きるんだ巡りめぐって永久(とわ)の命を

生きるんだ活き活きとして生きるんだ英霊のごと国を思いて

霜の夜も黄色の色を絶やさない菜の花みたいになろうじゃないか

生きるんだ活き活きとして生きるんだ子の背に向かい無言で話す

わが向かう先へ先へと走る子よ想定内を守っておくれ

青空が常に存在することを忘れるでないぞなあわが影よ

いち早く辛夷も咲けり伊豆の里不況のことは人の世のこと

混沌としたる不安がよぎりたり焦せるんじゃない時は無限だ

2月28日(土)

雨だれがぽつりぽつりと落ちている今雨だれも生きているんだ

雨に濡れ土を啄む小鳥たち生きてゆくんだ負けるんじゃないぞ

同情でなくて同化だ東洋は同情でなく同化であるか

西洋はなにがなんでも分離する分析をする二つに分ける

右かたに少し傾き忠魂碑錨(いかり)の徽章が苔に覆わる

遅れいし歌誌を送りし今日の日に歌集完成間近の知らせ

子の歌を集めて編(あ)みしわが歌集最首悟(さいしゅさとる)氏の序文頂く

解決は死にはあらざり生きてゆくことのなかぞ含まれている

2月26日(木)

チャンネルを生きる方へと切り替えしその瞬間に光差したり

降りしきる雨の城山石畳小川となりて雨水(うすい)流るる

降りしきるなかに濡れつつ微笑(ほほえ)めりカーター大統領の胸像

早や咲ける白山桜かたわらに葉ざくらとなる河津桜は

あじさいの枯れし数多の茎の先短き青葉が頭を出せり

伸びゆきて喬木となる山椿その赤き花ぽとり落ちたり

城山にはや葉桜となりている河津ざくらが海を見て立つ

雨の降る椿の園は人おらずわが足音が砂利道にする

その姿崩さず椿落ちたるも土に返ると色変えており

水溜りとなりたる道を避(よ)けながら今年も来たり椿の園(その)へ

傘を打つ雨音にまじり姦しきひよどりの声こころよき声

ぬかるみをすべらぬように辿り来て開けし前は絶壁と海

靄りたる海はかすみて崖下に岩打つ波の白くしぶけり

生きることいかなる形であるにせよ生きることから道が開ける

生きるんだ恥をかくとも生きるんだ恥かくことがそれが十字架

あくまでもNHKは地味でいい視聴率など気にせずにして

国民のためというのは結果なり決してそれは目標でない

2月25日(水)

雲覆う空に向いて枯れし木々祈りのごとく枝を伸ばせり

大量の泥に濁れし川の水半日かけていま浄化する

癌に伏す友への手紙書きおればレイチャールズの歌聞こえくる

癌に病む友を励ます手紙持ち雨降る中をポストに向かう

雨の降る山は霧わき隠れたり今日の帳(とばり)を降ろすごとくに

東大に落ちて自殺をはかりしと自己紹介に君は話せし

皮肉屋で毒舌鋭き君だったなぜかわれには優しかったが

2月23日(月)

使い道議論するより定額の給付をするをベターと思う

ウグイスにしては濁れる声なれど抑揚はまさにうぐいすのもの

伊豆なれば一足早い春求め車がひどく混みあっている

人間の世は不景気か知らねども時をたがえずさくら満開

春風が鐘撞堂に吹き荒れてゴツンゴツンと鐘をつきたり

不景気と嘆ける君に満開の菜の花畑の写真を送る

黒幕を覆える家を菜の花の畑が囲む故人悼むと

2月22日(日)

鉢植えで育てし小さな木瓜(ぼけ)の木が血を吐くような花咲かせいる

級友が再び社長に返りざく新聞記事に顔写真載る

麻生首相の続投望むアンケート民主党員に2%おり

梅の香がただよい来たり雲のなき空を見上げて深呼吸する

柊(ひいらぎ)のとげとげとせる間より黄色い花が開き始める

浮き草の下に隠れておりたるが陽射しを受けて目高あらわる

評判がどうなろうともかまわない一人となるも彼を支持する

施設にてよく眠れたか生きいきとしたる顔してわが子駆け来る

荒れし夜(よ)を無事に過して可憐なる花を保つか河津桜よ

満開に河津桜は花をつけ元気出せよとわれを励ます

2月21日(土)

