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今日の短歌NO.7
 わたしの歌歴(後藤人徳)
 昭和59年「賀茂短歌会」入会。現在編集発行人。
  歌集:「母胎」、「祈り」「わが家の天使」(3月出版予定)

以下に紹介します作品は、作ったばかりのものをそのまま書いています。推敲の手があまり入っていません。未完成の部分が多々あると思いますが、参考にしてもらえれば幸いです。...作者より
この先は楽観論に基いて生きゆくことを始めんとする

短歌は、三十一音からなる小さな世界です。その中に自分の思いを込めます。ですから、時間はなかなか織り込めない。今の一瞬、一瞬を歌うしかないのではないでしょうか。そう思います。また、そのように作っています。

平成20年今日の短歌NO.3 平成21年今日の短歌NO.1 平成21年今日の短歌NO.2 平成21年今日の短歌NO.3

 平成21年今日の短歌NO.4 平成22年今日の短歌NO.1 平成22年今日の短歌NO.2 平成22年今日の短歌NO.3

短歌と私:高野公彦 田井安曇 五島美代子 五島 茂 岡野弘彦 田谷 鋭 塚本邦雄 土岐善麿 福島泰樹 前 登志夫 前川佐美雄 安永蕗子

短歌鑑賞:石川啄木(1) 大野誠夫 塚本邦雄 岡井 隆 前田夕暮 上田三四二(1) 上田三四二(2) 宮 柊二 斎藤茂吉(1) 斎藤茂吉(2) 

斎藤茂吉(3)

短歌鑑賞(発見ということ)(1)


12月31日(金)参考:日々の気持ちを短歌に(ブログ)

白い息はきつつ前を歩む子よ今日一日を無事に過ごさん

あまたなる手紙燃やせば自ずからその体臭が立ち上がりたり

すぐ神に依存をするのか神様にわたくしは何を与えられるや

神様に依存するにはわが全てゆだね尽くしてからにするべし

12月30日(木)

うす雲はわが魂かふんわりと朝の光に赤く染まれり

対岸は早や朝の日に輝けり樹々の枝枝踊りおどりて

日は照るも風強ければ寒々し今年も残り三日となれり

過ぎしこと修正できぬ取り戻すことも出来ないギャンブルのこと

ギャンブルでなけれどなんで狂うのか太宰治よまた山頭火

ギャンブルに酒に麻薬に人間はどうしてそれに依存するのか

パソコンも短歌も一種の中毒かわたくしもまさに依存症なり

12月29日(水)

遅れおる結社誌発送待ち望む会員の顔目に浮びくる

施設より息子帰れば騒がしくなりて一日早や暮れにけり

風呂立ては一日おきに決めおれど息子帰れば毎日とする

透析に妻行きたれば息子連れ弁当買いにコンビに来ぬ

12月28日(火)

金貸ししことは十年前のこと友に督促出来ずに暮れる

清算のつかないものが残りいて年末の夜の風は激しき

業者への支払遅れ督促を逃(のが)るる居留守幾度せしか

電話線調べてもらい結局は故障にあらず未払いのため

東電の工夫が電気止めますと来たことがあり本当に来た

苦しくも勤めのころの思い出もただ懐かしく思い出さるる

12月27日(月)

この風ですっからかんとなったのはススキの穂先ほかにもあるか

後より疾風のごと突っ込んで差し切ったのか写真判定

鼻の差が天地の違いこんなこと体に悪いに決っているよ

稲架けに使いし竿がながながと田圃の隅に横たわりいる

この寒き都大路をランニング・パンツ姿の駅伝ランナー

12月26日(日)

ゆうゆうと空をゆっくり流れいて雲よ涙を流さんでくれ

西空にユーラシア大陸浮びいて日を閉ざしたり風も冷たく

ユーラシア大陸徐々に分解し夕焼け雲となりてゆきたり

雲りたる伊豆半島も風強く冷たい冬の季節となりぬ

大晦日遅く帰るという息子寒波の予想が気にかかるなり

12月25日(土)

うつすらとうす桃色に染まりつつ雲がゆっくり流れゆくなり

沖に浮く黒雲が上赤赤と今日の日の出が始まらんとす

わたくしが変らず誰を変え得ようまず己れから変えなんとする

林立をするビル群を淡く染め今赤き日が沈まんとする

小田原に向けて走れる新幹線逆光の中に富士山が立つ

未来という明るい世界を目指すごとトンネルをいま電車は走る

もうちょっと楽に生きたらどうなんだみんなどこかがおかしくないか

12月24日(金)

朝空にまあるい月が浮んでるそうだまあるい一日となる

今朝の空見上げておれば「憬れのハワイ航路」の歌詞浮び来る

われのみにあらずススキもその頭風にゆらしてリズムとってる

めだたないけれども梅は懸命に赤きその芽を付けているんだ

誕生日一般参賀が二万人妻も日の丸今振りおらん

自らの耳の不調を述べらるる人間陛下あたたかきかな

12月23日(木)

