*あ行*

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・あかせん(いり)にゅうじょうけん【赤線(入り)入場券】
入場券の中でも、赤線が横に1本入っている入場券を指す。
国鉄では基本的に10円券迄が赤線入りであり、収集家に重宝されている。しかし赤線の入った券紙の残券処理として20円券にも使用したため、赤線入り20円券も僅かに存在する(下右)。さらに特殊な例としては、東京駅にカメレオン作戦用の赤線入り入場券がある。
私鉄では近年も発売しており、この場合は価値判断は難しい。

・いきゅう【異級】
異なった等級の乗車券・料金券を一枚の切符にまとめた券を指す。
三等級制時代の異級常備券(下左)は上の等級地紋の券に四角枠の「異」の活字があり、二等級制時代の券(下右)は淡緑色(一等地紋色)に異の影文字が入っている。(2等級制初期券には影文字がなく「異」活字表示の券も存在する)
右下の券を例に取ると、平塚〜横浜間が1等・横浜〜桜木町間が2等になっている。

・いたくえき【委託駅】
「業務委託駅」の略称。
→ぎょうむいたくえき

・いちようしき【一葉式】
乗車券と料金券(下左)、又は二種類以上の料金券(下右)を一枚の切符にまとめた様式をさす。

・いちようかけん【一葉化券】
→いちようしき

・いっぱんしきじょうしゃけん【一般式乗車券】
乗車券の通用区間(有効区間)表示の一つ。鉄道開業以来の最も基本的な様式であったが、現在では他様式に押されて減少している。
「○○から □□ゆき」と区間表示があるため、「からゆき式」と俗称する事もある。
→きんがくしきじょうしゃけん
→そうごやじるししきじょうしゃけん
→やじるししきじょうしゃけん
→りょうやじるししきじょうしゃけん

・いんさつしきけんばいき【印刷式券売機】
発売の都度自動的に印刷する券売機を指す、現在の券売機は殆ど全てがこれである。大半は半硬券(半軟券・軟券)に印刷されたが、一部の私鉄では硬券に印刷していたものもあった。
これの登場以前は常備硬券(切符の裏表いずれかに「自」の表示がある)や常備軟券を券売機にセットし、発売していた。

・いんぱつ(き)【印発(機)】
(1)乗車券印刷発行機の略称
→じょうしゃけんいんさつはっこうき

(2)定期券乗車券併用印刷発行機の略称
→ていきけんじょうしゃけんへいよういんさつはっこうき

・いんぱつけん【印発券】
乗車券印刷発行機(印発機)または定期券乗車券併用印刷発行機(定乗印発機)で発行された切符を指す。
正式には「特殊共通券」と呼ばれている。
→じょうしゃけんいんさつはっこうき
→ていきけんじょうしゃけんへいよういんさつはっこうき

・いんばん【印版】
切符を印刷する際の版下。当然サーマル式・熱転写式印刷では使用されない。

・えきめいほじゅうしき【駅名補充式】
入場券や乗車券で発行駅(発駅)が予め印刷されておらず、各駅で常備する際に駅名や金額をゴム印等で記入する切符を指す。一度印刷すれば全ての駅で使用できるため、主に中小私鉄で使用されている。
分類上は、補充式券の一種として扱われているが、こちらは控片が存在せず実態は全く異なっている。

・えどもんそんがた【エドモンソン型】
A型券を指す。
→Aがたけん

・えんきょりていげんせい【遠距離逓減制】
乗車区間が遠距離になるほど賃率の下がる運賃制のこと。
乗車距離に対し一定の賃率で計算すると、遠距離になった場合に高額になりすぎるため発案された。
日本では明治32年に制定され現在に至っている。

・おつへん【乙片】
(1)小児片(小児断片)のこと。
   大小併用の乗車券類を小児用として発行する際に小児断線に沿って切断され、小児券発行の控えとなる。

(2)補充券類または準常備券類の控片のこと。
→ひかえへん


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