ああそうか「歌はいつでも初舞台」そんな気持で作ってゆこう

これなんだ「しあわせだなあ」好きだとか愛しているとか言うのではなく

ことばではなくて背後にひろがれる沈黙こそをわたしは愛す

伝達でなくてことばは沈黙と言いたる人よ吉本隆明

自閉児のわが子に言葉なけれども真のことばをきっと持ってる

午後からは雨は止めどもおさまらぬ風が夜陰に雨戸を叩く

2月20日(木)

朝早き西の空には紅(くれない)に染まりて雲が浮んでいたり

枯れ草の中より一羽飛び立てる雉の羽音が重たげにする

裏山に河津桜を植えており一本なれど今や満開

父母(ちちはは)の苦労思えとわが仕事来る日来る日も金繰り苦し

金銭にうとく生まれしわれなるが経理畑で四十年経つ

真っ白な心となりて成せること国政であれ日常であれ

支持率は結果であってこれからの行動いかん どうにも変る

明白だ小泉さんは過去の人麻生総理は現在の人

2月19日(木)

銀色になりて霜おく枯野はら朝のひかりを受けて輝く

霜おきてガラスのごとくなりしなり白梅かがやく朝の光に

こんもりと丸く剪(か)られしつつじの木白髪(はくはつ)のごと霜を置きたり

大臣を辞職させてはならぬのだ彼が一番辞めたいはずだ

辞めさせるのではなくしてやらせろよそれが一番苦行のはずだ

君たちは何も分かっていないのだ単なる人切り無頼にすぎぬ

自民党喜びたまえ批判するだけの野党は恐るに足らず

自信なきものほど怒り非難するむしろ非難のなきを恐れよ

支持率をわれは気にせずわが神が支持するかぎり愚民皆去れ

青空が河津桜の上にあり今つかの間の光をそそぐ

子供らの送り迎えは常識か園の周りに車あふれる

黒幕を覆える家を通るとき春一番に風鈴が鳴る

おだやかに今日一日が終れりと黄金(こがね)色して雲が笑えり

 

2月18日(水)

伊豆に今雪が降りふる早咲きのさくらめがけて雪が降りふる

大粒の雪が降りふるいちめんの音を吸いこみふくらんでゆく

ものの音消しゆくごとくゆっくりと大粒の雪がふりつもりゆく

街離れ山を歩けばわが上にヘリコプターの爆音近づく

頂に登り見下ろす川沿いに河津ざくらの並木がつづく

早咲きのさくらを愛(め)でる頭上よりひよどりの鋭い声が降りくる

夕やけの極まり燃ゆる空のもと雪の天城が赤く染まれり

2月17日(火)

春告げし春一番はとうに過ぎただ荒れ狂う風ばかりなり

ようやくに満開となる梅の花荒らぶるかぜよ花を散すな

白梅の咲き極まれる朝にして森岡貞香氏身罷るを知る

ほんとうの豊かとはなに萱葺(かやぶき)に銀のしずくがほろほろと降る

眉太きアイヌの木彫り人形がやさしき目にてわれを見下ろす

2月16日(月)

露まとい輝く青き草ぐさよさあ君たちも今日を始めよ

悲しみの夜は去りたり露まとい朝の草ぐさ輝いている

濁流の水おさまりて岩走る浅瀬の水沫(みなわ)白くたぎれり

おだやかな日和となりて雀らのさえずる声が楽しげにする

突然にその静寂を破るなりヒヨドリ飛び去るときの鳴き声

固く身を閉ざして今は黙しおる木蓮のその莟(つぼみ)輝く

日の入りの光を受けて白梅がその枝少し揺らし立ちおり

縄張りと言わんばかりにヒヨドリが日暮れの梅の枝に止まれり

両の足踏ん張るごとく紅梅の古木が花を咲かせ立ちおり

午後五時のチャイムの音が山々に今日の終わりを告げ木霊する

2月15日(日)