暖かき今朝はすっかり靄りたり四方八方閉ざされている

靄深きなかの枯木に鳥の巣が取残さるるごとくありたり

悩みある人は必ず救いありすなわち天に上げらるること

湯舟にてまなこつむればかすかにも柚子の香がただよいている

柚子ほどの香りなけれどわれもまたぼこぼこしたる生(せい)を生き来し

南瓜食べ柚子湯に入り暖かき今日一日を終らんとする

12月22日(水)

浮びしは三橋美智也の歌謡曲「りんご村から」「哀愁列車」

赤き芽をあまた付けおる梅の枝花の咲くのはまだ先のこと

ようやくに黄色いバラが曇たる空に向いてツボミを開く

遡り変えることなど出来ぬゆえすべては明るい明日にゆだねん

変え得るは他人でなくて自分なり過去ではなくて自分の未来

12月21日(火)

黒雲の上の白雲動かざりその雲間より見える青空

黒雲は動いていたりその上にややに黄ばみいて白雲があり

裏山に猿騒ぎおりわが畑大根白菜いまは無事なり

白浜の歌会みなさん有難う八十歳は働き盛り

歌会に出席すると山路を来る媼は八十八歳

12月20日(月)

過ぎ去りし光はもはや輝かぬ前に進んで光求めん

キリストは光と思うわが裡(うち)を隈(くま)なく照らす叡智の光

二千年前よりわれを待っていた光のなかのイエスキリスト

世の中に勝ちしイエスは復活し世の終りまで見守りている

12月18日(土)

明日(あした)より六日(むいか)の間(あいだ)酒を断ち鶏肉(とりにく)卵断たねばならぬ

伊豆の国川津の郷の風習に六日鶏肉酒卵断つ

依存症共依存症お互いに微妙に絡む関係を知る

われこそはACすなわちアダルト・チルドレンなり今日気付きたり

パソコンに時を費やし子供との人間関係持たざりしなり

子供らを不安にさせて我一人われ関せずと暮らして来たり

なんという愚かなことをして来たり還暦すでに七年経るに

十年はまだ生きられる生きるんだわが人生をやり直すため

12月17日(金)

曇たる空から寒気が降ってきて今日は朝からしんしん冷える

そんなことなんでもないと思うのにこの子はしんから悩みいるらし

もう少し近くにおいてその悩み聞いてやったら良かったと思う

思春期の時期を単身赴任にて見てやれなかった付けがきたのか

甘いこと言わず心を鬼にしてずばり言うべきときだと思う

結局は本人自身のことなのだ決心するのは本人なのだ

どのように神の審判下るともわれは受けよう当然として

12月16日(木)

朝(あした)よりよく晴れいる今日の空風がススキの穂を打ち止まず

だまされて利用されてもかまわないわたしは常に神を信ずる

だまされて利用されてもかまわない利用する価値われにあるなら

地の底に落されようとかまわないわたしはそこで神を信ずる

パソコンの依存症でもかまわないそれでもわたしは神を信ずる

夕方となればゾクゾク今まさにシベリア寒気団が迫まれり

12月15日(水)

朝からの雨が止みたる昼すぎに訃報がひとつまた届きたり

また一通喪中はがきが届きたり時は待つなく過ぎてゆくなり

今日の日が重要なるか今日の日のこの私(わたくし)が重要なのか

どのようなことがわたしに起こっても心支えるもの失わぬ

感謝して感謝尽くして死にゆかん感謝するべきものは尽きねば

12月14日(火)

一面に雲の張りたる今朝の空なにやらぽかぽかしたる心地す

玄関で今かいまかと待っていたそうか今日は休刊だった

茨城の地方選挙で当選が六名なればむしろ勝利ぞ

また一人透析の人逝きたりとぽつりと言いて妻受話器置く

透析を当然のごと受入れて朝早くより妻出掛け行く

12月13日(月)

朝の日が当ればいまだ紅葉する山のあちこち赤くかがやく

櫨(はぜ)のごと派手ではないが名も知らぬ木の葉橙色に紅葉(もみじ)す

血圧が二百越えると歌会の最中(もなか)に友は横になりたり

数え年百歳となる友のためご自宅借りて歌会をする

歌会に出席したい一念か自宅開放百歳の友

まとめてはいけない歌は瞬間だその瞬間を切りとることだ

12月12日(日)

赤あかと朝日が山を照らすとき神は必ずおると思いぬ

黒っぽい水母(くらげ)のような雲が浮き山の彼方へ消えてゆきたり

鶏が今日は卵を三個産むありがたきなり四羽のメンドリ

バザー品古くなりたる物捨てる去年は残しし品物ぞこれ

役員の改選があり会計の役がここでも回ってきたり

争いを好まぬわれは三ヶ所目ここでも役を引き受けにけり

子の鬚を風呂で剃りおりわが日々のもっとも心癒される時

12月11日(土)