福寿草一株なりしが年ごとにその数増やし庭の明るし

根元より薙ぎ倒されし孟宗の枝先洗う増水の川

わが歌をしばしば採りてくれしなり森岡貞香氏訃報記事載る

春一番過ぎし朝(あした)の陽(ひ)をうけて洗濯物がはばたいている

恐慌よ来るなら来いと言えるんだ自分自身に揺るぎなければ

快適を施すわれらの文明が環境壊(こわ)す現実がある

強風にめげず咲いてる梅の花今年も多くの実をつけてくれ

わが里は河津桜が満開で一足早い春を楽しむ

これからのことは改善出来るのだ前に向かって踏み出すことだ

2月14日(土)

砂煙舞い立つ空の一隅に太陽はありうすくけむりて

土ぼこり砂ぼこり立つ春一番海になだれて収まらんとす

頑(かたくな)なわれ目覚めよというごとく春一番は吹き荒るるなり

われの手に支えきれない問題ぞ春一番よ吹きとばしくれ

夜半(よわ)に入(い)り春一番は轟々とわが家を揺らすわれ目覚めるに

人間に見捨てられても神がおる神おらぬときいかにすべきや

神様に捨てられたると思うときわが信仰の始まりとせん

2月13日(金)

ピラミッドほどでなくとも結局は政治は物を造ることかも

透析に妻は行きたり休日を歌誌編集に当てなんとする

早や春になりたる気分わが影が心おどりをしつつ歩めり

雲ひとつなき空めがけ山々が皆いっせいに伸びをしている

葉を落とし熟睡をするイチョウの木春の日差しを浴びて目覚めよ

椿咲き梅咲きさくら早や咲きてひよどりたちの天国となる

沈黙を守り眠れる柿木はいまだにあまた蔕(へた)つけている

神のため命捧げしキリストを今宵はとみに羨(とも)しく思う

2月12日(木)

手のひらを容易に返すものどもに操られるやわれも世論も

忘れたか担いだことを忘れたかあの情熱を純な心を

短歌とはこういうものと論じたり論じることは短歌じゃないが

結局は余裕があるんだあれこれと論じるだけで留まっている

仕事とはやることなんだ分るとか出来るとかいうことでないんだ

感じだよ考えでなく感じだよ直(じか)に丸ごと掴(つか)む感じだ

2月11日(水)

ひよどりに亡き子はなるや妻投げる蜜柑を今日も庭で待ちおり

夕暮の光を受けて静かなり紅梅の花白梅のはな

苦しむが人生なりというなれば生きる他なしなにがなんでも

これでよしこれでいいんだ生きるんだたとえ恥かき傷つこうとも

わが一生誇れるものが何かあれ苦しみ生きんことは恐れず

流氷のごとき白雲かたまりていま落日に焼かれんとする

2月10日(火)

曇たる空に向いて紅梅が元気出しなと叫んでいるか

枯れススキ茂る中洲に青き草見え始めたり春を告げんと

白梅と紅梅の木が並び立ちなにやら会話をしているようだ

雨となる予報を裏付けするように雲がみるみる空を覆えり

紅梅を見ているわれの目のなかにひよどりがいて突然飛び立つ

2月9日(月)

腹いっぱい食べさせるのが愛情と考え妻は子に食べさせる

日曜も法事があれば朝早く子を施設へと送り届ける

冬の空おだやかに晴れ母親の一年祭を見守りくれる

さあどうぞ両手広げるごとくしてわが家の梅が咲き匂うなり

わが影をせつなく長く伸ばしゆき山の端に日が沈みゆくなり

2月8日(日)

朝(あした)から天のみ力現れて黒雲さえも黄金に変える

高々と伸びたる梅の小枝にはのびのびとして目白蜜吸う

その蜜のお礼とばかり囀れる目白に梅も耳傾けん

廃屋(はいおく)の庭の梅の木高々伸びて今年も目白訪い来る

わが庭を縄張りとするヒヨドリがモチの木梅の木独占をする

桐の木はいまだ枯れおり枝枝は天に向かいて祈れるごとし

われわれは感じの民族頭ではなくてハートで感じるんだよ

よく聞けばめいめい異なる声で鳴きカラスなにやら喧(やかま)しきなり

その枝の先のさきまで咲き登る紅梅はいま力尽くせり

苔むせる梅の古木が幹よじりその細枝に花を咲かせる

梅が咲き河津桜が咲き始めいよいよ伊豆に春が来にけり

複式の簿記を長年学びきてふいに日本の単式を恋う

ほんとうに科学が幸をもたらすや今西洋の思想疑う

2月7日(土)

冬枯れのなかにまじれる青草がしとどに濡れて輝いている

朝の日をまともに受けて忠魂碑笑(え)まうごとくにかがやいている

白秋が愛せし雀声悪く器量わるくも土着しておる

咲き継ぎて垣を飾れる山茶花よはや見慣れたる景色なれども

不況にも決してめげない福寿草わが家の庭に黄の花を増(ま)す

日本(にっぽん)のもとはひとつだ西洋と違うところがここにあるんだ

西洋の二元の論に侵されて忘れていたり一元論を

日本で二大政党は無理だろう日本は一つこれが基本だ

組合も二大政党も結局は西洋からの受け売りだった

目を醒ませ日本はひとつ古代からわれらは守ってきたではないか

天照大神(あまてらすおおみのかみ)の昔から日本はひとつにまとまっていた

八万(やよろず)の神をまもりて日本は自然とともに一体だった

2月6日(金)

紅梅が満開となり散り始じむヒヨを恐れて目白来たらず

わが庭の梅にメジロが今年来ぬ紅梅の花散り始めるに

粗(あら)探す政治が正義と思ってる早くそこから脱却(だっきゃく)せんか

君たちも四百円のコーヒーをインスタントでなく飲むだろう

付加価値をいかに生むかだ計算を細かくしても生まれてこない

いままさに真の政治家現れよ民意ではなく神意を受けて

2月5日(木)

前原さん間違ってるとわれ思う君が正義と思うところが

前原さん畏敬の念の欠如症だから違っているというんだ

君たちはヤクザじゃないんだ議員だろうほかに言い方はないんだろうか

菅議員長妻議員前原議員確かに欠けてるものがあるんだ

信念を言えばいいんだ民主党言い負かしてもむなしくないか

政治家に求めるものは人間だ人物なんだ人間力だ

君の話聞けなかったが細野議員不倫の罪は消えることなし

菅さんが環境の話をする時に生き生きとせり専門家として

菅さんは東工大か先輩の吉本隆明知ってるだろう

君たちが人道を言うか共産党ソ連の大量殺戮は何

大企業大企業と槍玉に挙げるしかない共産党哀れ

阿部さんの質問はよし久しぶり涙が出たよ感謝をします

2月4日(水)

わが性(さが)の暗さを言いて叱りたる君は悪性リンパ腫になる

ボディビル共に励みし若き日よカークダグラスに似ていたる君

若き日に妻を亡くせし君なるに一人息子を育てあげたり

文庫本ロマンローランを常に持ち沈思黙考していたる君

労働者を搾取するのは労組の幹部それから議員じゃないのか

零細の企業助けるつもりならまず労組の解体をせよ

2月3日(火)

新潟の友に頂く福寿草雪なき伊豆のわが庭に咲く

浅間山遠く見えねど朝焼けの雲を見上げる伊豆の下田に

劇場型嗜好のためか最近は振込め詐欺の被害減らない

将来が分からないから不況あり効果がないとどうして言える

ボケという自然の摂理晩年をぼやっと人は死んでゆくのか

われわれは未来に向きて生きているだからわれらは生きられるのだ

労組をバックに生きる議員たちいったい君らは何者なんだ

君らこそ労働者だけ切り離し差別の世界を作らんとする

大企業がいかに世のため人のため尽くしてきたか思い知るべし

一体を考えないか労組は解体をして同化するんだ

労組は解体をせよ蓄えた内部留保の分配をせよ

2月2日(月)