歌作れ憂さを晴らすと歌作れそれが心の支えとならん

卵二個産んでくれたるニワトリよ昨日(きのう)は一個明日(あす)は何個か

初霜の畑に降りてニワトリの餌を採りたり息白く吐き

酒粕がコレステロールに良いと聞き買いに走るもすでに売切れ

病気とは縁なき友と思いしが胆のう結石入院をする

明日は養護施設の大掃除軍手と鎌を持ちて出かけん

12月10日(金)

また一人事業苦にして自死するか妻友人の夫を語る

海老蔵の記者会見に映さるるこれぞ成田屋所作(しょさ)美しき

海老蔵の記者会見に浮びくる泣くも音程狂わぬひばり

成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)こそ海老蔵をきっと守ってくれると思う

海老蔵は個人のものにはあらざりし日本国民みんなの宝

信じよう信じ尽くして死にゆかんたとえ地獄に落ちて果てるも

12月9日(木)

海老蔵を救えるものはいないのか松竹などは頼りにならぬ

代役は所詮代役海老蔵の代わりは誰も代われやしない

寄合が夜にあるなり夕食を早めにすませて出かけんとする

役員をやる人なければ引き受ける早く私は帰りたいのだ

駐車場通路に車止めてある44−96大声に問う

12月8日(水)

きらきらと異様に光る眼球(がんきゅう)がガラスのごとく思えてしまう

菅さんの疲れし顔をみるたびに野党時代の姿が浮ぶ

登りつめついに無能となりたるか登らぬ努力必要だった

葉の落ちし枝にすずめの巣がありてビニールひもが垂れ下がっている

しんとした一人の部屋は死のごとし壁に時計が生を刻めり

海老蔵を救わなければ日本の歌舞伎はこれで終りとならん

12月7日(火)

すっぽりと霧のつつめる里の道単車一台突っ込みにけり

朱の色のノートに遺れる数千首友の歌集をまとめんとする

死を悼む挽歌を読みてよみがえる歌は命の泉と思う

薔薇ひとつうす桃色に咲きにけり枯葉たまれる庭の一隅(いちぐう)

にわとりがたまごを三個産みくれし今日はなんだか豊かな感じ

オンドリがメンドリよりも数が増えとうとう八羽になってしまえり

歳をとるメンドリばかり増えたれば四羽で一日一個のペース

12月6日(月)

対岸の暗き山には朝の日がいち早く差し今日が始まる

影をもち枯葉一枚横たわる輝くごとく哀しむごとく

からからに乾燥したる室内に加湿器が湯気を立ちはじめたり

腰痛がまたぶりかえし一日中痛いいたいと言いて過ごせり

12月5日(日)

花びらのうすきを霜にふるわせてけなげに咲けりパンジーの花

海老のごと腰まげおれば海老蔵よ蔵(くら)建つという教えでないか

あえてわが思い述べれば麻央さんも責めを負うべきことがあるかも

葉の落ちし枝に夕光かがやけば息吹き返すごとくに見える

酒癖の悪かったのは山頭火市電と格闘しようとしたり

12月4日(土)

一夜さの風雨(ふうう)にあいてすっかりといちょうはその葉を地に散らしたり

晴天が突如激しき雨となるこれぞ晴天の霹靂(へきれき)ならん

ゆったりと時が流れる町並みを歩いてみたいテレビ見ている

中腰で庭を掃いたらおさまった腰痛がまたうずき始めぬ

腹ばいになり痛き腰伸ばしたりしばしがまんをするとおさまる

12月3日(金)

名門の役者の顔を傷付けし昔であれば済まないだろう

海老蔵の責めに帰するは酷だろう飲食店は何してたんだ

酒飲みをうまく扱うこともまた酒をあつかう店の務めぞ

他の客に迷惑かける客ならば遠慮願うが店の務めぞ

良い悪いの問題でなく酒飲みて狂いておれば警察を呼べ

海老蔵のマナーうんぬんするよりも店のマナーの悪さを思う

12月2日(木)

奥伊豆の山の駅にて聞え来る朝まだ早きサルの鳴き声

谷合の山の駅にてもみじする山に響びかうカラスなく声

からすうり三(み)つ四(よ)つ五(いつ)つほどが垂れ柿の実すでにひとつもあらず

無風なる山の駅にて竹群は崩れるばかり頭かしげる

亡き友の歌を読みいて今日の日は車窓のもみじ見ることもなし

若き日は何も分からず過ちをあやまちとさえ気づかざりしよ

座席には頭かかえる男おり神のご加護のあれと祈れり

12月1日(水)

万人に神のなさけがそそがれるようにと願い今日も祈らん

啄木は短歌を分(わか)ち書きにして早々この世と分かれてしまう

西洋の思想はいやだ物事を分けて結局こなごなにする

東洋の思想にもどれわれわれは個人個人にばらばらになる

西洋の思想は結局切り刻む死体解剖思い出すなり