二十年ぶりに替えたる洗濯機濯ぎ終えたと教えてくれる

つぶやきでいいんだ歌はわが歌は自分自身に向けたつぶやき

ひねもすを眠り薬でねむりおり子との散歩がかなえられない

白梅が横へ横へと枝伸ばし今年もいっぱい花を咲かせる

日の下に点(とも)る外灯これからは些少なれども見すごし出来ぬ

自らの焼却されるを両の目で見ることとなるダルマの定め

両眼を最初につけて焼却のときにはもとに戻せぬものか

爽やかな風あたたかい日差しあり今日は二月の一日なのか

子供には子供の道があるんだよ垣根をくぐりフェンスを越える

百年に一度の不況の世にありて紅梅が咲きわが庭照らす

2月1日(日)

ときめきて歌集を開く紫のうすむらさきの「ダリアの孤高」(注)村松秀代歌集「ダリアの孤高」を頂く

紅梅がいま満開に咲いている雨の降るなか何も言わずに

ひさびさの増水となり乾きたる河原の石が面を洗う

純粋で食べてゆけるか分からねどわれらの道はそこに行き着く

梅が咲き水仙がさく道歩き春のかおりに酔いしれている

大きなるブロッコリーのかたまりに雨のしずくが輝いている

紅梅の枝移りつつ蜜を吸うメジロを目掛けヒヨの襲撃

ひかえめに花を咲かせる紅梅の枝苔むして白色をする

自民でも民主でもなくいうなれば伊豆統一の党でありたい

わが夢は伊豆の統一政党にかかわりのない伊豆の統一

1月31日(土)

わが庭の紅梅みごとに咲きたれどヒヨドリばかり目白来たらず

最近は食事を味わう時間あり妻の作りし弁当うまし

金持ちこそ威張っていいのだ金もなく税も払わず静かにせんか

平等であるものですか税金も払わぬやつが威張るこの世が

問題は社会でなくて人間だ人間力を高めることだ

偽りや隠し事にて人生を費やすことの愚かさを知る

根本が間違ってれば間違った結果となる当然のこと

1月30日(金)

坊ちゃんが駄々をこねるか鷹のごと鋭い目付きの鳩山由紀夫

ヒヨドリのごとき奴めが濁声(だみごえ)で首相困らす田中真紀子め

大企業高額所得者税金を多く納めるはかれらであるよ

せいせいとあちらこちらで火をもやす霧のごとくに里覆われる

川岸に生えてる八手水面に大きなその手を伸ばしているよ

文章が分からなくてもいいんだよ著者とひととき過したいんだ

信じるというは信じることなんだ科学でもない知識でもない

1月29日(木)

明方の空に黄金(こがね)の雲ありて今日一日を始めんとする

朝の日に輝いている枯れ草の霜に耐えたるみずみずしさよ

川端の枯れたるススキは揺れ止まぬ己が姿を水に写せり

絮(わた)飛ばすことのかなわぬススキの穂入り日を受けてその身輝く

二兆円あれにこれにと言い合えば結局なにも出来ないだろう

苔むして頂き白き忠魂碑(ちゅうこんひ)直立不動のままに古りゆく

1月28日(水)

ネクタイで己の首をぎゅうと絞め今日一日の勤めに向う

己が身を写して飛べるかもめたち海は大きな鏡でもある

海原に油うかしたごとくにも春の光を返し止まざり

事務処理に手間がかかれば職のない派遣社員を使ってほしい

枝先にかたまり咲くや梅の花真赤な幼き子の頬をして

紅梅ははや七分咲き白梅はいまだも固く閉じこもりいる

1月26日(月)

入りつ日を惜しむごとくに石ころが長き影ひき転がりている

入りつ日が後光のごとくかがやいて山は静かに大仏となる

先駆けは紅梅の花番を待つさくらや桃や木蓮の花

運命の共同体というものなのか妻や子に次ぐわれの短歌は

一鉢のらんを机に置いただけわが部屋のなか春となりたり

1月25日(日)

鍵を掛けマスクをかけて外出すこれが進歩の実体なのか

沖合いはもう銀色に輝いて歓喜の宴(うたげ)が始まっている

いつだって遠くのほうがかがやくも行けどゆけどもさらに遠のく

変わらねば自分のほうがかわらねば結局何も変わらないんだ

はじらいを含みながらもたちまちに紅梅の花ふくらみている

早咲きの梅を咲かせて匂う庭廃屋となり十年となる

紅梅の甘く匂える寺の庭両目となりてダルマ積まれる

ゆうらゆら遠くの山で竹林が風にゆられて輝いている

1月22日(木)

家庭内別居だなどと言われようパソコンとともに籠もれるわれは

間違いを自分の中に見つけよう自分のことは修正できる

出来ること自分が出来ることをするそうだ自分が間違っている

アメリカや日本の政治ではなくて自分自身をまず改める

大馬鹿はわたし自身だ変革が必要なのは実は自分だ

世の中を変えようなどと思うまい変革するぞ私自身を

枝先に落ちきれなくて朝露がとどまっている命尊し

1月21日(水)

雲の間の光を受けて波たちもその喜びを表している

大寒の海に向いて三百万の水仙の花喚声あげる

閣僚が悪いんじゃない責任は使いこなせぬ政治家にある

お互いに罵声をあびせ戦った馬鹿田大学(ばかだだいがく)低脳未熟(ていのうみじゅく)註:馬鹿田は早稲田、低脳未熟は慶応義塾

底知れぬエネルギーあり困難を克服するかアメリカ国民

アメリカの団結を見よ日本よ自民民主が争う時か

日本の良さは何かと問われれば伝統であり継続である

政権を変えてはならぬ困難を克服をして継続をせよ

1月20日(火)

縄文の時代の人は必ずや心をこめて発しただろう

万葉の時代のことばたましいをこめたる歌が残されている

科学とはなんなのだろう神々を殺してわれらはどこに行くのか

樹木にも田にも山にもおわしたる神々はいまいずこにおわす

神はいず科学も信じられなくてわれらはどこにいくのだろうか

沈黙は自分が自分であるために必要なのか吉本隆明

1月18日(日)

あたたかき日差しのなかを駆ける子を追いかけてゆく子の黒き影

青空を目高のごとき飛行機が大きな夢を孕みて進む

神様は間違いのなくいらっしゃるわれの全てに反応をする

偽りを積み重ねつつ生きて来たわが人生を振り返るとき

マグマでも噴き出したるか夕空よあかねの雲が山をつつめり

ものいえぬ息子に向かい繰り返す私は君を信じているよ

1月17日(土)

他人(ひと)のため作るのでなくあくまでも己のための歌ぞわが歌

朝の日にすでに染まりて幸せを運ぶごとくに飛行機が飛ぶ

負けたから間違ってると言えるのか勝っているから正義というか

ちびちびと鬼のねんぶつ呑(の)みながら今宵も炬燵(こたつ)で君は眠るか 

八丈島(はちじょう)の友よりもらう鬼ごろし鬼のねんぶつの前に呑むべし

月末でいいというのに早々と振り込まれたり酒の代金

1月16日(金)

ガザ地区の悲劇に思う叡山を焼き討ちしたる信長のこと

潮風に葉を枯らしたるヤシの木が冬の光を反射している

青空が白き雲吐きさんさんと冬の光を海にそそげり

ありがとう青き空より射してくる冬の光がつつんでくれる

独り言このつぶやきはわたくしのなかから自然と生まれきたもの

1月15日(木)

半月に近づく月が煌々と霜おく枯野を静かに照らす

支持率が低いからこそやるがいいそこに新たな道開かるる

支持するは数にはあらず質にあり一騎当千の猛者(つわもの)がいる

いま幾つ門をくぐりて行くわれかこの大鳥居の前に佇(た)ちたり

大の字に裸となりて眠りいる銀杏大樹の前に立ちたり

朝の日に照らされている枯草が涙を流し喜んでいる

敗戦に皇居の前で土下座して涙を流し詫びております

戦争に敗れ陛下に詫びてますこれが日本のこころと思う

押しつけでなく心から今われは天皇陛下を必要とする

自己のためなどではもはや生きられぬ世のため陛下のため生きたし

1月14日(水)

国民のためではなくて国のため世界のためとまずは言うべし

マスコミよ騒がんでくれ君たちがさわげば結局茶番とならん

大切なことをわれらは忘れてる天皇陛下のためということ

われわれは天皇陛下を忘れてる一番国を憂える方を

国会で君らがやってる醜態を天皇陛下も御覧であろう

1月13日(火)

なすことをなしとげたりという安らぎに枯れ草しずかに霜かぶりおり

小雨降る成人の日よ一月の十二日はわが誕生日

遠山の雪化粧せる一月の十二日はわが誕生の日

馥郁(ふくいく)なる香りを放ち蝋梅がわが誕生の日を祝いてくれる

役目終え両眼とされダルマたち庭中央に積まれていたり

雲が散り現れ来たる青き空これぞわたしの望む幸せ

高額の納税者こそ一番に給付金をもらうべきなり

高額の所得者こそが税金を多く納めて貢献している

国の所為(せい)社会のせいにする前にまずは自分の反省をせよ

1月12日(月)

沈黙を守りていたる梅の木が二言三こともの言う気配

草花も心を持ちてささやくやもの言えぬ子が言いかけるごと

寒風のなかに咲きいる水仙が口をそろえて喜ぶ声す

今日の日を彼方に送り山々が口をつぐみて眠らんとする

日を呑みて真っ赤となりし白雲が横たわりおり寒の西空

1月11日(日)

寒風に晒されながら懸命に動かずにいる内なる雲も

太宰など吐き捨てるほど嫌いだが怖ろしきほど正直なんだ

国のため真に死にたる人を知り太宰は生を恥じているんだ

正直に太宰治は恥を知り戦争の後苦しみぬいた

生きるのを恥じる気持が分かるかい戦後の太宰治のように

日本よ日本人よ恥を知れ痩せ我慢知れ弱音を吐くな

戦争後自由の意味を履き違え派遣をするか反省もせよ

生きる意味生きる苦しみ生きるとは大変なんだと気づくことだよ

有益に使えば良いと言うけれど抽象論より給付が勝る

1月10日(土)

沈黙が幹、根であって伝達は枝葉と言えり吉本隆明

海上をま白に染めてカモメたち氷雨のなかを漂いている

哀しいというになけれどカモメたちかうかうと鳴き波の間(ま)に浮く

いっせいに舞い上がりたるカモメたち夕日をうけて炎のごとく

寒風にさらされながらアロエらの燃える花びら天を仰げり

幸福の木という観葉植物を地下の事務所に置いて息吸う

わたくしは野党であってかまわないむしろ野党が似合っているか

どうしても野党だという人がいる野党でなけれ似合わぬ人が

身の回り清潔にして暮らすにはむしろ野党のほうがいいんだ

なによりも自分のことを知らんとすその方向を誤らぬため

そのあまり小さな花をかばわんと八手は広き葉を広げたり

背の低い泡立草が枯草の中にぽつんとひとつ咲いてる

雲間から朝の光りが差し込んでわたしの影を後に映す

1月8日(木)

霜の朝ま白きなかで息はきて日課のラジオ体操励む

どんど小屋完成したりもっこりと縄文時代の住居のようだ

どんど小屋出来上がりたり入口に注連飾(しめかざ)り付けしずもりている

山があり川がありいま太陽が輝いている私は生きる

内容というより恩師の息づきを聞きたくてまた本を開きぬ

1月7日(水)

環境の変化は注意というように施設戻りて発作起こせり

いさぎよく散るは山茶花その姿崩さず落ちる椿の花は

国民が第一などと軽々とテレビの中で政治家が言う

存亡の危機に対してどうするかじたばたするかじっと耐えるか

じたばたをするはたいがい二世(にせ)議員父上ならばいかに動くや

宰相が一生懸命やることを手助けしたらいいんじゃないか

国民が一つになってやることが先じゃないのか大事じゃないのか

やるまえにああだこうだとじたばたす男は黙ってやればいいんだ

1月6日(火)

冬の川輝いている土手沿いに桜並木が続いていたり

一月の五日の光おだやかに差したりわれの影を映して

いたましや永田議員が自殺せり粗(あら)探し党の犠牲者なるか

国民が第一などと言う前にもっと政治を仲良くやれよ

いいかげん俯くことはやめましょうもっと目線を空に上げよう

信じようキリストを今信じよう不信不満の今だからこそ

1月5日(月)

雲覆う四日の朝よ駅伝も正月も終った寒き朝明け

一月の四日の朝は白雲に覆われている伊豆の山里

曇りてもわれの心は変わらない信ずるわれの心変わらぬ

蝋梅の香りをかぐと近づけばいまだも露の残る花びら

三が日終りし田にはどど焼きの準備をすると人集まれり

心棒となる竹竿に綱結び四方八方引き立ててゆく

対岸の田に高き竹立てかけてどんどん焼きの準備始まる

細き道わざわざ選ぶわが子なり身に障害を選びしごとく

信ずるぞまずそこからが出発だ信じて信じて信じぬくのだ

迷わないもう迷わないわが道は信ずることの固まりなのだ

雲間からうす日が差せば子とわれの手をつなぐ影長々映る

キリストを信じて生きん日本のその片隅の伊豆の下田に

日本の日本人のキリストがあっていいんだ仏(ほとけ)のように

1月4日(日)

失速の加藤は顔を歪めつつ再び東洋大学を抜く

つなぐんだなんも思わずつなぐんだただただ走れ襷(たすき)をつなげ

青春だこれがまさしく青春だ襷をつなげただただつなげ

不祥事の出場の危機乗り越えた東洋大学団結の一位

十人が母校の汚名を雪(すす)がんと走り走った東洋大学

人生は苦しみごとの連続ぞその栄光のゴール目指して

照る山に影を落として雲ひとつ浮んでいたり正月三日

1月3日(土)

対岸の寺の鐘の音(ね)響くなり健康になれと撞けるその音(おと)

日を浴びて霜の乾ける枯れ草が不思議とその葉を輝かせおり

もう一人もう一人とてダニエルが二十人をば抜き去りにけり

不祥事の汚名返上箱根路の往路トップの東洋大学

待ちきれず白き花びらのぞかせる蕾があまた梅木につく

1月2日(金)

元旦の雲なき空を日に染まり飛行機一機輝いてゆく

元旦の朝は一面霜野原砂金を踏んで散歩に向かう

元旦の光を浴びて電線の霜のしずくの光りて落ちる

まっさらな気持となりて始めよう銀杏の裸木(らぼく)が輝いている

正月の空に飛行機飛行機に操縦者おり乗務員おり

新聞に天皇陛下の御歌読み元旦の朝心清まる

国民が力合わせて難局を乗り切るようにとみことばのあ

1月1日(木)

大学の折になしたるカンニング発覚せぬが今重荷なり

カンニングの発覚せしはせぬよりもあるいは数段幸いならん

枯山を覆う青空雲のないことがこんなに寂しいんだよ

リーマンに打ちのめされたこの年も終らんとして日ざしおだやか

一年の総決算をせしごとく雲ひとつなく晴れわたりたり

なにもないわが庭なれど冬バラが東を向いてひとつ咲いてる

水槽は陽を浴びながら金魚たち思い思いに泳ぎ回れり
 
 正月というても特別食べたいと思うものなく妻に従う